COLUMN
採用動画を成功させるポイント|応募につながる動画の作り方
採用動画はどこで見せ、どのような内容にすればよいのでしょうか。採用動画の目的や会社説明動画との違い、採用サイト・YouTube・SNS・会社説明会など、掲載場所ごとにおすすめの内容を解説します。社員が出演しない動画の作り方も紹介します。

採用活動に動画を取り入れたいと考えていても、「どこで見せるのか」「何を伝えればよいのか」が分からず、制作内容を決められない企業もあるのではないでしょうか。
採用動画は、社員インタビューや職場の様子を見せる動画だけではありません。会社や事業を紹介する動画、仕事内容を説明する動画、SNSや採用広告で使用する短い動画など、目的や掲載場所によってさまざまな形式があります。
また、社員が出演しなくても、会社の外観や設備、商品、仕事で使用する道具などの映像に、写真、テロップ、ナレーション、図解を組み合わせることで採用動画を制作できます。
大切なのは、社員を出演させることではなく、「誰に、どこで、何を伝える動画なのか」を明確にすることです。
この記事では、採用動画の目的や求人向け会社説明動画との違い、動画を見せる場所ごとにおすすめの内容を解説します。社員が出演する場合と出演しない場合、それぞれの構成や制作時の注意点も紹介します。
この記事で分かること
✓ 採用動画の目的と主な種類
✓ 求人向け会社説明動画との違い
✓ 採用動画を見せる場所
✓ 掲載場所ごとにおすすめの動画内容
✓ 社員が出演する場合・出演しない場合の作り方
✓ 応募につなげるための制作ポイント
目次
- 1. 採用動画とは?
- 2. 採用動画と求人向け会社説明動画の違い
- 3. 採用動画はどこで見せる?
- 4. 掲載場所ごとにおすすめの採用動画
- 5. 社員が出演する採用動画・出演しない採用動画
- 6. 応募につながらない採用動画の注意点
- 7. 撮影・編集で伝わりやすくするポイント
- 8. まとめ
1. 採用動画とは?
採用動画とは、求職者に会社や仕事について知ってもらい、応募や入社を検討するための情報を伝える動画です。
採用を目的として作られる動画全体を指すため、決まった一つの形式があるわけではありません。
例えば、会社や事業について説明する動画、募集職種の仕事内容を紹介する動画、会社説明会で使用する動画、SNSや動画広告で配信する短い採用CMなども採用動画に含まれます。
社員へのインタビューは、採用動画で使用される表現方法の一つです。社員が出演しない動画も採用動画として成立します。
採用動画の目的
採用動画の目的は、会社を魅力的に見せることだけではありません。
求職者が会社や仕事について理解し、自分に合う職場かどうかを判断できる情報を伝えることが大切です。
✓ 会社や募集職種を知ってもらう
✓ 具体的な仕事内容を伝える
✓ 働く場所や仕事の流れを見せる
✓ 会社や仕事への興味を深めてもらう
✓ 応募前の不安や疑問を減らす
✓ 入社後の認識のずれを防ぐ
✓ 求人ページや応募フォームへ案内する
動画を見る人の中には、その会社を初めて知った人もいれば、すでに求人情報を読み、応募を検討している人もいます。
会社を初めて知った人に見せる動画と、応募を検討している人に見せる動画では、必要な情報が異なります。
そのため、採用動画を制作する前に、誰に見せるのか、どこで見せるのか、動画を見た後にどのような行動をしてほしいのかを決める必要があります。
採用動画の主な種類
採用動画には、目的に応じてさまざまな種類があります。
✓ 会社や事業について伝える求人向け会社説明動画
✓ 募集職種や具体的な業務を伝える仕事内容紹介動画
✓ 一日の仕事の流れを見せる動画
✓ オフィス・店舗・工場・施設などを紹介する動画
✓ 社員や経営者へのインタビュー動画
✓ 教育・研修制度を紹介する動画
✓ 採用に関する質問に答える動画
✓ SNSや動画広告で使用する短い採用CM
一つの動画に複数の内容をまとめることもできますが、情報を詰め込みすぎると、何を伝えたい動画なのかが分かりにくくなることがあります。
伝えたい情報が多い場合は、会社説明、職種紹介、職場紹介、よくある質問など、目的ごとに動画を分ける方法もあります。
どの形式が適しているかは、会社の規模や業種だけでは決まりません。動画を掲載する場所、募集する職種、伝えたい内容、用意できる素材などを踏まえて選ぶことが大切です。
2. 採用動画と求人向け会社説明動画の違い
採用動画と求人向け会社説明動画は、まったく別のものではありません。
採用動画は、採用活動で使用する動画全体を指す言葉です。求人向け会社説明動画は、その採用動画に含まれる形式の一つです。
採用動画は採用を目的とした動画の総称
採用動画には、会社や事業について説明する動画だけでなく、仕事内容の紹介、職場紹介、社員インタビュー、一日の仕事の流れ、採用CMなど、さまざまな形式があります。
会社を初めて知ってもらうことを目的とした動画もあれば、すでに応募を検討している人の疑問や不安を減らすための動画もあります。
そのため、採用動画の内容を考えるときは、「採用動画にはこれを入れなければならない」と決めつけるのではなく、動画を見る人の状況や掲載場所に合わせることが大切です。
求人向け会社説明動画は会社を理解してもらう動画
求人向け会社説明動画は、会社の基本情報や事業内容、募集している仕事などを、求職者へ分かりやすく伝えることを目的とした動画です。
✓ 会社概要
✓ 事業内容
✓ 商品やサービス
✓ 会社が大切にしている考え方
✓ 募集している職種
✓ 主な仕事内容
✓ 働く環境
✓ 教育やサポート体制
このような情報をまとめることで、求職者が「何をしている会社なのか」「どのような仕事を募集しているのか」を理解しやすくなります。
社員が出演して説明する方法もありますが、会社の外観、設備、商品、仕事風景などの映像に、ナレーションやテロップ、図解を組み合わせて制作することもできます。
一般的な会社紹介動画との違い
会社紹介動画の中には、求職者ではなく、顧客や取引先へ向けて制作されるものもあります。
顧客や取引先向けの会社紹介動画では、企業の信頼性、商品やサービス、技術力、実績などが中心になることがあります。
一方、求人向け会社説明動画では、これらに加えて、求職者が応募を判断するために必要な情報を入れることが大切です。
例えば、事業内容を詳しく説明していても、募集職種や具体的な仕事内容が分からなければ、求職者は自分が働く姿を想像できません。
一般的な会社紹介動画を採用活動でも使用する場合は、仕事内容、働く環境、教育体制、募集内容などを補う必要がないか確認します。
採用動画と求人向け会社説明動画の違い
| 比較項目 | 採用動画 | 求人向け会社説明動画 |
|---|---|---|
| 意味 | 採用活動で使用する動画の総称 | 採用動画に含まれる形式の一つ |
| 主な目的 | 認知、興味喚起、仕事内容の理解、不安の解消、応募への案内など | 会社や事業、募集内容について理解してもらう |
| 主な内容 | 仕事内容、職場紹介、インタビュー、採用CMなど | 会社概要、事業内容、募集職種、仕事内容など |
| 見せる相手 | 会社を知らない人から応募を検討している人まで | 会社や求人について詳しく知りたい人 |
| 社員の出演 | 必須ではない | 必須ではない |
| 主な掲載場所 | 採用サイト、SNS、広告、説明会など | 採用サイト、YouTube、会社説明会など |
求人向け会社説明動画を一本用意しただけで、すべての採用活動に対応できるとは限りません。
会社を初めて知る人へ向けた短い動画、職種について詳しく伝える動画、説明会で使用する動画など、目的に合わせて内容や長さを変えることも必要です。
次は、採用動画が実際にどのような場所で使用されるのかを見ていきましょう。
3. 採用動画はどこで見せる?
採用動画は、自社の採用サイトや求人ページだけで使用するものではありません。
YouTubeやSNS、会社説明会、合同企業説明会、採用広告など、求職者と接点を持つさまざまな場所で活用できます。
ただし、同じ動画をすべての場所で使用すればよいとは限りません。
会社を初めて知る人と、すでに応募を検討している人では、知りたい情報が異なります。また、スマートフォンで短時間見る場合と、会社説明会で着席して見る場合でも、適した長さや構成が変わります。
自社の採用サイト・求人ページ
自社の採用サイトや求人ページは、会社や募集内容に興味を持ち、応募を検討している人が見る場所です。
会社や事業の概要だけでなく、募集職種、具体的な仕事内容、働く環境、教育体制など、応募を判断するための情報を伝えられます。
給与、休日、勤務地、応募条件などの重要事項は、動画だけでなく文章でも確認できるようにします。
求人サイト
求人サイトでは、複数の求人を比較している人に、会社や仕事の特徴を知ってもらうために動画を活用できます。
掲載できる動画の形式や長さ、外部サイトへのリンクの可否などは、求人サイトによって異なります。動画を制作する前に、利用する求人サイトの掲載条件を確認しておくことが大切です。
YouTube
YouTubeには、会社説明、職種紹介、職場紹介、一日の仕事の流れなど、採用に関する複数の動画を掲載できます。
公開した動画を、自社の採用サイトや求人ページへ埋め込んで使用することも可能です。
ただし、YouTubeへ投稿するだけで、求職者に必ず見つけてもらえるわけではありません。
採用サイトや求人情報、SNSなどから動画へ案内し、求職者が必要な情報を見つけられるようにします。
Instagram・TikTok・YouTube ShortsなどのSNS
SNSの短い動画は、会社をまだ知らない人に、仕事や募集について興味を持ってもらう入口として活用できます。
スマートフォンで見られることを想定し、一つの動画に多くの情報を詰め込まず、一つのテーマに絞ることが大切です。
動画を見た後に詳しい求人情報を確認できるよう、プロフィールや投稿文から採用ページへ案内します。
会社説明会・合同企業説明会
対面やオンラインの会社説明会では、担当者の説明を補うために採用動画を使用できます。
事業内容や仕事内容、職場の様子などを映像で見せることで、言葉だけでは説明しにくい情報を伝えやすくなります。
合同企業説明会のブースで動画を流す場合は、会場の音や人の声で、動画の音声が聞き取りにくい可能性があります。
そのため、音声を聞かなくても、テロップや映像で主な内容が分かる構成が適しています。
応募後・選考中の案内
応募後や面接前に、メールやメッセージで採用動画のURLを案内する方法もあります。
仕事内容、職場の様子、面接や選考の流れ、入社後の研修などを事前に伝えることで、応募者が準備しやすくなります。
ただし、面接日時や持ち物、選考に必要な重要事項は、動画だけでなく文章でも案内します。
採用広告・動画広告
YouTubeやSNSなどで動画広告を配信し、会社を知らない人へ求人情報を届ける方法もあります。
採用広告では、詳しい会社説明をすべて入れるのではなく、募集職種、勤務地、仕事の特徴などを短く伝え、採用サイトや求人ページへ案内します。
掲載場所によって採用動画の役割は変わる
| 掲載場所 | 主に見る人 | 動画の主な役割 |
|---|---|---|
| 自社の採用サイト・求人ページ | 応募を検討している人 | 会社や仕事への理解を深める |
| 求人サイト | 複数の求人を比較している人 | 会社や仕事の特徴を伝える |
| YouTube | 会社について詳しく知りたい人 | 採用情報を目的別に伝える |
| SNS・ショート動画 | 会社をまだよく知らない人 | 会社や仕事を知るきっかけを作る |
| 会社説明会 | 会社や募集内容を知りたい人 | 口頭説明を映像で補う |
| 応募後・選考中 | 応募者・選考参加者 | 不安や疑問を減らす |
| 採用広告 | 求人を初めて知る人 | 興味を引き、求人情報へ案内する |
採用動画を制作するときは、最初に撮影内容を決めるのではなく、「誰に、どこで見せる動画なのか」を明確にします。
掲載場所と視聴する人の状況が決まると、動画に入れる情報や適した構成も考えやすくなります。
4. 掲載場所ごとにおすすめの採用動画
採用動画に入れる内容は、動画を掲載する場所と、視聴する人の状況に合わせて決めます。
ここでは、採用サイト、YouTube、SNS、会社説明会、採用広告など、主な掲載場所ごとにおすすめの内容を紹介します。
自社の採用サイト・求人ページに掲載する動画
自社の採用サイトや求人ページでは、応募を検討している人が、自分に合う会社や仕事かどうかを判断できる内容がおすすめです。
会社のイメージだけを伝えるのではなく、募集している仕事について具体的に説明します。
✓ 会社や事業の概要
✓ 募集している職種
✓ 具体的な仕事内容
✓ 一日の仕事の流れ
✓ 働く場所や使用する設備
✓ 教育・サポート体制
✓ 仕事のやりがいと大変な点
✓ 向いている人や求める人物像
✓ 応募後の流れ
社員が出演できる場合は、仕事内容の説明やインタビューを加える方法があります。
社員が出演しない場合は、会社の外観、オフィス、店舗、設備、商品、仕事で使用する道具などの映像に、ナレーションやテロップを組み合わせます。
給与、休日、勤務地、応募条件などは、動画だけでなく求人ページの文章でも確認できるようにします。
YouTubeに掲載する動画
YouTubeでは、採用に関する情報を一つの動画にまとめる方法と、テーマごとに複数の動画へ分ける方法があります。
求職者が知りたい内容を選んで見られるように、目的別に動画を用意するのも一つの方法です。
✓ 求人向け会社説明動画
✓ 職種別の仕事内容紹介
✓ 一日の仕事の流れ
✓ オフィス・店舗・工場・施設の紹介
✓ 社員や経営者へのインタビュー
✓ 教育・研修制度の紹介
✓ 採用に関するよくある質問
✓ 未経験者向けの仕事紹介
一本の長い動画に多くの情報を詰め込むと、求職者が知りたい部分を見つけにくくなることがあります。
例えば、会社説明、営業職の紹介、技術職の紹介、研修制度など、内容ごとに動画を分けておけば、必要な情報を選びやすくなります。
複数の動画を制作する場合は、タイトルやサムネイルを見ただけで内容が分かるようにします。
Instagram・TikTok・YouTube Shortsに掲載する動画
SNSやショート動画では、会社をまだ詳しく知らない人に、仕事や募集へ興味を持ってもらう内容がおすすめです。
一つの動画に多くの情報を入れず、「一つの動画につき一つのテーマ」を基本にします。
✓ 募集職種を短く紹介する
✓ 一日の仕事の流れを紹介する
✓ 仕事で使用する道具や設備を見せる
✓ 入社後に最初に覚える仕事を紹介する
✓ 未経験者からよく聞かれる質問に答える
✓ 職場や仕事の意外な特徴を紹介する
✓ 教育・研修制度を一つずつ紹介する
✓ 募集している勤務地を紹介する
社員が出演しなくても、仕事をしている手元、設備、商品、職場などの映像にテロップを加えて制作できます。
ただし、短い動画だけでは、給与や休日、応募条件などをすべて伝えきれません。動画を見た人が詳しい求人情報を確認できるよう、採用ページへの案内を入れます。
会社説明会で見せる動画
会社説明会では、担当者によって説明内容に差が出やすい部分や、言葉だけでは伝わりにくい情報を補う動画がおすすめです。
✓ 会社概要と事業内容
✓ 主な商品やサービス
✓ 募集している職種
✓ 具体的な仕事内容
✓ 一日の仕事の流れ
✓ オフィス・店舗・工場などの様子
✓ 教育・研修制度
✓ 求める人物像
✓ 選考から入社までの流れ
説明会では、動画だけですべてを説明する必要はありません。
事業内容や職場の様子を動画で見せ、給与、休日、応募条件などは担当者の説明や配布資料で補うなど、役割を分けると情報を整理しやすくなります。
合同企業説明会のブースで流す動画
合同企業説明会では、多くの企業が並ぶ中で、通りかかった人に会社や募集を知ってもらう必要があります。
着席して詳しい説明を聞く前の段階では、長い会社説明よりも、短時間で会社と仕事の特徴が分かる動画が適しています。
✓ 何をしている会社なのか
✓ どの職種を募集しているのか
✓ どのような仕事をするのか
✓ 勤務地はどこか
✓ 会社や仕事の特徴
✓ ブースで詳しい説明を聞けること
会場では動画の音声が聞こえにくいこともあります。
ナレーションを聞かなくても、映像とテロップで主な内容が分かる構成にしておくと、通りかかった人にも伝わりやすくなります。
採用広告・動画広告で見せる動画
採用広告では、会社をまだ知らない人に求人の存在を伝え、採用サイトや求人ページへ案内する動画がおすすめです。
一般的な企業CMのように会社のイメージだけを見せるのではなく、採用に関する動画であることが分かる情報を入れます。
✓ 募集している職種
✓ 主な仕事内容
✓ 勤務地
✓ 未経験から応募できるか
✓ 仕事や職場の特徴
✓ 採用サイト・求人ページへの案内
詳しい会社説明をすべて入れるのではなく、誰を募集しているのか、どのような仕事なのかを短く伝えます。
広告用の動画を見た後に、詳しい仕事内容や応募条件を確認できるページへ移動できるようにします。
応募後・面接前に案内する動画
応募後や面接前には、応募者の不安や疑問を減らし、選考の準備に役立つ動画がおすすめです。
✓ 面接や選考の流れ
✓ 面接場所への行き方
✓ 面接当日の受付方法
✓ 職場や働く場所の紹介
✓ 入社後の研修
✓ よくある質問への回答
面接日時、持ち物、連絡先などの重要事項は、動画だけで案内せず、メールやメッセージにも記載します。
動画は必要な連絡の代わりではなく、文章だけでは分かりにくい部分を補うために使用します。
一つの撮影素材から掲載場所に合わせて編集する
掲載場所ごとに、すべての映像を撮り直さなければならないとは限りません。
会社、職場、設備、仕事などを撮影した素材から、採用サイト用の詳しい動画、会社説明会用の動画、SNS用の短い縦型動画などへ編集し分ける方法もあります。
ただし、横型動画をそのまま縦型へ変更すると、重要な部分が画面から外れたり、テロップが読みにくくなったりすることがあります。
複数の場所で使用する予定がある場合は、撮影前に使用先を決め、それぞれの画面サイズや構成を考えて素材を用意することが大切です。
5. 社員が出演する採用動画・出演しない採用動画
採用動画には、社員が出演するものと、社員が出演しないものがあります。
社員が出演すれば人柄や話し方を伝えやすくなりますが、採用動画に社員が必ず出演しなければならないわけではありません。
動画の目的や掲載場所、伝えたい内容、用意できる素材に合わせて選びます。
社員が出演する採用動画に向いている内容
社員が出演する動画は、実際に働いている人の考えや経験を伝えたい場合に向いています。
✓ 社員インタビュー
✓ 一日の仕事への密着
✓ 社員同士の座談会
✓ 仕事内容の実演・説明
✓ 入社した理由の紹介
✓ 仕事のやりがいや大変な点
✓ 入社後に経験したこと
✓ 職場やチームの紹介
実際に働く社員が自分の経験を話すことで、求人票だけでは分かりにくい仕事内容や働き方を伝えられます。
ただし、社員が出演しているだけで応募につながるわけではありません。誰が出演するかよりも、求職者が知りたい内容を具体的に話しているかが重要です。
台本は話す内容を整理するために使う
社員インタビューでは、台本を一言一句暗記してもらうと、話し方や表情が不自然になることがあります。
台本を用意する場合は、文章を完全に決めるのではなく、質問内容や伝えたい要点を整理するために使う方法があります。
例えば、「仕事のやりがいを話してください」と広く質問するだけでなく、「お客様からどのような言葉をもらったときに、やりがいを感じましたか」のように、具体的な経験を思い出せる質問を用意します。
撮影中に言い間違えたり、途中で言葉に詰まったりしても、編集で不要な部分を整えることができます。最初から最後まで、一度で完璧に話してもらう必要はありません。
出演する社員の同意を撮影前に確認する
社員に出演してもらう場合は、撮影前に本人の同意を確認します。
撮影することだけでなく、完成した動画をどこに掲載するのか、どのくらいの期間使用するのかについても、事前に共有しておくことが大切です。
✓ 自社の採用サイトや求人ページへ掲載するか
✓ YouTubeやSNSで一般公開するか
✓ 求人広告で使用するか
✓ 会社説明会で使用するか
✓ どのくらいの期間掲載するか
✓ 動画の一部をほかの媒体でも使用するか
✓ 異動や退職後に動画をどのように扱うか
採用動画は、完成後に複数の場所で使用されることがあります。また、採用サイトやYouTubeへ掲載した動画が、長期間公開される可能性もあります。
後から会社と出演者の間で認識の違いが起きないよう、公開範囲や使用期間、退職後の取り扱いなどを事前に確認しておきましょう。
社員の出演は動画の目的に合わせて決める
社員が出演する動画と、社員が出演しない動画のどちらが優れているということではありません。
伝えたい内容や動画の掲載場所、用意できる素材などによって、適した構成は変わります。
| 比較項目 | 社員が出演する動画 | 社員が出演しない動画 |
|---|---|---|
| 伝えやすい内容 | 経験、考え方、仕事への向き合い方 | 会社、事業、仕事内容、設備、制度 |
| 主な構成 | インタビュー、仕事紹介、密着 | 映像、写真、テロップ、ナレーション、図解 |
| 必要な準備 | 出演者、撮影日程、質問、出演同意 | 会社や仕事の素材、説明文、数字 |
| 注意点 | 公開範囲や退職後の扱いを確認する | 抽象的なイメージ映像だけにしない |
| 向いている動画 | 社員紹介、職種紹介、一日の仕事 | 会社説明、仕事内容紹介、採用CM |
例えば、社員自身の経験や仕事への向き合い方を伝えたい場合は、インタビュー形式が適しています。
一方、会社の事業、募集職種、設備、教育制度などを整理して説明したい場合は、社員が出演しなくても、映像や写真、テロップ、ナレーションなどを組み合わせて伝えられます。
最初から社員を出演させるかどうかを決めるのではなく、「この動画で誰に何を伝えたいのか」を先に考えます。
その内容を伝えるために社員の出演が必要か、ほかの素材でも表現できるかという順番で判断することが大切です。
6. 応募につながらない採用動画の注意点
映像がきれいに仕上がっていても、求職者が知りたい情報が不足していると、応募を判断しにくい動画になってしまいます。
ここでは、採用動画を制作するときに注意したいポイントを紹介します。
会社のイメージだけで内容が分からない
おしゃれな映像や印象的な言葉を使うことで、会社への興味を持ってもらえる場合があります。
しかし、会社のイメージだけを伝えて、募集職種や仕事内容を説明していない動画では、求職者が自分に関係する求人なのか判断できません。
「人を大切にする会社」「未来へ挑戦する会社」といった言葉を使う場合は、その考え方が実際の仕事や制度にどのように表れているのかも伝えます。
例えば、教育制度、仕事の進め方、顧客への対応、社内のサポート体制など、具体的な情報と組み合わせることが大切です。
募集職種や仕事内容が曖昧になっている
会社や事業について詳しく説明していても、募集している職種と仕事内容が分からなければ、求職者は働く姿を想像できません。
同じ会社でも、営業、事務、技術、制作など、職種によって仕事内容や働き方は異なります。
複数の職種を募集している場合は、それぞれの役割を分けて説明します。情報量が多くなる場合は、職種ごとに動画を制作する方法もあります。
給与・休日・勤務地などの情報が見つからない
採用動画では、職場の雰囲気や仕事のやりがいだけでなく、応募を判断するための基本的な情報も必要です。
✓ 給与
✓ 休日・休暇
✓ 勤務時間
✓ 勤務地
✓ 雇用形態
✓ 応募条件
✓ 試用期間
✓ 福利厚生
これらの情報をすべて動画内へ入れると、文字が多くなり、内容が見づらくなることがあります。
動画では重要な点を伝え、詳細は採用サイトや求人ページで確認できるようにするなど、動画と文章の役割を分けます。
会社を良く見せようとしすぎる
採用動画は、会社の魅力を伝えるためのものです。ただし、良い面だけを強調しすぎると、入社後に求職者が感じる現実との間に差が生じる可能性があります。
仕事のやりがいだけでなく、覚えること、忙しくなる時期、仕事で求められることなども、必要に応じて伝えます。
仕事の大変な点を伝えることは、会社の印象を悪くすることとは限りません。
どのような点が大変で、会社がどのようにサポートしているのかまで説明すれば、求職者が仕事を具体的に理解するための情報になります。
参考:厚生労働省「労働者の募集広告の表示について」
一つの動画に情報を詰め込みすぎる
会社概要、事業内容、すべての職種、社員インタビュー、福利厚生、選考の流れなどを一本の動画へ詰め込むと、伝えたい内容が分かりにくくなることがあります。
動画の目的を一つ決め、その目的に必要な情報を優先します。
伝えたい内容が多い場合は、会社説明、職種紹介、職場紹介、研修制度など、テーマごとに動画を分ける方法があります。
また、詳しい内容は採用サイトへ掲載し、動画から案内する方法もあります。
掲載場所に合わない動画を使用している
採用サイト向けに制作した詳しい会社説明動画を、そのままSNSや採用広告で使用しても、見る人や視聴環境に合わないことがあります。
SNSや広告では会社を知らない人が短時間で見ることを想定し、募集職種や仕事の特徴が早い段階で分かる構成にします。
一方、採用サイトでは、短いイメージ映像だけで終わらせず、仕事内容や働く環境など、応募判断に必要な情報を補います。
同じ撮影素材を使用する場合でも、掲載場所に合わせて長さ、画面の向き、テロップ、情報量などを調整することが大切です。
動画を見た後の案内がない
動画を見て会社や仕事に興味を持っても、その後に何をすればよいのか分からなければ、詳しい情報の確認や応募へ進みにくくなります。
動画の目的に応じて、次の行動を分かりやすく案内します。
✓ 採用サイトで詳しい仕事内容を見る
✓ 募集要項を確認する
✓ 会社説明会へ申し込む
✓ ほかの職種紹介動画を見る
✓ 応募フォームへ進む
動画内に案内を入れるだけでなく、YouTubeの概要欄、SNSのプロフィール、求人ページなどにも、移動先が分かる情報を設置します。
採用動画は、視聴してもらうことだけを目的にせず、次に必要な情報や行動へつなげることが大切です。
7. 撮影・編集で伝わりやすくするポイント
採用動画では、何を伝えるかだけでなく、撮影素材の内容や編集方法も分かりやすさに影響します。
編集で不要な部分を整えたり、テロップやナレーションを加えたりすることはできますが、元の素材に映っていない仕事内容や職場の様子を、編集だけで正確に伝えることはできません。
使用する場所と動画の目的を決めたうえで、必要な素材を撮影します。
撮影前に動画の目的を整理する
撮影を始める前に、誰に、どこで、何を伝える動画なのかを整理します。
目的を決めずに撮影すると、同じような映像ばかりになったり、編集時に必要な素材が足りないことに気づいたりする場合があります。
✓ どの職種を募集するのか
✓ どのような人に見てほしいのか
✓ どこに掲載するのか
✓ 動画で最も伝えたいことは何か
✓ 動画を見た後に何をしてほしいのか
✓ 社員が出演するか
✓ どのような映像や写真が必要か
採用サイト、YouTube、SNS、会社説明会など、複数の場所で使用する場合は、そのことも撮影前に決めておきます。
横型と縦型の両方へ編集する予定がある場合は、人物や重要な物を画面の端に寄せすぎないなど、切り抜かれる範囲を考えて撮影します。
仕事を説明できる素材を撮影する
会社の外観やオフィスだけでは、具体的な仕事内容まで伝えられない場合があります。
実際の仕事を説明できるよう、作業の流れや使用する設備なども撮影します。
✓ 仕事を始める前の準備
✓ 実際に作業している様子
✓ 仕事で使用する道具や設備
✓ パソコンを操作している手元
✓ 商品やサービス
✓ 打ち合わせをしている様子
✓ 完成した商品や仕事の成果
✓ 職場の入口・休憩場所・共用スペース
一つの場面だけでなく、場所全体が分かる映像、作業している人の映像、手元や道具を大きく映した映像など、距離や角度を変えて撮影しておくと、編集時に仕事内容を組み立てやすくなります。
顧客情報、パソコンの画面、書類、名札など、公開してはいけない情報が映り込んでいないかも確認します。
音声を聞き取りやすく撮影する
社員や経営者が話す動画では、映像だけでなく音声の聞き取りやすさも重要です。
周囲の話し声、空調、機械、車などの音が大きい場所では、話している内容が聞き取りにくくなることがあります。
撮影前に短いテスト録画を行い、声と周囲の音を確認します。
インタビューを撮影するときは、話す人の近くで音声を収録し、質問ごとに区切って撮影すると進めやすくなります。
テロップだけでも要点が分かるようにする
SNSや合同企業説明会などでは、音声を出さずに動画を見られることがあります。
募集職種、勤務地、仕事内容などの重要な情報は、ナレーションだけにせず、テロップでも確認できるようにします。
ただし、話している内容をすべて文字にすると、画面が文字で埋まり、映像を見にくくなることがあります。
要点を短くまとめ、読み切れる文字量と表示時間を意識します。
不要な部分を整えて内容を見やすくする
撮影した映像には、話し始めるまでの長い間、言い直し、同じ説明の繰り返しなどが含まれることがあります。
不要な部分を整理し、必要な情報が順番に伝わるように編集します。
✓ 不要な間や言い直しを整える
✓ 同じ説明の重複を減らす
✓ 内容が分かる順番へ並べる
✓ 見出しやテロップを加える
✓ 必要に応じてナレーションを入れる
✓ BGMや効果音の音量を調整する
✓ 掲載場所に合わせて長さを整える
映像を派手に見せることよりも、求職者が仕事内容や募集内容を理解できることを優先します。
BGMや効果音を入れる場合も、話している声やナレーションを聞き取りにくくしないように調整します。
動画編集を依頼するときに用意したいもの
採用動画の編集を外部へ依頼する場合は、撮影した動画や写真だけでなく、動画の目的や掲載場所も伝えます。
✓ 撮影した動画や写真
✓ 会社のロゴ
✓ 会社概要・事業内容
✓ 募集職種と仕事内容
✓ 給与・休日・勤務地などの募集情報
✓ 掲載する場所
✓ 希望する動画の長さ
✓ 参考にしたい動画
✓ 使用したい色や文字
✓ 公開してはいけない情報
特に重要なのは、実際に使用する撮影動画や写真などの素材です。
参考動画がある場合は、色、テロップ、構成、動画のテンポなど、どの部分を参考にしたいのかも伝えると、希望する方向性を共有しやすくなります。
継続して制作する場合は方向性を共有する
採用動画は、一本ですべての情報を伝えるだけでなく、会社説明、職種紹介、仕事内容、よくある質問など、テーマを分けて継続的に制作する方法もあります。
複数の動画を制作する場合は、使用する色、テロップ、文字の大きさ、BGMの雰囲気などをそろえると、同じ会社の動画だと認識しやすくなります。
株式会社インテックでは、1クライアントにつき一人の編集者が継続して担当します。
回数を重ねながら、お客様が希望する動画の雰囲気や編集の方向性を理解し、制作中に気づいた点があれば、次回の動画内容や見せ方について提案する場合もあります。
💡編集者のワンポイント
採用動画を撮影するときは、会社の外観や職場全体だけでなく、仕事で使用する道具や設備、作業する手元なども撮影しておくのがおすすめです。
短い場面でも、複数の角度や距離から撮影した素材があると、仕事内容を説明しやすくなります。
また、採用サイト、YouTube、SNSなど、使用する場所を撮影前に決めておけば、横型や縦型など、それぞれの画面に合わせた素材も準備できます。
まとめ
採用動画とは、求職者に会社や仕事について知ってもらい、応募や入社を検討するための情報を伝える動画です。
求人向け会社説明動画、仕事内容の紹介、職場紹介、社員インタビュー、採用CMなど、採用を目的としたさまざまな動画が含まれます。
社員の出演は必須ではありません。
社員の経験や仕事への向き合い方を伝えたい場合は、インタビューなどが適しています。一方、会社や事業、仕事内容、設備、制度などを伝えたい場合は、社員が出演しなくても、映像、写真、テロップ、ナレーション、図解を組み合わせて制作できます。
会社のイメージだけを伝えるのではなく、募集職種、具体的な仕事内容、働く場所、教育体制など、求職者が自分に合う仕事かどうかを判断できる情報を入れましょう。
動画だけですべてを説明しようとせず、給与、休日、勤務地、応募条件などの詳細を採用サイトや求人ページで確認できるようにすることも必要です。
採用動画は、映像をきれいに仕上げることだけが目的ではありません。
求職者に必要な情報を分かりやすく伝え、詳しい求人情報の確認や会社説明会への参加、応募など、次の行動へつなげることが重要です。
MOVIE CREATION
伝わる動画を、企業の力に。
株式会社インテックでは、YouTube・SNS動画・採用動画・企業紹介動画など、
お客様の目的に合わせた動画制作を行っています。
撮影済みの素材を活用した動画編集についても、お気軽にご相談ください。
