COLUMN
塗装・リフォーム会社の動画制作|施工事例の撮影方法と注意点
塗装・リフォーム会社の魅力を伝えるには、完成後の写真だけでなく、職人の作業や施工工程を動画…

塗装・リフォーム会社の魅力を伝えるには、完成後の写真だけでなく、職人の作業や施工工程を動画で見せる方法も効果的です。
高圧洗浄、下地処理、ひび割れの補修、塗装など、完成後には見えなくなる工程を記録することで、どのような施工を行っている会社なのかを伝えやすくなります。施工前後を同じ位置から撮影すれば、変化が分かりやすいビフォーアフター動画も作成できます。
ただし、塗装・リフォーム会社の動画制作には、お客様の協力が欠かせません。お客様本人が映らない場合でも、住宅や店舗、作業風景を撮影して公開するための許可が必要です。表札、住所、車のナンバー、近隣の住宅などが映り込まないようにする配慮も求められます。
また、施工が進むと撮り直せない工程もあります。現場調査の段階から動画を残し、撮影する工程や担当者を決めておくことが大切です。
この記事では、塗装・リフォーム会社が施工事例や作業風景を動画で発信する方法、お客様から協力を得るための説明、スマートフォンでの撮影、専門用語や素材を編集者へ共有する方法、動画編集を外注するときの注意点を解説します。
この記事で分かること
✓ 塗装・リフォーム会社が動画を活用するメリット
✓ 動画に向いている施工工程や企画
✓ お客様から撮影・公開の協力を得る方法
✓ 現場調査の段階から動画を残す理由
✓ 撮影漏れを防ぐために準備すること
✓ スマートフォンや自撮り棒で撮影する方法
✓ 視聴者が疲れにくいカメラの動かし方
✓ 複数人の音声を聞き取りやすく収録する方法
✓ 表札や車のナンバーを撮影時に隠す方法
✓ ビフォーアフター動画を制作するときの注意点
✓ 専門用語や動画素材を編集者へ共有する方法
✓ 動画編集を外注するメリット・デメリット
目次
1.塗装・リフォーム会社が動画を活用するメリット
2.塗装・リフォーム会社に向いている動画
3.お客様から撮影・公開の協力を得る方法
4.現場調査の段階から動画を撮影する
5.撮り直せない工程をチェックリストで管理する
6.スマートフォンや自撮り棒で見やすく撮影する方法
7.説明動画の音声を聞き取りやすく収録する
8.撮影中は現場の安全を優先する
9.表札・車のナンバー・近隣住宅の映り込みを防ぐ
10.ビフォーアフター動画で誇張しないための注意点
11.動画素材と専門用語を編集者へ共有する方法
12.動画編集を外注するメリット・デメリット
13.公開後に動画の情報を確認する
14.まとめ
1.塗装・リフォーム会社が動画を活用するメリット
塗装やリフォームは、完成した状態だけを見ても、どのような工程で施工されたのか分かりにくいサービスです。
動画で施工前から完成までを見せることで、作業の丁寧さや職人の技術、会社の雰囲気を伝えやすくなります。
完成後には見えない工程を伝えられる
塗装工事では、下地処理やひび割れの補修、下塗りなど、完成後には見えなくなる工程が多くあります。
✓ 高圧洗浄を行っている様子
✓ 古い塗膜やサビを取り除く作業
✓ 外壁のひび割れを補修する工程
✓ コーキングを打ち替える様子
✓ 下塗り・中塗り・上塗りの違い
✓ 屋根や高所の施工状況
写真だけでなく動画でも記録することで、どのような作業を行ったのかを具体的に伝えられます。
普段は見られない工程を公開することは、施工品質に対する安心感にもつながります。
施工前後の変化が分かりやすい
施工前と施工後を同じ位置から撮影すれば、外壁や屋根、室内がどのように変わったのかを比較できます。
ビフォーアフター動画は、文章だけでは伝わりにくい色、明るさ、雰囲気の変化を見せられることが特徴です。
長い施工期間を短い動画へまとめることで、問い合わせを検討している人も工事の流れをイメージしやすくなります。
ただし、施工前だけ暗く撮影したり、施工後の色を編集で大きく変えたりすると、実際以上の変化に見える可能性があります。施工前後は、できるだけ同じ位置、画角、時間帯で撮影することが大切です。
職人や担当者の人柄を伝えられる
お客様は、工事の内容だけでなく、「どのような人が自宅へ来るのか」という不安も抱えています。
職人が作業内容を説明する動画や、担当者が現場を確認している様子を公開すれば、会社やスタッフの雰囲気を伝えられます。
✓ 作業前に挨拶をする様子
✓ 施工内容を分かりやすく説明する姿
✓ 現場を整理整頓している様子
✓ 職人同士で確認している場面
✓ 完成後に点検を行う様子
無理に明るく演じたり、長い台本を暗記したりする必要はありません。普段の仕事へ丁寧に取り組んでいる様子を見せるだけでも、会社を選ぶときの判断材料になります。
一つの動画を複数の場所で活用できる
施工事例の動画は、YouTubeだけでなく、公式サイトやSNSでも活用できます。
✓ YouTubeで施工の流れを詳しく紹介する
✓ InstagramやTikTokへ短く編集して投稿する
✓ 公式サイトの施工事例へ掲載する
✓ 商談時にお客様へ見せる
✓ 採用活動で職人の仕事を紹介する
✓ 社内研修や作業手順の共有に使用する
一つの現場で撮影した素材から、長い解説動画、短いビフォーアフター動画、職人紹介など、複数の動画を作成することも可能です。
撮影した映像を一度の投稿だけで終わらせず、目的に合わせて編集し直すことで、幅広く活用できます。
2.塗装・リフォーム会社に向いている動画
塗装・リフォーム会社の動画は、完成した建物を紹介するだけではありません。
施工工程、職人の技術、使用する材料、定期点検など、普段はお客様が見られない部分も動画の題材になります。
施工前後を比較するビフォーアフター動画
施工前と施工後を比較する動画は、変化が分かりやすく、塗装・リフォーム会社と相性のよい内容です。
✓ 色あせた外壁の塗り替え
✓ ひび割れや剥がれの補修
✓ 屋根塗装の施工前後
✓ 古くなった部屋のリフォーム
✓ キッチンや浴室の交換
✓ 玄関やベランダの改修
建物全体だけでなく、劣化していた部分をアップで撮影しておくと、どこを修理したのか伝わりやすくなります。
施工後は、施工前と同じ位置や角度から撮影しましょう。
職人の作業風景を見せる動画
職人が実際に作業している様子も、動画の題材になります。
塗料を混ぜる、ローラーで外壁を塗る、細かな部分をハケで仕上げるなど、一定の動きが続く作業は、担当者が話さなくても見てもらいやすい内容です。
✓ 高圧洗浄
✓ 養生
✓ ケレン作業
✓ コーキングの打ち替え
✓ ローラーやハケを使った塗装
✓ タイルやクロスの施工
✓ 床材や設備の取り付け
✓ 清掃や仕上がり確認
作業音を生かした動画や、長い工程を早送りで見せるタイムラプス動画にもできます。
ただし、撮影を意識して作業の手順を変えたり、安全装備を外したりしてはいけません。普段どおり安全に作業している姿を撮影します。
職人や担当者が説明する動画
専門的な内容を職人や担当者が説明すると、会社の知識や考え方を伝えられます。
例えば、次のような疑問に答える動画が考えられます。
✓ 外壁塗装はなぜ必要なのか
✓ 塗料によって何が違うのか
✓ ひび割れを放置するとどうなるのか
✓ 下塗り・中塗り・上塗りの違い
✓ 工事期間中に窓を開けられるのか
✓ 雨の日は作業をするのか
✓ 工事中に在宅する必要があるのか
✓ 定期点検では何を確認するのか
専門用語だけで説明せず、一般のお客様にも伝わる言葉へ置き換えることが大切です。
長い説明が難しい場合は、一つの動画につき一つの疑問へ回答する短い構成でも問題ありません。
現場調査や定期点検の動画
工事中だけでなく、現場調査や定期点検も動画にできます。
現場調査では、外壁や屋根の状態を確認している様子を撮影します。定期点検では、施工後の状態や補修が必要な場所を説明すると、工事後も対応している会社だと伝えられます。
✓ 外壁を触って状態を確認する
✓ ひび割れや色あせを確認する
✓ 屋根や雨どいを点検する
✓ 水漏れや雨漏りの原因を調べる
✓ 施工後の塗膜を確認する
✓ お客様へ点検結果を説明する
お客様へ渡す点検記録として撮影した動画を、許可なくYouTubeやSNSへ公開してはいけません。公開する場合は、撮影時とは別に掲載範囲を確認します。
お客様の感想を紹介する動画
お客様の協力が得られる場合は、工事を依頼した理由や完成後の感想を紹介できます。
顔出しが難しい場合でも、声だけ、手元だけ、後ろ姿だけという方法があります。アンケートの内容をテロップやナレーションで紹介することも可能です。
無理に良い感想を求めず、お客様が実際に感じた内容を使用します。
どのような動画を作る場合も、「誰に何を伝えたいのか」を先に決めましょう。施工の技術を伝えるのか、問い合わせ前の不安を減らすのかによって、撮影する場面や編集方法が変わります。
3.お客様から撮影・公開の協力を得る方法
塗装・リフォーム動画を制作するには、お客様の協力が必要です。
お客様本人が映らない場合でも、住宅や店舗、室内、施工中の様子を撮影し、YouTubeやSNSへ公開する場合は、事前に目的と公開範囲を説明しましょう。
記録用の撮影と一般公開を分けて確認する
現場調査や施工記録として撮影することと、その映像をインターネットへ公開することは別です。
現場調査では、最初に次のように説明します。
「建物の状態確認と施工記録のため、写真と動画を撮影してもよろしいでしょうか」
撮影した映像を施工事例として公開したい場合は、契約後の打ち合わせなどで、改めて許可を取ります。
✓ 社内の確認だけに使用する
✓ お客様への施工報告に使用する
✓ 公式サイトの施工事例へ掲載する
✓ YouTubeやSNSへ投稿する
✓ Web広告や会社案内にも使用する
利用する範囲を分けて確認することで、お客様も判断しやすくなります。
公開範囲を選べるようにする
顔出しを依頼して断られた場合でも、撮影自体を諦める必要はありません。
お客様が協力できる範囲を選べるようにしましょう。
✓ 建物の外観と作業風景だけを撮影する
✓ 表札や住所が分からない状態で公開する
✓ 室内を撮影しない
✓ お客様の顔や声を出さない
✓ 手元や後ろ姿だけを映す
✓ 音声のみ使用して顔は映さない
✓ アンケートの内容をテロップで紹介する
✓ 顔と声を出してインタビューを行う
「顔を出すか、まったく撮影しないか」という二択ではなく、複数の選択肢を提示すると協力を得やすくなります。
賃貸物件や管理物件を撮影する場合は、依頼したお客様だけでなく、所有者や管理会社にも確認が必要になる場合があります。
お客様にとってのメリットを説明する
会社の宣伝だけを目的にお願いするより、お客様にとってのメリットも説明することが大切です。
✓ 工事前から完成までの記録を残せる
✓ 屋根や高所など、見えにくい場所を確認できる
✓ 完成後には見えなくなる下地処理を確認できる
✓ 工事内容を家族と共有できる
✓ 定期点検で施工時の状態と比較できる
✓ 写真や完成動画を受け取れる
撮影した写真や短い施工記録動画をお客様へ渡す方法もあります。
撮影協力のお礼や特典を用意する場合は、内容を事前に説明し、撮影を断ったお客様が不利益を受けないようにしましょう。
完成後の状態を見せてから許可を得る
お客様は、動画がどのように編集され、どこまで公開されるのか分からないと不安を感じます。
過去に制作した動画を見せながら、次の内容を具体的に説明しましょう。
✓ 動画のおおよその長さ
✓ 掲載するYouTubeやSNSのアカウント
✓ 表札や車のナンバーをどのように隠すか
✓ お客様の顔や声を使用するか
✓ 公開前に映像を確認できるか
✓ 公開する予定の時期
✓ 広告などへ二次利用する可能性
完成イメージが分かれば、お客様も安心して判断しやすくなります。
撮影と公開の許可を書面で残す
許可は口頭だけでなく、同意書やメールなど、後から確認できる形で残しておきましょう。
確認する内容は、次のとおりです。
✓ 撮影する場所と施工工程
✓ 顔・声・建物の外観を使用してよいか
✓ 表札や住所などをどのように処理するか
✓ 公開する媒体とアカウント
✓ 公開前の確認方法
✓ 写真や動画を使用できる期間
✓ Web広告や会社案内へ二次利用できるか
✓ 公開中止や削除を希望された場合の対応
YouTubeへの掲載だけを許可された映像を、確認せずにInstagram広告や会社案内へ使用してはいけません。利用する媒体ごとに、許可を得た範囲を確認します。
個人を判別できる写真や映像の取り扱いについては、写真などを掲載する場合の考え方|個人情報保護委員会も参考にしてください。
お客様の協力を得るためには、撮影を強くお願いするのではなく、使用目的と公開範囲を明確にし、お客様自身が選べる状態にすることが大切です。
4.現場調査の段階から動画を撮影する
塗装・リフォーム動画を作る予定がある場合は、工事が始まってからではなく、現場調査の段階から映像を残しておきましょう。
写真だけでは分かりにくい劣化の広がりや建物の位置関係も、動画なら確認しやすくなります。
写真と一緒に動画も残しておく
現場調査では、見積もりや施工方法を検討するために写真を撮影する会社が多いでしょう。
その際、建物の周囲をゆっくり撮影した動画も残しておくと、後から現場の状態を確認できます。
✓ 建物全体の外観
✓ 正面・左右・裏側の状態
✓ 外壁や屋根の色あせ
✓ ひび割れや塗膜の剥がれ
✓ コーキングの劣化
✓ サビや腐食が発生している場所
✓ 雨どい・軒天・破風などの状態
✓ ベランダや防水部分
✓ 室内のリフォーム予定箇所
担当者が映像内で説明しなくても、建物をゆっくり一周しながら撮影するだけで構いません。
必要な箇所は、建物全体が分かる映像と、劣化部分を近くから映した映像の両方を残しておきます。
写真では分かりにくい状態を記録できる
写真は特定の場所を詳しく確認することに向いていますが、周辺との位置関係が分かりにくい場合があります。
動画であれば、「建物のどの位置にひび割れがあるのか」「劣化がどこまで続いているのか」などを確認しやすくなります。
撮影した動画は、次のような場面でも活用できます。
✓ 見積もり作成時の再確認
✓ 営業担当者と職人の情報共有
✓ 施工方法を決めるための打ち合わせ
✓ 撮り忘れによる再訪問の防止
✓ お客様へ劣化状況を説明する資料
✓ 施工前後を比較するビフォーアフター動画
公開許可が得られなかった場合でも、社内の調査記録やお客様への説明資料として利用できます。
施工後も撮影できる位置を決める
ビフォーアフター動画に使用する場合は、現場調査の段階で施工後も撮影できる位置を決めておきましょう。
✓ 建物との距離
✓ カメラの高さ
✓ 撮影する角度
✓ 縦向き・横向き
✓ 画面に入れる建物の範囲
✓ 撮影する時間帯
施工前の撮影位置を写真やメモで残しておけば、施工後も近い画角で撮影できます。
地面の目印や周囲の建物を基準にする方法もありますが、お客様の敷地や建物へ消えない印を付けてはいけません。
公開を前提に不要なものを映さない
現場調査の動画には、住所や生活状況が分かるものが映り込むことがあります。
✓ 表札や番地
✓ 車やバイクのナンバー
✓ 郵便物や宅配伝票
✓ 洗濯物
✓ 室内の家族写真
✓ 子どもの持ち物
✓ 防犯設備の位置
✓ 近隣の住宅や通行人
社内記録として撮影する場合でも、必要のない場所まで長時間撮影しないようにしましょう。
後から公開する可能性がある映像は、最初から個人情報が映らない角度で撮影しておくと、モザイク処理や撮り直しを減らせます。
現場調査時の動画は、公開するためだけの素材ではありません。現場の状態を正確に残し、担当者や職人、お客様との認識を揃えるための記録としても役立ちます。
6.スマートフォンや自撮り棒で見やすく撮影する方法
塗装・リフォーム会社の施工動画は、必ずしも高価なカメラで撮影する必要はありません。
最近のスマートフォンであれば、現場調査、作業風景、職人の説明、ビフォーアフターなどを十分きれいに撮影できます。
大切なのは、使用する機材よりも、カメラの向きや動かし方です。
撮影前にレンズと空き容量を確認する
現場では、ホコリ、塗料の細かな粒子、手袋の汚れなどがスマートフォンのレンズに付きやすくなります。
レンズが汚れていると、映像全体が白くぼやける場合があります。撮影前に柔らかい布でレンズを拭きましょう。
あわせて、次の点も確認します。
✓ スマートフォンの空き容量
✓ バッテリーの残量
✓ カメラレンズの汚れ
✓ 縦向き・横向きの設定
✓ 音声が録音されているか
✓ 撮影する場所の明るさ
✓ 通知や着信によって撮影が止まらないか
長時間のタイムラプス撮影を行う場合は、充電方法やスマートフォンの発熱にも注意します。
投稿する場所に合わせて向きを決める
YouTubeの通常動画や公式サイトへ掲載する動画は、横向きでの撮影が基本です。
Instagramリール、YouTubeショート、TikTokなどへ投稿する場合は、縦向きで撮影します。
横向きで撮った映像を後から縦向きに切り抜くと、職人の手元や使用している道具が画面から外れることがあります。
通常動画と縦型の短い動画の両方を作る予定がある場合は、大切な工程だけ横向きと縦向きで撮影しておくとよいでしょう。
自撮り棒や三脚を活用する
スマートフォンを手で持って撮影しても問題ありませんが、自撮り棒を使用すると、少し離れた位置や高い位置から撮影しやすくなります。
三脚として使用できる自撮り棒であれば、次のような撮影にも利用できます。
✓ 建物全体の定点撮影
✓ 職人が説明する場面
✓ 同じ画角でのビフォーアフター
✓ 塗装作業のタイムラプス
✓ 一人で行う施工解説
ただし、自撮り棒を足場の通路へ置いたり、不安定な場所へ立てたりしてはいけません。風で倒れないように固定し、作業の邪魔にならない位置へ設置します。
カメラはゆっくり動かす
建物のさまざまな場所を見せようとして、カメラを左右へ何度も大きく動かすと、視聴者の目が疲れやすくなります。
外壁や屋根の状態を撮影するときは、一つの場所を数秒間固定して映しましょう。
カメラを動かす場合も、一定の速さでゆっくり動かします。
✓ 動かし始める前に数秒間止める
✓ 一定の方向へゆっくり動かす
✓ 動かし終わった後も数秒間止める
✓ 左右への往復を繰り返さない
✓ 急に別の場所へカメラを向けない
✓ 撮影中に拡大と縮小を繰り返さない
長く撮影した部分は編集で短くできますが、速く動かして見えなかった部分は、後から直すことが困難です。
一つの映像にすべてを入れない
建物全体、劣化箇所、職人の手元などは、無理に一つの映像へ収める必要はありません。
次のように分けて撮影すると、見やすく編集しやすい素材になります。
✓ 建物全体を固定して撮影する
✓ 施工する面を少し近くから撮影する
✓ 劣化している部分をアップで撮影する
✓ 使用する塗料や道具を撮影する
✓ 職人の手元を固定して撮影する
✓ 完成後の外観を施工前と同じ位置から撮影する
別の場所を撮影するときは、一度録画を止めてからカメラを移動します。
カメラの動きが少ない映像は、視聴者が見やすいだけでなく、表札や車のナンバーへモザイクを追従させる作業も減らせます。
7.説明動画の音声を聞き取りやすく収録する
職人や担当者が施工内容を説明する動画では、映像だけでなく音声の聞き取りやすさも重要です。
現場では、風、高圧洗浄機、電動工具、車などの音が入りやすいため、撮影前に周囲の音を確認しましょう。
録画開始後すぐに話し始めない
録画ボタンを押した直後に話し始めると、最初の言葉が切れたり、編集で映像をつなぐ余裕がなくなったりします。
撮影するときは、次の流れを意識しましょう。
1.録画を開始する
2.カメラを固定したまま3秒ほど待つ
3.説明を始める
4.話し終わってから3秒ほど待つ
5.録画を停止する
話す前後に余裕があれば、編集時に不要な部分をカットしたり、別の映像へ自然につないだりしやすくなります。
複数人の声を重ねない
複数人が出演する動画では、なるべく同時に話さないようにしましょう。
一つの音声データに声が重なって録音されると、それぞれの声だけをきれいに分けることは困難です。
✓ 相手が話し終わってから話し始める
✓ 相づちは小さくするか、声に出さずにうなずく
✓ 質問と回答の間に短い間を空ける
✓ 撮影前に話す順番を決める
✓ 言い間違えても録画を止めず、少し間を空けて話し直す
声が重ならなければ、話す人ごとの音量調整や不要な部分のカットもしやすくなります。
一人ずつピンマイクを付ける
スマートフォンから離れた場所で話す場合は、ワイヤレスピンマイクを使用すると声を収録しやすくなります。
複数人で話す場合は、一人ずつピンマイクを付けられる機器を選びましょう。
✓ マイクと口元の距離をなるべく揃える
✓ 衣服や作業着にマイクが擦れない位置へ付ける
✓ 撮影前に短いテスト録音をする
✓ バッテリー残量を確認する
✓ 受信機がスマートフォンへ接続されているか確認する
✓ ノイズ低減の設定が強すぎないか確認する
ピンマイクを使用すれば、話す人による音量差や周囲の雑音を抑えやすくなります。編集時の音量調整も減らせるため、その分、テロップや説明素材などの作成に時間を使えます。
複数人を撮影するときのマイクについては、相談・トラブル解決系動画の編集外注|モザイク・生配信の注意点でも紹介しています。
大きな音がするときは説明を止める
説明中に電動工具や高圧洗浄機を使用すると、声が聞こえにくくなります。
車、飛行機、工事車両などの大きな音が入った場合も、無理に話し続けず、静かになってから同じ部分を話し直しましょう。
作業音を生かした動画を撮影する場合は、職人の説明とは別に収録します。
作業中に説明することが難しい場合は、映像だけを撮影し、後から静かな場所でナレーションを収録する方法もあります。映像と説明を分けることで、安全を確保しながら聞き取りやすい動画に仕上げられます。
8.撮影中は現場の安全を優先する
塗装・リフォーム動画では、撮影よりも現場の安全を優先しなければなりません。
見栄えのよい映像を撮るために、職人が普段とは異なる手順で作業したり、安全装備を外したりしないようにしましょう。
作業しながらスマートフォンを持たない
高所や足場の上で、職人が片手にスマートフォンを持ちながら作業するのは危険です。
✓ 作業する人と撮影する人を分ける
✓ 足場の上では両手を使える状態にする
✓ 撮影のために無理な姿勢を取らない
✓ 作業中の職人へ突然話しかけない
✓ スマートフォンや機材の落下を防ぐ
✓ 保護具や安全装備を外さない
職人本人が撮影する場合は、安全な場所へ移動し、作業を止めてから撮影します。
作業中の手元を撮影したい場合も、別の担当者が安全な位置から撮影しましょう。
三脚や自撮り棒を通路へ置かない
三脚や自撮り棒を使用すると定点撮影ができますが、設置場所によっては転倒や接触の原因になります。
✓ 足場や現場の通路をふさがない
✓ 職人が資材を運ぶ場所へ設置しない
✓ 電源コードを通路へ伸ばさない
✓ 風で倒れないように固定する
✓ ローラーや塗料が接触しない位置へ置く
✓ 撮影終了後は機材をすぐに片付ける
撮影中であることを現場の職人へ共有し、カメラの近くで作業する人が位置を把握できるようにします。
タイムラプス撮影は固定方法を確認する
施工工程を短く見せるタイムラプス撮影では、スマートフォンやカメラを長時間設置します。
撮影中に機材が倒れたり、作業の邪魔になったりしないよう、事前に設置場所を確認しましょう。
屋外では、風、雨、直射日光による発熱にも注意が必要です。
撮影を始めた後も放置せず、休憩時間などに機材の固定状態、バッテリー、録画状況を確認します。
撮影者も現場のルールを守る
撮影担当者が工事に慣れていない場合は、現場へ入る前に立ち入り可能な場所を確認します。
✓ ヘルメットや必要な保護具を着用する
✓ 作業範囲へ無断で入らない
✓ 塗料や工具へ触れない
✓ 職人の動線をふさがない
✓ 不安定な脚立や足場へ上らない
✓ 現場責任者の指示に従う
撮影担当者が良い画角を探すことに集中すると、周囲への注意が不足する可能性があります。移動しながら撮影するときは、足元や職人の動きを確認しましょう。
ドローン撮影は事前にルールを確認する
屋根や建物全体を上空から撮影する方法として、ドローンを使用することもできます。
ただし、飛行する場所、機体の重量、飛行方法などによって、手続きや許可が必要になる場合があります。お客様の敷地内であっても、自由に飛ばせるとは限りません。
近隣住宅の敷地や窓、通行人などが映り込む可能性にも注意が必要です。
ドローンを使用する場合は、撮影会社や操縦者へ任せきりにせず、無人航空機の飛行ルール|国土交通省を事前に確認しましょう。
危険な位置からしか撮影できない場面は、無理に映像へ残す必要はありません。施工内容は、安全な場所から撮影した映像、写真、図解、ナレーションなどを組み合わせても説明できます。
9.表札・車のナンバー・近隣住宅の映り込みを防ぐ
塗装・リフォーム動画では、お客様本人が映っていなくても、住宅の外観や周辺の景色から場所を特定される可能性があります。
撮影前に、公開してよいものと隠すものを確認しておきましょう。
住所を隠しても場所が分かることがある
表札や番地だけを隠せば安全とは限りません。
次のようなものから、住宅や店舗の場所が分かる場合があります。
✓ 表札や住居表示
✓ 郵便受けに書かれた名前
✓ 車やバイクのナンバー
✓ 宅配便の伝票や郵便物
✓ 道路標識や電柱の表示
✓ 近隣の店舗や学校
✓ 特徴のある隣家や建物
✓ 室内に飾られた家族写真
✓ 子どもの学校や園が分かる持ち物
✓ 防犯カメラやセンサーの位置
撮影前に周囲を確認し、必要のないものはカメラへ入れないようにします。
建物全体を撮影する場合は、正面だけでなく、別の角度から見たときの映り込みも確認しましょう。
撮影前に物理的に隠しておく
表札や車のナンバーは、編集でモザイクをかけるだけでなく、撮影前に覆っておく方法もあります。
お客様の許可を得たうえで、次のような目隠しを用意します。
✓ 会社のロゴを印刷してラミネートしたもの
✓ 無地の白やグレーのカード
✓ 表札を覆える大きさの目隠しシート
✓ 停車中の車へ使用する取り外し可能なカバー
✓ 郵便受けやインターホンの名前を隠す用紙
会社のロゴを使用すれば、個人情報を隠しながら、動画内で会社名を自然に見せることもできます。
ただし、外壁、表札、郵便受け、車などへ粘着力の強いテープを直接貼ると、塗装や素材を傷める可能性があります。
弱粘着テープ、ひも、クリップ、スタンドなど、撮影場所に合った固定方法を選びましょう。
車のナンバーを覆う場合は、お客様の敷地内などで車が停車している撮影中だけにします。カバーを付けた状態で車を移動させないようにしてください。
風や光の反射を確認する
屋外では、目隠し用のカードが風でめくれたり、ラミネートへ光が反射したりすることがあります。
肉眼では隠れているように見えても、カメラの角度によって表札やナンバーの一部が見える場合があります。
撮影を始める前に、スマートフォンの画面を通して確認しましょう。
✓ 目隠しが必要な範囲を覆っているか
✓ 風で動いたり外れたりしないか
✓ 光が強く反射していないか
✓ 別の角度から文字が見えていないか
✓ 会社のロゴが逆さまになっていないか
撮影中も、目隠しがずれていないか定期的に確認します。
モザイク処理は追加料金になる場合がある
動画のモザイク処理は、静止画よりも作業に時間がかかります。
カメラや対象物が動く場合は、表札、車のナンバー、人物の顔などへモザイクを追従させなければなりません。
編集会社によっては、モザイクをかける場所の数、映っている時間、追従作業の難しさによって追加料金が発生します。
撮影段階で隠せるものを隠しておけば、モザイク処理にかかる費用や修正回数を減らせます。
撮影後もすべての映像を確認する
事前に目隠しをしていても、取り付ける前後の映像や別の角度から撮影した映像に、個人情報が映っている可能性があります。
編集者には、次のように具体的に伝えましょう。
✓ 表札はすべて非公開
✓ 車のナンバーはすべて非公開
✓ 通行人の顔にはモザイクをかける
✓ 隣家の室内が見える部分は使用しない
✓ お客様の家族写真は映さない
✓ 防犯設備を大きく映さない
撮影時に隠したから大丈夫だと判断せず、編集後の動画も公開前に確認することが大切です。事前の目隠しと編集時の確認を組み合わせることで、個人情報の映り込みを防ぎやすくなります。
10.ビフォーアフター動画で誇張しないための注意点
施工前後の変化を見せるビフォーアフター動画は、塗装・リフォーム会社と相性のよい内容です。
一方で、撮影条件や編集方法によって、実際よりも大きな変化があったように見える場合があります。視聴者へ誤解を与えないよう、施工前後を公平に比較できる映像にしましょう。
施工前後を近い条件で撮影する
比較しやすいビフォーアフター動画を作るには、施工前後の撮影条件を揃えることが大切です。
✓ 同じ位置から撮影する
✓ カメラの高さを揃える
✓ 同じ角度と画角で撮影する
✓ 建物との距離を揃える
✓ 近い時間帯に撮影する
✓ 晴れ・曇りなどの天候を確認する
✓ 縦向き・横向きを統一する
施工前だけ暗い時間帯に撮り、施工後だけ明るい晴天の日に撮ると、実際以上にきれいになったように見える可能性があります。
天候や時間帯を完全に揃えられない場合は、色や明るさを不自然に変えず、撮影条件が異なることが分かるようにしましょう。
色調整を行いすぎない
撮影した映像は、編集で明るさや色味を調整できます。
しかし、外壁や屋根の色を実際よりも鮮やかにしたり、施工前だけ暗くくすんだ色へ変更したりすると、正しい仕上がりを伝えられません。
特に、塗料の色を選ぶ参考として動画を見る人もいるため、実物に近い色になるよう調整します。
視聴する端末や画面によって色の見え方が異なることもあります。「画面によって実際の色と見え方が異なる場合があります」と概要欄などへ記載する方法もあります。
同じ場所の映像だと分かるようにする
施工前と施工後で画角が大きく異なると、同じ場所なのか分かりにくくなります。
建物の窓、玄関、柱、植木など、共通する部分を画面へ入れておくと、同じ場所の変化だと伝わりやすくなります。
編集では、次のような見せ方ができます。
✓ 施工前と施工後を左右に並べる
✓ 施工前から施工後へ画面を切り替える
✓ 同じ位置の映像を重ねて変化を見せる
✓ 「施工前」「施工後」の文字を表示する
✓ 施工期間や工事内容を表示する
施工事例が複数ある場合も、別の住宅の施工前と施工後を組み合わせないよう、素材を現場ごとに管理しましょう。
施工内容を正確に伝える
ビフォーアフター動画では、見た目の変化だけでなく、実際に行った工事も説明します。
✓ 外壁塗装
✓ 屋根塗装
✓ コーキングの打ち替え
✓ ひび割れの補修
✓ 防水工事
✓ 雨どいや軒天の補修
✓ 内装や設備の交換
動画内で施工していない部分まで改善したように見せてはいけません。
「外壁塗装によって雨漏りが完全に直った」など、施工内容だけでは判断できない効果を断定する表現にも注意が必要です。
効果や耐久性を断定しない
塗料や工事について説明するときは、「絶対」「必ず」などの言葉を安易に使用しないようにしましょう。
✓ 必ず雨漏りが直る
✓ 絶対にひび割れない
✓ どの住宅でも同じ年数だけ長持ちする
✓ 必ず光熱費が安くなる
✓ 地域で一番安い
✓ 他社より確実に優れている
建物の状態、施工環境、気候、使用する材料などによって、仕上がりや耐久性は異なります。
保証期間や塗料の性能を紹介する場合は、適用条件やメーカーの資料を確認し、根拠のある内容だけを掲載しましょう。
商品やサービスを実際よりも著しく優れているように見せる表示は、景品表示法で禁止されています。詳しくは、表示規制の概要|消費者庁をご確認ください。
ビフォーアフター動画は、変化を大きく見せることよりも、どのような状態から、どの工程を経て、どのように仕上がったのかを正確に伝えることが重要です。誠実な見せ方が、会社への信頼につながります。
11.動画素材と専門用語を編集者へ共有する方法
塗装・リフォーム動画には、塗料、外壁材、屋根材、工具、施工方法など、多くの専門用語が登場します。
編集者が映像や音声から名称を推測すると、誤ったテロップが入る可能性があります。動画素材だけでなく、使用した材料や工程が分かるメモも一緒に渡しましょう。
最初に共通用語集を作成する
継続して動画編集を依頼する場合は、毎回すべての専門用語を説明する必要はありません。
最初に共通用語集を作成し、編集者と共有しておきましょう。
✓ 塗料の商品名とメーカー名
✓ 塗料の色名や色番号
✓ 外壁材や屋根材の名称
✓ 工具や機械の名称
✓ 施工工程の正式名称
✓ 読み方を間違えやすい言葉
✓ テロップで使用する表記
✓ 一般のお客様向けの説明
✓ 動画で公開してはいけない情報
メモ帳、Word、スプレッドシートなど、後から追加や修正ができる方法で構いません。
商品名、メーカーの正式表記、会社内の呼び方などが変わった場合は、共通用語集も更新します。
2回目以降は新しく登場した用語だけを伝える
共通用語集を一度共有した後は、今回の現場で初めて登場した言葉だけを追加します。
✓ 今回初めて使用する塗料や材料
✓ 通常とは異なる工法
✓ 新しく使用した工具
✓ 表記や読み方を変更した用語
✓ 今回だけ表示する補足説明
✓ 今回は公開できない商品名や施工情報
編集者へのメモは、次のように簡潔にまとめられます。
【今回追加する用語】
タスペーサー
屋根材の隙間を確保するために使用する部材です。
テロップでは「雨水の通り道を確保する部材」と補足してください。
無機塗料
使用した商品名は「〇〇」です。
今回の動画ではメーカー名を表示しないでください。
毎回同じ説明を繰り返さず、新しく登場した用語だけを追加することで、会社側の負担も減らせます。
専門用語には視聴者向けの説明も付ける
正式名称だけでは、一般の視聴者に意味が伝わらない場合があります。
編集者がテロップや図解を作れるよう、簡単な説明も共有しましょう。
「ケレン作業」
塗装前にサビや古い塗膜を取り除き、表面を整える作業
「養生」
塗料を付けたくない窓や床などをシートで保護する作業
「コーキング」
外壁材の継ぎ目を埋め、雨水の侵入を防ぐための材料や作業
「下塗り」
外壁や屋根と仕上げ用の塗料を密着させるための工程
専門用語と簡単な説明が揃っていれば、編集者が正しい内容で、一般の人にも伝わるテロップを作成できます。
再生時間と一緒に工程を伝える
動画が長い場合は、どの部分に何が映っているのか、再生時間と一緒に伝えると分かりやすくなります。
【編集者への共有メモ例】
00:15~00:32
高圧洗浄の作業です。外壁に付着した汚れや古い塗膜を洗い流しています。
01:08~01:25
外壁のひび割れを補修しています。テロップは「クラック補修」としてください。
02:10~02:45
下塗りの工程です。使用塗料は「〇〇株式会社・商品名〇〇」です。
03:20~03:48
屋根の縁切りを行っています。「雨水の通り道を確保する作業」と補足してください。
映像を探す時間が減るため、編集者はテロップの装飾、アニメーション、図解、効果音などに時間を使えるようになります。
動画のファイル名を変更する
スマートフォンから送られたままのファイル名では、どの現場や工程の映像なのか分かりません。
編集者へ渡す前に、内容が分かる名前へ変更しましょう。
✓ 〇〇様邸_現場調査_01
✓ 〇〇様邸_施工前_正面
✓ 〇〇様邸_高圧洗浄_01
✓ 〇〇様邸_下塗り_01
✓ 〇〇様邸_上塗り_01
✓ 〇〇様邸_施工後_正面
✓ 〇〇様邸_OP
✓ 〇〇様邸_本編_01
お客様の氏名を外部の編集者へ伝えたくない場合は、「案件001_施工前」のように、管理番号へ置き換える方法もあります。
動画素材を送るときの整理方法については、スマホで撮影する動画のコツ|編集者が教える失敗しない撮り方でも詳しく紹介しています。
編集者には編集へ集中してもらう
編集者が聞き取れない専門用語を調べることもできますが、検索した言葉が実際に使用した塗料や部材と一致しているとは限りません。
専門的な情報は会社側が正確に伝え、編集者には次のような作業へ時間を使ってもらいましょう。
✓ 重要なテロップを見やすく装飾する
✓ 文字や図形へ動きを付ける
✓ 施工工程を説明する図解を作る
✓ 効果音やBGMを入れる
✓ ビフォーアフターを分かりやすく見せる
✓ 長い作業工程を見やすいテンポに整える
✓ 明るさや色を自然に調整する
編集者には編集者にしかできない作業へ集中してもらうことで、同じ予算や納期でも、より分かりやすく質の高い動画に仕上げやすくなります。
12.動画編集を外注するメリット・デメリット
塗装・リフォーム会社が動画を継続して発信する場合、撮影した素材の編集を外部へ依頼する方法があります。
自社の担当者は施工やお客様対応へ集中し、編集者にはテロップ、図解、音声調整などを任せられます。
一方で、専門用語の共有や修正方法を決めておかないと、完成までに時間がかかる場合があります。
動画編集を外注するメリット
編集を外注すると、撮影した映像を渡すだけで、YouTubeやSNSへ投稿できる形に仕上げてもらえます。
✓ 不要な場面をカットしてもらえる
✓ 長い施工工程を見やすくまとめられる
✓ 専門用語へテロップを付けられる
✓ 工程を説明する図解を作成してもらえる
✓ 作業音や話し声の音量を調整できる
✓ BGMや効果音を追加できる
✓ 表札や車のナンバーへモザイクをかけられる
✓ ビフォーアフターを分かりやすく見せられる
✓ 通常動画からショート動画も作成できる
✓ サムネイル制作も依頼できる場合がある
自社で編集方法を覚えたり、編集担当者を採用したりする必要がないこともメリットです。
特に、施工現場の映像が長い場合は、見どころを選び、視聴者が理解しやすい順番へ並べる作業にも時間がかかります。編集を外注すれば、自社の担当者は撮影と内容確認へ集中できます。
動画編集を外注するデメリット
外注する場合は、編集費用が発生します。
また、編集者が塗装やリフォームの専門知識を持っているとは限らないため、会社側から正しい情報を伝える必要があります。
✓ 素材を整理して渡す手間がかかる
✓ 専門用語や工程を説明する必要がある
✓ 完成まで一定の期間がかかる
✓ 修正回数によって追加料金が発生する場合がある
✓ モザイク処理が別料金になる場合がある
✓ 編集者によって動画の雰囲気が変わる
✓ 大容量の動画を送る方法が必要になる
✓ お客様の住宅や個人情報を外部へ渡す可能性がある
動画素材だけを渡して、内容をすべて編集者へ判断してもらう方法はおすすめできません。
使用した塗料、施工工程、公開できない部分などを会社側で整理しておく必要があります。
撮影と編集のどこまで依頼するか決める
動画制作の外注には、いくつかの方法があります。
✓ 撮影から編集まで依頼する
✓ 撮影は自社で行い、編集だけを依頼する
✓ 長い動画だけを外注する
✓ ショート動画への再編集を依頼する
✓ テロップやモザイクなど一部の作業だけを依頼する
✓ サムネイル制作まで依頼する
現場ごとに撮影会社を呼ぶと費用が高くなる場合は、日常的な作業風景をスマートフォンで撮影し、編集だけを外注する方法もあります。
重要な施工事例や会社紹介動画だけ撮影から依頼し、普段の短い動画は自社で撮影するなど、目的に応じて使い分けてもよいでしょう。
見積もり前に料金の範囲を確認する
外注先を選ぶときは、動画1本の料金だけでなく、どの作業が含まれているか確認します。
✓ 動画の長さ
✓ 使用する素材の量
✓ テロップの量
✓ 図解やアニメーションの作成
✓ BGMや効果音の追加
✓ 色や音量の調整
✓ モザイク処理
✓ サムネイル制作
✓ 修正できる回数
✓ 縦型動画への再編集
✓ 納期
✓ 元の動画や完成データの保管期間
「モザイク込み」と書かれていても、対象となる時間や箇所数に制限がある場合があります。
表札、車のナンバー、通行人などがどの程度映っているかを伝え、追加料金が発生する条件を確認しましょう。
継続して同じ編集者へ依頼する
継続して動画を制作する場合は、同じ編集者へ依頼すると、会社の雰囲気や専門用語を理解してもらいやすくなります。
最初に共有した用語集、フォント、会社のロゴ、テロップの色、OP・EDなどを保存しておけば、2回目以降の確認作業を減らせます。
ただし、担当者が変わった場合にも引き継げるよう、動画のルールや用語集は会社側でも保管しておきましょう。
秘密保持とデータの扱いを確認する
動画素材には、お客様の住宅、住所、氏名、会話、見積書などが含まれる可能性があります。
素材を渡す前に、次の内容を確認しましょう。
✓ 素材を保存する場所
✓ 編集担当者以外が閲覧する可能性
✓ 外部サービスやAIへ素材を読み込ませるか
✓ 納品後に素材を保管する期間
✓ 契約終了後のデータ削除
✓ 制作実績として掲載する可能性
✓ 情報が漏えいした場合の対応
✓ 秘密保持契約を締結できるか
動画編集を外注するときの秘密保持については、動画編集を外注するときの守秘義務|秘密保持契約(NDA)が重要な理由でも詳しく解説しています。
編集を外注する場合は、編集者へすべて任せるのではなく、会社側が正しい情報と公開範囲を伝えることが大切です。施工会社と編集者の役割を分けることで、修正を減らし、動画の完成度を高められます。
13.公開後に動画の情報を確認する
塗装・リフォーム動画は、一度公開したら終わりではありません。
動画内で紹介した塗料、価格、保証、補助金、会社の連絡先などは、公開後に変更される可能性があります。古い情報によって視聴者へ誤解を与えないよう、定期的に内容を確認しましょう。
更新される可能性がある情報を把握する
特に、次の情報を動画へ入れる場合は注意が必要です。
✓ 工事価格や料金の目安
✓ キャンペーンの内容
✓ 補助金や助成金
✓ 保証期間や適用条件
✓ 塗料や建材の商品名
✓ メーカーが案内する耐用年数
✓ 対応している施工方法
✓ 対応地域
✓ 営業時間や定休日
✓ 会社の住所や電話番号
✓ 担当者や職人の氏名
✓ 問い合わせ先のURL
公開時点では正しい内容でも、商品が廃番になったり、価格や保証条件が変わったりすることがあります。
補助金やキャンペーンなど、期間が決まっている情報を紹介する場合は、「2026年9月時点」など、いつの情報なのかを動画内や概要欄へ記載しましょう。
定期的に公開済みの動画を確認する
すべての動画を毎月確認する必要はありませんが、価格や制度を紹介している動画は、確認する時期を決めておくと安心です。
✓ 半年ごとに公開済み動画を確認する
✓ 価格改定の際に関連動画を確認する
✓ 新しい塗料へ切り替えたときに確認する
✓ 保証内容を変更したときに確認する
✓ 補助金の受付期間が終了したときに確認する
✓ 担当者の異動や退職時に確認する
✓ 会社情報を変更したときに確認する
動画の一覧に、公開日、確認日、更新が必要な情報を記録しておくと管理しやすくなります。
概要欄や固定コメントで訂正する
動画内の情報が一部変更された場合は、概要欄や固定コメントで新しい情報を案内します。
例えば、次のように記載します。
「動画内では工事料金を〇〇円とご案内していますが、2026年10月より料金を変更しました。現在の料金は公式サイトをご確認ください」
「動画内で使用している塗料は現在取り扱いを終了しています。後継商品についてはお問い合わせください」
訂正内容は、概要欄の下部ではなく、視聴者が見つけやすい位置へ掲載しましょう。
重要な変更は動画の公開方法を見直す
概要欄での訂正だけでは誤解を防げない場合は、動画の再編集や公開停止も検討します。
✓ 料金が大きく変更された
✓ 紹介した施工方法を現在は行っていない
✓ 保証内容が変更された
✓ 使用している塗料の説明に誤りがあった
✓ お客様から公開中止の申し出があった
✓ 個人情報の映り込みが見つかった
✓ 施工効果を誤解させる表現があった
動画の一部だけを見た人は、概要欄の訂正に気付かない可能性があります。重要な情報が変わった場合は、古い動画の公開を続けるか慎重に判断しましょう。
お客様からの申し出に対応する
公開時に許可を得ていても、お客様の事情が変わり、動画の修正や公開中止を希望される場合があります。
その際の対応について、撮影同意書や契約書で事前に決めておくと確認しやすくなります。
✓ 修正や削除を申し出る方法
✓ 連絡を受けてから対応するまでの期間
✓ 顔や声だけを削除できるか
✓ 動画全体を非公開にする条件
✓ 別の広告やSNSへ転載した動画の対応
✓ 修正費用が発生する場合の扱い
YouTubeだけでなく、Instagram、TikTok、公式サイト、Web広告などへ掲載している場合は、すべての公開先を確認します。
元の動画と編集データを保管する
公開後に価格やテロップを変更する可能性がある場合は、完成動画だけでなく、元の動画や編集に必要なデータも保管しましょう。
✓ 撮影した元動画
✓ 完成した動画
✓ テロップの文章
✓ 使用した画像やロゴ
✓ BGMや効果音の情報
✓ 編集用のプロジェクトファイル
✓ お客様から得た公開許可の内容
✓ 編集者へ渡した専門用語のメモ
保管期間と保存場所を決め、担当者が変わっても必要なデータを確認できるようにします。
外部の編集者へデータを保管してもらう場合は、保管期間や再編集にかかる費用も確認しておきましょう。
公開済みの動画を定期的に見直すことで、古い情報のまま問い合わせを受けたり、お客様へ誤解を与えたりすることを防げます。長く使用する施工事例動画ほど、公開後の管理まで考えて制作することが大切です。
💡編集者のワンポイント
塗装・リフォーム動画では、編集技術よりも先に「必要な工程が撮影されているか」が重要です。完成後に見えなくなる下地処理や補修作業は、後から撮り直せません。着工前に撮影項目を決め、建物全体、作業範囲、職人の手元を一つずつゆっくり撮影しましょう。また、専門用語や使用した塗料を編集者が映像だけで判断することは困難です。会社側が正しい名称や工程を共有すれば、編集者はテロップの装飾、図解、アニメーション、効果音などに時間を使えます。編集者には編集者にしかできない作業へ集中してもらうことが、動画の完成度を高めるポイントです。
まとめ
塗装・リフォーム会社の動画制作では、施工前後の変化だけでなく、完成後には見えなくなる下地処理や補修工程も記録することが大切です。
現場調査の段階から動画を撮影し、施工工程ごとのチェックリストを用意すれば、必要な映像の撮り忘れを防げます。スマートフォンや自撮り棒でも撮影できますが、カメラを急に動かさず、一つの場所を数秒間ゆっくり映しましょう。
職人や担当者が説明する場合は、録画開始から数秒待って話し始め、複数人の声が重ならないようにします。ワイヤレスピンマイクを使用すると、話す人による音量差や周囲の雑音を抑えやすくなります。
お客様本人が映らなくても、住宅や店舗を撮影して公開するには、お客様の協力が必要です。記録用の撮影とYouTubeやSNSへの公開を分け、使用する媒体や公開範囲を書面で確認しましょう。
表札や車のナンバーは、お客様の許可を得たうえで、会社のロゴや無地の用紙をラミネートして撮影前に隠す方法もあります。事前に隠せるものを隠しておけば、編集時のモザイク処理や追加料金を減らせます。
編集を外注する場合は、動画素材だけでなく、塗料、外壁材、屋根材、道具、施工工程などをまとめた共通用語集も渡します。2回目以降は、新しく登場した用語だけを追加すれば、毎回同じ説明を繰り返す必要はありません。
ビフォーアフターは、できるだけ同じ位置、角度、時間帯で撮影し、色や明るさを編集で変えすぎないことも重要です。価格、補助金、保証内容などを動画へ入れる場合は、公開後も定期的に情報を確認しましょう。
株式会社インテックでは、塗装・リフォーム会社が撮影した施工事例、作業風景、職人の説明動画などの編集に対応しています。
テロップ、BGM、効果音、図解、音量調整、モザイク、ショート動画への再編集など、動画の目的に合わせて仕上げます。
「スマートフォンで撮影した素材を見やすくまとめたい」「施工工程を分かりやすく伝えたい」「YouTubeとSNSの両方で活用したい」といった場合も、お気軽にご相談ください。
MOVIE CREATION
伝わる動画を、企業の力に。
株式会社インテックでは、YouTube・SNS動画・採用動画・企業紹介動画など、
お客様の目的に合わせた動画制作を行っています。
撮影済みの素材を活用した動画編集についても、お気軽にご相談ください。
