BGM・効果音(SE)の役割と選び方|動画の印象を変える音の使い方

動画に使用するBGM・効果音(SE)の役割や選び方、入れるタイミングを解説します。シリーズ動画で同じ音を使用する方法や、映像の雰囲気に合わせて音を変えるポイント、著作権の注意点も紹介します。

COLUMN

BGM・効果音(SE)の役割と選び方|動画の印象を変える音の使い方

動画に使用するBGM・効果音(SE)の役割や選び方、入れるタイミングを解説します。シリーズ動画で同じ音を使用する方法や、映像の雰囲気に合わせて音を変えるポイント、著作権の注意点も紹介します。

BGM・効果音(SE)の役割と選び方を紹介するクイズ番組風のアイキャッチ

動画のBGM・効果音(SE)は、映像の雰囲気を作り、言葉や動作を印象づけるために使用されます。動画を見ていると、場面に合ったBGMが流れたり、ボタンを押した瞬間に「ピンポン」「カチッ」といった効果音が入ったりします。

BGMや効果音(SE)は、映像をにぎやかにするためだけのものではありません。視聴者の感情を動かす、場面の切り替わりを伝える、言葉や動作を印象に残すなど、さまざまな役割があります。

一方で、音を入れすぎると内容へ集中しにくくなり、映像の雰囲気に合わないBGMや効果音は、視聴者へ違和感を与えることがあります。

また、同じシリーズの動画では、挨拶やチャンネル登録の案内などに毎回同じ効果音を使用すると、チャンネルとしての統一感を出せます。ただし、悲しい場面で終わる動画に普段どおりの明るいEDや効果音を入れると、本編の余韻を壊してしまうこともあります。動画のBGM・効果音を入れる効果

この記事では、BGM・効果音(SE)の役割や選び方、音を入れるタイミング、音量調整、著作権の注意点について解説します。

この記事で分かること

✓ BGMと効果音(SE)の違いと役割
✓ 動画にBGMや効果音を入れる効果
✓ 動画の内容に合うBGMの選び方
✓ 効果音を入れる場面とタイミング
✓ シリーズ動画で同じ音を使用する方法
✓ 本編の雰囲気に合わせてEDの音を変える考え方
✓ BGM・効果音・ナレーションの音量調整
✓ 使用できる音源と著作権の確認方法
✓ 動画編集を外注するときに伝える内容

目次

1.BGM・効果音(SE)とは
2.動画のBGM・効果音を入れる効果
3.動画に合うBGMの選び方
4.効果音を入れる場面と選び方
5.効果音を入れるタイミング
6.シリーズ動画で音を統一する方法
7.本編の雰囲気に合わせて音を変える
8.BGM・効果音の音量を調整する方法
9.音源を使用するときの著作権と注意点
10.動画編集を外注するときに伝えること
11.まとめ

1.BGM・効果音(SE)とは

動画で使用する音は、主にBGM、効果音、ナレーションや会話、撮影時に収録された環境音などに分けられます。

それぞれの役割を理解して使い分けることで、映像の内容や雰囲気を視聴者へ伝えやすくなります。

BGMとは

BGMは「Background Music」の略で、映像や会話の背景で流す音楽です。

✓ 動画全体の雰囲気を作る
✓ 視聴者の感情を動かす
✓ 場面のテンポを整える
✓ 無音の時間を自然に見せる
✓ シリーズやチャンネルに統一感を持たせる

明るい商品紹介には軽快なBGM、企業紹介には落ち着いたBGM、感動的な場面には静かな曲を使用するなど、映像の目的や内容に合わせて選びます。

BGMは動画全体へ流すだけでなく、冒頭、説明部分、見せ場、EDなど、場面ごとに変更することもできます。

効果音(SE)とは

SEは「Sound Effect」の略で、日本語では効果音と呼ばれます。

ボタンを押したときの「ピンポン」、場面が切り替わるときの「シュッ」、文字を表示するときの「ポン」など、動作や演出に合わせて短く使用する音です。

✓ 動作や文字を目立たせる
✓ 場面の切り替わりを伝える
✓ 正解や間違いを分かりやすくする
✓ 驚きや緊張感を強調する
✓ 視聴者の注意を特定の場所へ向ける

効果音は、画面に映っているものを補足するだけでなく、映像には映っていない状況を想像してもらうためにも使用できます。

撮影時の音や環境音も動画の一部

動画では、BGMや効果音以外の音も重要です。

料理動画の包丁や焼ける音、自動車整備動画の工具や機械の音、ASMR動画のささやき声や物に触れる音などは、映像の臨場感を高めます。

すべての音をBGMや効果音で埋めるのではなく、撮影時の音を聞かせた方が内容の魅力が伝わる場面もあります。

BGM、効果音、会話、環境音のうち、どの音を最も聞かせたいのかを場面ごとに決めることが大切です。

2.動画のBGM・効果音を入れる効果

BGMや効果音には、映像だけでは伝えにくい感情や場面の変化を補う役割があります。

ただ音を加えるのではなく、視聴者にどのように感じてほしいのかを考えて使用しましょう。

動画の雰囲気を伝えやすくする

同じ映像でも、使用するBGMによって受ける印象は変わります。

明るい音楽を流せば楽しい印象になり、静かな音楽を流せば落ち着いた印象になります。緊張感のあるBGMを使用すると、これから何かが起こるような雰囲気も作れます。

企業紹介、商品レビュー、ゲーム実況、Vlogなど、動画のジャンルや目的に合う音を選ぶことが大切です。

重要な言葉や動作を目立たせる

画面に重要な文字を表示するときや、商品を見せるときに効果音を入れると、視聴者の注意を向けやすくなります。

✓ 商品名や価格を表示する
✓ 注意点をテロップで伝える
✓ クイズの正解を発表する
✓ ビフォーアフターを切り替える
✓ チャンネル登録を案内する
✓ ボタンを押す動作を見せる

すべての文字へ効果音を付けるのではなく、特に見てほしい情報へ絞って使用しましょう。

場面の切り替わりを分かりやすくする

話題や映像が変わる部分でBGMや効果音を切り替えると、視聴者が場面の変化に気づきやすくなります。

長い解説動画では、章ごとに短い効果音を入れる、重要な部分だけBGMを止めるなど、音によって構成を伝える方法もあります。

映像の切り替えだけでは変化が分かりにくい場合に、音が目印になります。

動画のテンポを整える

会話や映像の間に短い効果音を入れると、動画にリズムを作れます。

ゲーム実況やバラエティー動画ではテンポのよい効果音が合いますが、企業説明や朗読、ASMRなどでは、音を入れすぎると落ち着きが失われることがあります。

テンポを速くすることだけが正解ではありません。視聴者が内容を理解できる間や、場面の余韻を残すことも必要です。

チャンネルやシリーズの印象を残す

動画の冒頭や挨拶、EDなどで毎回同じBGMや効果音を使用すると、「いつもの動画が始まった」と認識してもらいやすくなります。

短い音でも繰り返し使用することで、チャンネルやシリーズを表す音として定着する可能性があります。

ただし、毎回同じ音を機械的に使用するのではなく、動画の内容や場面の雰囲気に合っているかも確認しましょう。

3.動画に合うBGMの選び方

BGMは、投稿者の好みだけでなく、動画の目的、視聴者、映像のテンポ、ナレーションの有無などを考えて選びます。

曲だけを聞いたときに魅力的でも、映像や声と合わせると雰囲気が合わないことがあります。実際の動画へ仮に入れ、映像と一緒に確認しましょう。

動画の目的と視聴者に合わせる

最初に、動画を見た人へどのような印象を持ってほしいのかを決めます。

✓ 商品を魅力的に見せたい
✓ 企業としての信頼感を伝えたい
✓ 楽しく親しみやすい雰囲気にしたい
✓ 落ち着いて説明を聞いてほしい
✓ 緊張感や期待感を持たせたい
✓ ゆっくり眠れる雰囲気にしたい

同じ明るいBGMでも、子ども向け動画と企業の商品紹介では、適した楽器やテンポが異なります。想定している視聴者が違和感なく聞ける音を選びましょう。

映像や話す速度にテンポを合わせる

短いカットを次々に見せる動画にはテンポのよいBGM、ゆっくり景色を見せる動画には落ち着いたBGMが合わせやすくなります。

ただし、BGMのテンポに合わせるために、必要以上に映像を細かく切り替える必要はありません。

映像と音楽の速さが大きく異なる場合は、別のBGMを選ぶか、場面ごとに曲を変更する方法を検討します。

ナレーションや会話を邪魔しない曲を選ぶ

説明や会話が中心の動画では、歌詞のある曲や音の変化が激しい曲を使用すると、言葉が聞き取りにくくなることがあります。

ナレーションを聞かせたい場合は、歌声のない曲や、楽器の数が少ない曲が合わせやすくなります。

曲の盛り上がる部分と重要な説明が重なった場合は、BGMの音量を下げる、別の部分を使用する、説明中だけ曲を止めるなどの調整も必要です。

場面ごとにBGMを使い分ける

一本の動画で、最初から最後まで同じBGMを流す必要はありません。

✓ 冒頭:興味を引く短いBGM
✓ 本編:会話を邪魔しない落ち着いたBGM
✓ 見せ場:期待感や高揚感のあるBGM
✓ 注意点:音数を減らす、またはBGMを止める
✓ まとめ:内容を振り返りやすい穏やかなBGM
✓ ED:動画の締めに合うBGM

曲を頻繁に変更すると落ち着かない動画になるため、話題や場面が大きく変わる部分に絞りましょう。

BGMを入れない選択肢も考える

BGMは、すべての動画や場面に必要なものではありません。

ASMR、朗読、無言の作業動画、自然音を聞かせる動画などでは、BGMを入れない方が素材本来の音を楽しんでもらえる場合があります。

また、重要な発言の直前にBGMを止めると、その言葉を印象づける演出にもなります。

「何か音を流しておきたい」という理由だけで使用せず、BGMが動画に必要かどうかから判断しましょう。

4.効果音を入れる場面と選び方

効果音は、映像の動きやテロップ、言葉を印象づけるために使用します。

同じ場面でも、使用する音によって楽しい、かわいい、緊張感がある、落ち着いているなど、受ける印象が変わります。

効果音を入れやすい場面

次のような場面では、効果音を入れることで動きや情報を分かりやすくできます。

✓ タイトルや重要なテロップを表示する
✓ 画像や商品を画面へ出す
✓ 場面や話題を切り替える
✓ クイズの正解・不正解を発表する
✓ ボタンやスイッチを押す
✓ 驚いた表情や失敗した場面を見せる
✓ チャンネル登録や関連動画を案内する
✓ ビフォーアフターを切り替える

ただし、テロップを表示するたびに音を付けると、重要な情報が分かりにくくなります。特に目立たせたい場面へ絞って使用しましょう。

動画の雰囲気に合う音を選ぶ

効果音は、動画のジャンルや視聴者に合わせて選びます。

子ども向け動画やバラエティー動画では、明るく分かりやすい音が使いやすくなります。企業紹介や商品説明では、軽すぎる音を多用すると、動画全体の信頼感を損なうことがあります。

✓ 楽しい場面:明るく弾むような音
✓ かわいい場面:高く柔らかい音
✓ 重要な説明:短く落ち着いた音
✓ 緊張する場面:低く余韻のある音
✓ 場面転換:短く流れるような音
✓ 失敗した場面:沈むような音

動画の世界観から大きく外れない音を選ぶことが大切です。

映像の動きに合う音を選ぶ

画面へ文字が勢いよく飛び込む場合と、ゆっくり浮かび上がる場合では、適した効果音が異なります。

速い動きには短く鋭い音、ゆっくりした動きには柔らかく余韻のある音を合わせると、映像と音が自然につながります。

動きの大きさに対して効果音が強すぎると、視聴者が音だけに気を取られることがあります。映像の速度や大きさと、音の強さを合わせましょう。

同じ意味の場面では音を揃える

一本の動画やシリーズ内で、同じ役割を持つ場面には同じ効果音を使用すると、内容を理解しやすくなります。

たとえば、正解には毎回同じ「ピンポン」、注意点には同じ短い警告音、章の切り替わりには同じ場面転換音を使用します。

同じ意味の場面で音が毎回変わると、視聴者が演出の意図を理解しにくくなることがあります。使用する効果音と役割をあらかじめ決めておくと、動画全体に統一感を持たせられます。

5.効果音を入れるタイミング

同じ効果音でも、入れる位置によって言葉や映像の見え方が変わります。

編集画面では、映像や音声の波形を確認しながら、効果音が鳴り始める位置を細かく調整しましょう。

動作や表示と同時に鳴らす

ボタンを押す、文字を表示する、画像が画面へ入るなど、動きがはっきりしている場面では、その瞬間に合わせて効果音を鳴らします。

✓ ボタンに触れた瞬間
✓ テロップが表示された瞬間
✓ 商品画像が画面へ入った瞬間
✓ 場面が切り替わった瞬間
✓ クイズの答えを見せた瞬間

映像と音の位置がずれていると、視聴者が違和感を覚えることがあります。フレーム単位で確認し、動きの始まりや止まる瞬間へ合わせましょう。

言葉の直前に鳴らす

これから話す内容へ注意を向けてほしい場合は、言葉の直前に短い効果音を入れる方法があります。

たとえば、商品名、注意点、結論を話す直前に音を入れると、視聴者へ「これから大切なことを話す」と伝えられます。

ただし、話し始める直前に大きな音を入れると、最初の言葉が聞き取りにくくなることがあります。効果音の余韻が声へ重なりすぎないように調整しましょう。

言葉に重ねて鳴らす

名前を言う挨拶や「チャンネル登録とグッドボタンをお願いします」といった決まった言葉には、声の後ろへ効果音を重ねる方法もあります。

言葉と効果音が同時に聞こえることで、挨拶や案内を印象づけやすくなります。

この場合は、声が最も聞かせたい音です。効果音の音量を下げ、言葉を隠さないようにしましょう。

言葉の直後に鳴らす

結論、オチ、正解発表などでは、言葉を伝えた直後に効果音を入れる方法があります。

「正解はAです」と言い終わった後に正解音を入れると、言葉の意味を音で補足できます。驚きや失敗を表す場合も、発言や動作の直後に音を入れると、場面を強調できます。

効果音が遅すぎると、どの言葉や動作に対する音なのか分かりにくくなるため注意が必要です。

あえて少し間を空ける

すぐに音を鳴らさず、短い間を作ってから効果音を入れると、笑いや驚き、緊張感を演出できることがあります。

一方で、企業説明やハウツー動画では、長い間が不自然に見えることもあります。動画のジャンルと場面に合う間を選びましょう。

効果音を入れる位置に一つの正解があるわけではありません。直前、同時、直後の複数パターンを試し、映像と声を一緒に再生して判断することが大切です。

6.シリーズ動画で音を統一する方法

同じシリーズの動画で共通のBGMや効果音を使用すると、チャンネル全体に統一感を持たせられます。

映像や出演者が毎回変わっても、決まった音が流れることで、視聴者に同じシリーズの動画だと認識してもらいやすくなります。

毎回同じ場面で同じ音を使用する

シリーズ動画では、繰り返し登場する言葉や場面を整理し、それぞれに使用する音を決めておきます。

✓ 出演者が名前を言って挨拶する場面
✓ シリーズ名やコーナー名を表示する場面
✓ 問題やテーマを発表する場面
✓ 正解・不正解を伝える場面
✓ 注意点を案内する場面
✓ チャンネル登録やグッドボタンをお願いする場面
✓ 次回予告やEDが始まる場面

特に、毎回同じ挨拶や案内を行う場合は、言葉の直前や後ろへ同じ効果音を入れると、そのチャンネルらしい演出になります。

BGM・効果音・入れる位置をセットで決める

同じ音源を使用しても、鳴らす位置や音量が毎回違うと、統一感が弱くなります。

✓ 使用する音源
✓ 音を入れる言葉や動作
✓ 言葉の直前・同時・直後のどこへ入れるか
✓ 音量
✓ 音を鳴らす長さ
✓ フェードイン・フェードアウトの有無

これらをあらかじめ決めておくと、複数の編集者が担当する場合にも仕上がりを揃えやすくなります。

編集用テンプレートを作成する

動画編集ソフトで共通のBGMや効果音を配置したテンプレートを作ると、毎回同じ素材を探して配置する手間を減らせます。

OP、挨拶、コーナーの切り替え、チャンネル登録の案内、EDなど、毎回使用する部分をまとめておきましょう。

動画編集を外注する場合は、音源ファイルだけでなく、過去の完成動画や音を入れる位置が分かる資料も共有すると、希望する演出を伝えやすくなります。

使用する音を増やしすぎない

シリーズ感を出すために、多くの効果音を固定する必要はありません。

同じ音が短い間隔で何度も鳴ると、視聴者が内容へ集中しにくくなる場合があります。チャンネルを象徴する音や、特に重要な場面へ絞って使用しましょう。

動画を公開した後は、音がしつこく感じないか、挨拶や案内が聞き取りやすいかも確認し、必要に応じて使用回数や音量を見直します。

7.本編の雰囲気に合わせて音を変える

シリーズ動画では共通のBGMや効果音を使用すると統一感を出せますが、すべての動画へ同じ音を入れることが適しているとは限りません。

動画の最後まで視聴したときに、普段使用している音が本編の雰囲気を壊さないか確認しましょう。

本編の感情と音を合わせる

楽しい内容の動画には明るいBGM、緊張感のある場面には落ち着いた低い音など、視聴者にどのような感情を持ってほしいのかを考えて選びます。

✓ 楽しい場面:明るくテンポのよい音
✓ 感動する場面:穏やかで余韻のある音
✓ 悲しい場面:静かで音数の少ない曲
✓ 緊張する場面:低くゆっくり変化する音
✓ 重要な説明:BGMを小さくする、または止める
✓ 作業を見せる場面:環境音や作業音を活かす

映像だけで十分に感情が伝わる場合は、無理にBGMや効果音を追加しない方法もあります。

動画の終わり方に合わせてEDを調整する

ゲーム実況のシリーズで、普段は明るいBGMや効果音を使用していても、本編が悲しい内容で終わった場合に、いつもどおりの明るいEDへ切り替えると余韻を壊すことがあります。

そのような場合は、次の方法を検討しましょう。

✓ EDのBGMを落ち着いた曲へ変更する
✓ チャンネル登録を促す効果音を控える
✓ 本編のBGMを小さくしながらEDへつなげる
✓ 静かな映像に文字だけを表示する
✓ EDを短くする、または省略する
✓ 数秒間の余韻を残してから終了する

ED映像が明るい内容で固定されている場合は、通常版とは別に、落ち着いた短縮版を用意しておく方法もあります。

関連記事:YouTube動画にOP・EDは必要?入れるメリットと作り方

BGMを切り替える位置にも注意する

感動的な場面の途中で突然明るいBGMへ変わると、視聴者が気持ちを切り替えられないことがあります。

曲を変更するときは、会話や場面が一区切りした位置を選び、現在のBGMを徐々に小さくしてから次の曲へつなげます。

映像を暗転させる、数秒の間を作る、環境音だけを残すなど、映像と音の両方で場面の変化を伝えると自然につながります。

統一感より本編の内容を優先する

シリーズで共通の音を使用することは大切ですが、決めた演出を毎回必ず入れる必要はありません。

通常は同じBGMや効果音を使用し、特別な回だけ別の音へ変更することで、その動画の内容をより印象づけられる場合もあります。

音の統一は目的ではなく、動画の内容を視聴者へ伝えやすくするための方法として考えましょう。

8.BGM・効果音の音量を調整する方法

映像に合うBGMや効果音を選んでも、音量が大きすぎるとナレーションや会話が聞き取りにくくなります。

反対に、小さすぎると音を入れた効果が伝わりません。動画の中で最も聞かせたい音を決め、ほかの音とのバランスを調整しましょう。

ナレーションや会話を優先する

説明動画、商品紹介、インタビューなどでは、ナレーションや会話が最も重要です。

BGMや効果音は、言葉が無理なく聞き取れる音量まで下げます。特に、話し始めや語尾が音に隠れていないか確認しましょう。

話している間だけBGMを小さくし、会話がない部分で少し大きくする方法もあります。この調整は「ダッキング」と呼ばれ、自動で設定できる動画編集ソフトもあります。

効果音だけが大きくならないようにする

短い効果音は突然鳴るため、BGMよりも大きく感じることがあります。

正解音、警告音、場面転換音などを続けて再生し、特定の音だけが飛び出して聞こえないか確認しましょう。

強調したい場面でも、視聴者が驚いて音量を下げるほど大きくする必要はありません。

場面が変わる部分の音量差を確認する

本編、次回予告、EDなどで使用する音源が変わる場合は、切り替わる部分の音量差に注意します。

本編では落ち着いた音量だったのに、EDだけ急に大きくなると、視聴者へ不快感を与えることがあります。

曲ごとに元の音量が異なるため、編集画面で同じ数値に設定するだけでなく、実際に続けて聞いて調整しましょう。

フェードインとフェードアウトを使用する

BGMが突然始まったり止まったりすると、不自然に聞こえる場合があります。

曲の開始部分を徐々に大きくするフェードイン、終了部分を徐々に小さくするフェードアウトを使用すると、場面を自然につなげられます。

ただし、クイズの正解音やボタン音など、瞬間的に鳴らす効果音には、必ずしもフェードを使用する必要はありません。

複数の再生環境で確認する

編集時に使用したイヤホンやヘッドホンだけでなく、スマートフォンやパソコンのスピーカーでも動画を再生しましょう。

✓ ナレーションや会話が聞き取れるか
✓ BGMが大きすぎないか
✓ 効果音だけが目立っていないか
✓ 小さなスピーカーでも必要な音が聞こえるか
✓ 音源が切り替わる部分に違和感がないか
✓ 音割れや雑音が発生していないか

スマートフォンでは低い音が聞こえにくいこともあります。実際に視聴される環境を想定して確認することが大切です。

9.音源を使用するときの著作権と注意点

インターネット上で見つけた音楽や効果音を、自由に動画へ使用できるとは限りません。

BGMや効果音にも著作権があり、権利者の許可や利用規約に沿って使用する必要があります。

市販の楽曲や配信されている音楽を無断で使用しない

CDを購入した場合や、音楽配信サービスの有料会員になっている場合でも、その楽曲を動画のBGMとして自由に使用できるわけではありません。

個人で音楽を聞く権利と、動画へ組み込んで公開する権利は異なります。

短い時間だけ使用する、音量を小さくする、曲名やアーティスト名を記載するといった対応だけで、使用が認められるわけでもありません。

フリー素材も利用規約を確認する

「フリーBGM」「著作権フリー」と書かれていても、すべての用途で自由に使用できるとは限りません。

✓ YouTubeへの投稿が認められているか
✓ 商用利用できるか
✓ 収益化した動画で使用できるか
✓ 広告動画や企業動画で使用できるか
✓ 音源を編集・加工できるか
✓ クレジット表記が必要か
✓ 使用できないジャンルがあるか
✓ 購入者以外の編集者と共有できるか

無料と書かれていても、企業利用や広告への使用は有料になる場合があります。使用前に、各配布サイトや音源の利用規約を確認しましょう。

YouTubeオーディオライブラリを利用する

YouTube Studioのオーディオライブラリでは、動画に使用できるBGMや効果音を検索してダウンロードできます。

YouTube Studioへログインし、左側のメニューから「オーディオライブラリ」を選択します。

BGMはジャンル、ムード、時間、帰属表示の有無などで絞り込めます。効果音は、キーワード、カテゴリ、長さなどから探せます。

クリエイティブ・コモンズライセンスが適用されている音楽には、動画の説明欄へのクレジット表記が必要です。音源ごとに表示されるライセンス条件を確認してください。

参考:オーディオ ライブラリの音楽と効果音を使用する|YouTubeヘルプ

SNSや編集アプリ内の音源にも利用条件がある

SNSや動画編集アプリ内で選べる音楽も、ほかの媒体へ自由に転載できるとは限りません。

たとえば、あるSNSの投稿機能で使用できる音源でも、完成した動画を保存してYouTube、別のSNS、企業サイト、広告などへ掲載すると、利用条件の対象外になる可能性があります。

複数の媒体へ投稿する動画は、すべての掲載先で使用できる音源か確認しましょう。

使用した音源と規約を記録する

音源をダウンロードした後に、配布サイトの規約が変更されたり、配布ページが見られなくなったりすることがあります。

✓ 音源名
✓ 制作者名
✓ ダウンロードしたサイト
✓ ダウンロード日
✓ 利用規約のURL
✓ ライセンスや購入履歴
✓ 必要なクレジット表記

これらを動画ごとに記録し、利用規約の画面やライセンス情報も保存しておくと、後から使用条件を確認しやすくなります。

10.動画編集を外注するときに伝えること

動画編集を外注するときは、「明るいBGMを入れてほしい」「効果音を付けてほしい」といった希望だけでなく、動画の目的や視聴者、音を入れたい場面まで伝えます。

音に関する希望が曖昧な場合、映像は整っていても、想定していた雰囲気とは異なる動画になることがあります。

動画の目的と希望する雰囲気

最初に、動画を誰に見てもらい、どのような印象を持ってほしいのかを伝えます。

✓ 商品やサービスへ興味を持ってほしい
✓ 企業としての信頼感を伝えたい
✓ 楽しく親しみやすい動画にしたい
✓ 落ち着いて説明を聞いてほしい
✓ 緊張感や期待感を持たせたい
✓ 睡眠やリラックスにつながる動画にしたい

「かっこいい」「かわいい」だけでは受け取り方に差が出るため、希望に近い参考動画も共有しましょう。参考にしたい部分がBGM、効果音、音量、入れるタイミングのどこなのかも伝えます。

音を入れたい場面

BGMや効果音を入れてほしい場面が決まっている場合は、動画の時間や言葉と一緒に指定します。

✓ 出演者が名前を言う挨拶
✓ 商品名や価格を表示する場面
✓ 注意点を伝える場面
✓ クイズの正解・不正解
✓ 場面やコーナーの切り替え
✓ チャンネル登録をお願いする場面
✓ 次回予告やEDが始まる場面

言葉の直前、言葉に重ねる、言い終わった直後など、希望するタイミングも伝えると認識のずれを防げます。

シリーズで共通する音と変更する音

継続して投稿するシリーズ動画では、毎回共通で使用する音と、動画ごとに変更する音を分けます。

✓ 挨拶やシリーズ名には同じ効果音を使用する
✓ 本編のBGMは動画の内容に合わせて変更する
✓ 通常のEDには共通BGMを使用する
✓ 悲しい内容の回には落ち着いたEDを使用する
✓ 特別な回では効果音を減らす
✓ 次回予告には専用の短いBGMを使用する

通常版と落ち着いた動画用の音を用意しておくと、本編の雰囲気に合わせて選びやすくなります。

使用したい音源と利用条件

依頼者側で用意したBGMや効果音を使用する場合は、音源ファイルと一緒に利用条件も共有します。

音源を動画編集者に選んでもらう場合は、商用利用、収益化、広告利用、複数媒体への投稿など、予定している用途を伝えましょう。

完成後は、使用した音源名、入手先、ライセンス、クレジット表記の有無も確認します。

音量と修正の希望

「BGMをもう少し小さくしてほしい」という指示だけでは、どの場面をどの程度変更するのか分かりにくいことがあります。

「1分20秒から始まる説明部分のBGMを下げる」「正解音が声より大きく聞こえる」など、動画の時間と理由を合わせて伝えましょう。

スマートフォン、パソコン、イヤホンなど、実際に視聴される環境で確認してから修正内容をまとめると、やり取りを減らしやすくなります。

💡編集者のワンポイント

BGMや効果音は、多く入れるほど動画の完成度が上がるものではありません。

編集するときは、最初にナレーションや会話、映像を整えてから、必要な場面へBGMと効果音を加えます。音を入れた後は、いったん効果音をすべて消した状態とも比べ、どちらが内容を理解しやすいか確認します。

特に効果音は、すべてのテロップへ付けるのではなく、本当に伝えたい言葉や動作へ絞ることが大切です。

シリーズ動画では、挨拶やチャンネル登録の案内など、毎回共通する部分へ同じ効果音を使用すると、編集の効率と動画の統一感の両方を高められます。通常版と落ち着いた動画用のBGM・EDを用意しておくと、本編の雰囲気にも合わせやすくなります。

まとめ

BGMや効果音(SE)には、動画の雰囲気を作る、重要な言葉や動作を目立たせる、場面の切り替わりを分かりやすくするなどの役割があります。

BGMは、動画の目的、視聴者、映像のテンポ、ナレーションの有無に合わせて選びましょう。効果音は、すべてのテロップや動作へ付けるのではなく、特に伝えたい情報へ絞って使用することが大切です。

効果音を入れる位置は、言葉や動作の直前、同時、直後によって印象が変わります。実際の映像と声を一緒に再生し、最も自然に聞こえる位置へ調整します。

シリーズ動画では、挨拶、コーナーの切り替え、チャンネル登録の案内などに同じBGMや効果音を使用すると、チャンネルとしての統一感を出せます。

ただし、本編が悲しい内容で終わる場合などは、普段どおりの明るいBGMやEDが雰囲気に合わないこともあります。通常版と落ち着いた動画用の音を用意し、その回の内容に合わせて変更する方法も検討しましょう。

音源を使用するときは、YouTubeへの投稿、商用利用、収益化、広告利用、クレジット表記などの条件を確認する必要があります。使用した音源名や入手先、ライセンスの情報も保存しておくと安心です。

株式会社インテックでは、撮影済みの素材をもとに、BGM・効果音の選定や音量調整を含む動画編集を行っています。

動画の目的や視聴者に合わせて音の演出を整えたい方、シリーズ動画で共通して使用するBGMや効果音を決めたい方も、お気軽にご相談ください。

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