COLUMN
旅行Vlogの撮り方|顔出し別チェックリストと撮影スケジュール例
旅行Vlogの撮り方を、顔出しの有無による3パターン別に解説します。 持ち物と撮影チェックリスト、写真・動画の設定、撮影許可、人気旅行先TOP5、東京発・北海道2泊3日の撮影スケジュールと編集の流れを紹介します。

旅行Vlogを撮りたいと思っても、「現地で何を撮ればよいか」「顔を出さなくても作れるか」「撮り忘れをどう防ぐか」で迷うことがあります。
旅行先は簡単に戻って撮り直せるとは限らないため、出発前に残したい場面を整理しておくと安心です。
ただし、撮影することばかりに気を取られると、旅行を楽しむ時間が減ってしまいます。
大切なのは、すべてを撮ることではなく、自分が楽しんだ景色や体験を、無理のない範囲で残すことです。
この記事では、顔出しの有無による3パターンの旅行Vlogの撮り方を、持ち物・準備・現地で使うチェックリストとともに紹介します。
静止画と動画のカメラ設定、撮影や掲載の確認、人気旅行先のランキング、東京から北海道へ行く2泊3日の撮影スケジュール、編集の流れまで具体的に解説します。
Vlogの意味や、旅行以外にも使える基本的な撮影・編集方法は、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:Vlogとは?初心者向けの始め方・撮影・編集方法をわかりやすく解説
この記事で分かること
✓ 顔を映す・顔だけ隠す・自分を映さない旅行Vlogの撮り方
✓ 撮影スタイル別の持ち物と、旅行前・現地で使えるチェックリスト
✓ 景色・食事・宿泊先・現地の音を残す具体的な方法
✓ 静止画と動画の明るさ・色・ピントを整える設定
✓ 宿泊施設や温泉の撮影確認、素材の借用、映り込みへの対応
✓ 国内旅行・インバウンドの人気旅行先TOP5と撮影のヒント
✓ 東京発・札幌と小樽を巡る2泊3日の撮影スケジュール例
✓ 撮影した素材を、旅行の流れが伝わる動画へ編集する方法
目次
- 完成動画をイメージして撮影スタイルを決める
- 顔出し別・旅行Vlogの撮影チェックリスト
- 旅先で撮っておきたい場面と具体的な撮り方
- 静止画・動画のカメラ設定で色と明暗を整える
- 撮影・掲載の許可と映り込みを確認する
- 旅行先選びのヒントになる国内・インバウンドTOP5
- 東京発・北海道2泊3日の旅行Vlog撮影スケジュール例
- 撮った素材を旅行Vlogに編集する流れ
- まとめ
1. 完成動画をイメージして撮影スタイルを決める
今回の旅行で残したいものを先に選ぶ
まず、「何を楽しむ旅行なのか」を一つ決めます。
食事が目的なら料理と感想、街歩きが目的なら道や建物、宿泊が目的なら客室や滞在中の過ごし方が中心になります。
例えば「札幌と小樽で食事と街歩きを楽しむ旅」なら、出発、到着、食事、小樽運河、宿泊、旅の感想があると流れを作れます。
このうち、特に残したいものをチェックリストの必須項目にし、それ以外は余裕があるときに撮ります。
顔出しと声の有無は別々に決める
| 撮影スタイル | 主に見せるもの | 食事シーンの例 |
|---|---|---|
| 自分の顔を映す | 表情、体験、景色と自分 | 料理を見て喜ぶ表情、食べた感想 |
| 顔だけ映さない | 手元、背中、首から下 | 箸を動かす手元、首から下の食事風景 |
| 自分を映さない | 景色、料理、建物、購入品 | 料理全体、断面、湯気と字幕の感想 |
顔を出しても、必ず話しながら撮る必要はありません。
顔を出さずに声だけ入れることも、字幕と現地の音だけで仕上げることもできます。
帰宅後にナレーションを録音する方法も選べます。
ノープランの旅行もVlogにできる
旅程を細かく決めず、現地で気になった場所へ行く旅行も、一つの撮り方です。
その場合は、到着した場所、心が動いた景色や体験、旅の感想を残します。
感想を文章でメモするのが大変なら、スマートフォンのボイスメモに「何がよかったか」「予想と何が違ったか」を短く録音しておきます。
このメモは編集のための記録なので、そのまま動画に使わなくても構いません。
💡編集者のワンポイント
チェックリストは、旅行中に全部埋めるための宿題ではありません。
「今回これだけは残したい」を選び、撮れたらカメラを置いて体験を楽しむ時間も作りましょう。
楽しかったことや驚いたことが、自分の言葉や映像に残ると、視聴者にも旅の魅力が伝わりやすくなります。
2. 顔出し別・旅行Vlogの撮影チェックリスト
自分の撮影スタイルに合うチェックリストを選びます。
不要な項目は外し、今回の旅に必要なものだけをスマートフォンへ保存しておくと、現地で確認しやすくなります。
自分の顔を映す場合
持ち物
- □ スマートフォンまたはカメラ
- □ 充電済みのモバイルバッテリー、充電ケーブル
- □ レンズを拭く柔らかい布
- □ 必要に応じて自撮り棒、三脚、声を録るマイク
旅行前の準備
- □ 訪問先の営業日、予約、移動時間を確認する
- □ 撮影・公開・自撮り棒や三脚の使用ルールを確認する
- □ 顔と背景が一緒に入る画角、音声、空き容量を試し撮りで確認する
- □ 一緒に旅行する人へ、出演と公開の範囲を確認する
- □ 完成動画の縦横と、必ず残したい体験を決める
現地で撮るもの
- □ 到着した場所が分かる景色と、自分のひと言
- □ 景色を楽しむ表情、食事や体験の様子
- □ 景色・料理だけを映したカットと現地の音
- □ サムネイル用の写真
場所を離れる前・帰宅後の確認
- □ 顔が暗すぎないか、声が聞こえるか再生する
- □ 背景の人や個人情報、同行者の公開範囲を確認する
- □ 必要な場面が撮れたら撮影を終え、旅行を楽しむ
自撮り棒は顔と景色を同時に収めやすくしますが、施設によって使えないことがあります。
混雑した場所では短く持つか使用を控え、歩行や周囲の安全を優先します。
顔だけ映さない場合
持ち物
- □ スマートフォンまたはカメラ
- □ 充電済みのモバイルバッテリー、充電ケーブル
- □ レンズを拭く柔らかい布
- □ 食事や手元を固定撮影する場合は卓上三脚とホルダー
旅行前の準備
- □ 訪問先の営業日、予約、移動時間を確認する
- □ 撮影・公開・卓上三脚の使用可否を確認する
- □ 首から下や手元だけが入る構図で試し撮りする
- □ 鏡、窓、食器に顔が反射しないか確認する
- □ 空き容量、充電、動画の縦横、残したい体験を確認する
現地で撮るもの
- □ 景色の前での後ろ姿や、安全に立ち止まった足元
- □ 食事の手元、購入品、体験する動作
- □ 顔を映さない料理や景色のカットと現地の音
- □ 顔なしで内容が伝わるサムネイル写真
場所を離れる前・帰宅後の確認
- □ 立ち上がったときや動作の途中に顔が入っていないか確認する
- □ 反射、名札、声など、隠したい情報を確認する
- □ 必要な素材だけ再撮影し、卓上三脚を片付ける
食事は、卓上三脚でスマートフォンを固定し、料理と手元が入る位置を探します。
通路や配膳を妨げない位置に置き、最初に短く撮って構図を確認します。
自分を映さない場合
持ち物
- □ スマートフォンまたはカメラ
- □ 充電済みのモバイルバッテリー、充電ケーブル
- □ レンズを拭く柔らかい布
- □ 長い固定撮影をしたい場合だけ、使用可能な三脚
旅行前の準備
- □ 訪問先の営業日、予約、移動時間、撮影・公開ルールを確認する
- □ 景色や料理を主役にした完成動画をイメージする
- □ 空き容量、充電、動画の縦横を確認する
- □ 字幕や後録りナレーションで伝えたい情報を決める
- □ 手持ちで短く試し撮りし、揺れと音を確認する
現地で撮るもの
- □ 到着表示や風景など、場所が分かるカット
- □ 景色・建物・料理の全体と細部
- □ 水、波、街などの現地の音
- □ 体験の感想を残すボイスメモとサムネイル写真
場所を離れる前・帰宅後の確認
- □ 景色だけでなく、旅の流れが分かる素材もあるか確認する
- □ 撮影者が鏡や窓に映っていないか確認する
- □ 音・ピント・映り込みを確認し、素材を整理する
追加の機材がなくても、スマートフォンで景色や料理を短く撮れます。
自分を一切映さない方針なら、手元や足元も含めない構図にします。
3. 旅先で撮っておきたい場面と具体的な撮り方
旅行Vlogは、きれいな景色だけでなく、移動や食事、体験などを組み合わせると、旅の流れが伝わりやすくなります。
すべての場面を撮る必要はありませんが、今回の旅行で残したいものは、撮るタイミングを意識しておきましょう。
「全景・細部・体験や感想」を組み合わせる
一つの場所では、次の3種類を意識すると、編集で使いやすい素材を残せます。
| 種類 | 撮るもの | 小樽運河での例 |
|---|---|---|
| 全景 | 場所や周囲の様子が分かる広い映像 | 運河と倉庫群を一緒に映す |
| 細部 | 気になったものを近くから撮る映像 | 水面の反射、建物の質感、散策路の灯り |
| 体験や感想 | その場所で何を楽しんだか | 散策する姿、景色を見た感想、字幕用のメモ |
固定して撮る場合は、1カット5〜10秒程度を目安にします。
撮影開始直後や終了間際にカメラが揺れることもあるため、使いたい場面の前後に少し余裕を残します。
景色を見せるためにカメラを動かすときは、ゆっくり一方向へ動かします。
同じカットの中で何度も左右に振るより、広い景色と細部を別々に撮る方が、編集でつなぎやすくなります。
移動と到着で旅の始まりを伝える
出発前の荷物、空港や駅の案内表示、到着した場所の景色は、旅の区切りを伝える素材になります。
長い移動をすべて撮らなくても、出発と到着の短い映像があれば、字幕と組み合わせて移動の流れを説明できます。
車窓を撮る場合は、窓への顔やスマートフォンの反射を確認します。
乗車券や搭乗券を映すときは、氏名、予約番号、バーコードなどが読める状態で公開しないようにします。
自宅周辺の映像も、住所や生活範囲が分かる情報が入っていないか確認しましょう。
景色と街歩きは立ち止まって撮る
街歩きでは、まず安全な場所に立ち止まり、街並みや建物の全体を撮ります。
その後、看板、花、道の質感など、自分が気になったものを短く残します。
顔を映す場合は、景色を見た表情や感想を加えます。
顔だけ映さない場合は、後ろ姿や手元などで、その場所にいる様子を伝えられます。
自分を映さない場合は、景色に字幕や現地の音を添えて、印象に残った理由を伝えます。
歩きながら画面を見続けず、撮影と移動を分けると、周囲の状況を確認しやすくなります。
料理は食べる前に短く撮る
料理が届いたら、食べ始める前に全体を撮ります。
次に、具材や盛り付けなど、特に見せたい部分へ近づきます。
| 撮るタイミング | 残したいもの |
|---|---|
| 食べる前 | 料理全体、盛り付け、湯気 |
| 食べ始め | 箸で持ち上げた様子、切った断面、食べた表情 |
| 食べた後 | 味や食感の感想、特に気に入った点 |
顔だけ映さない場合は、料理と手元が入る位置にカメラを固定します。
自分を映さない場合は、手が入らない料理の映像を撮り、感想を字幕や後録りナレーションで補います。
温かい料理や溶けやすいソフトクリームは、撮影を長引かせず、おいしく食べられるうちに楽しみましょう。
宿泊先は荷物を広げる前に撮る
客室を紹介したい場合は、入室後、荷物を広げる前に撮ると、部屋の様子が分かりやすくなります。
入口付近からの全体、ベッドや備品、窓からの眺めなど、滞在中に紹介したい部分を選びます。
鏡への映り込みや、同行者の荷物、予約書類なども確認します。
宿泊先の撮影・公開ルールに沿って、撮影できる範囲だけを残しましょう。
大浴場や温泉などは、客室と同じ感覚で撮影しないことが大切です。
詳しい確認方法は、撮影・掲載の許可を扱う章で説明します。
現地の音と感想も残す
波の音、水の流れ、足音などは、映像だけでは伝わりにくい現地の雰囲気を補います。
音を残したい場面では、話さずに10〜20秒程度撮影する時間も作ります。
その場で感想を話すのが難しければ、撮影後にボイスメモへ短く録音します。
「楽しかった」だけでなく、「何が印象に残ったか」を残しておくと、帰宅後に字幕やナレーションを作りやすくなります。
例えば、「運河の水面に建物が映っていてきれいだった」「思っていたより坂道が多かった」といった、自分が感じたことを記録しましょう。
周囲の人の会話がはっきり録音されている場合は、公開前に音声も確認します。
サムネイル用の写真は現地で別撮りする
動画から静止画を切り出すと、表情や動きによっては、使いたい場面がぼやけていることがあります。
サムネイルに使いたい場所では、動画とは別に写真も撮っておきましょう。
顔を映す場合は、景色と表情が分かる写真を残します。
顔だけ映さない場合は、後ろ姿や手元と景色を組み合わせます。
自分を映さない場合は、その旅行を代表する景色や料理を主役にします。
タイトルを入れる予定なら、文字を置ける余白のある構図も撮ります。
場所を離れる前に、写真のピントと、動画の映像・音を一度確認しておくと安心です。
💡編集者のワンポイント
同じ景色を何度も撮るより、「どこへ行ったか」「何を楽しんだか」「どう感じたか」が分かる素材を残しましょう。
必要な場面が撮れたら、カメラを置いて旅を楽しむ時間も大切にしてください。
4. 静止画・動画のカメラ設定で色と明暗を整える
旅行Vlogでは、特別な設定を使うことよりも、見せたいものにピントが合い、明るさや色が自然に見えることが大切です。
まずは自動設定で短く試し撮りし、気になる部分だけを調整しましょう。
設定の名称や操作方法は、スマートフォンやカメラ、使用するアプリによって異なります。
ここでは、旅行先で確認したい基本と、場面に合わせた調整の考え方を紹介します。
最初にピントと明るさを確認する
スマートフォンでは、画面上の見せたいものをタップすると、その位置にピントや明るさを合わせられる機種があります。
料理なら主役の具材、顔出しなら顔など、最も見せたい部分を選びます。
明るさを調整するときは、画面全体だけでなく、白い雲や料理の皿、顔の見え方も確認します。
明るすぎて模様や質感が見えなくなる状態を「白とび」、暗すぎて細部が見えなくなる状態を「黒つぶれ」といいます。
iPhoneでは、画面をタップしてピントを合わせ、露出を調整できます。
同じ距離の被写体を固定して撮る場合は、画面を長押しする「AE/AFロック」で、ピントと露出を固定する方法もあります。Apple サポート (日本)
参考:iPhoneのカメラツールを使って撮影を設定する|Appleサポート
固定後に被写体との距離や照明が変わった場合は、設定を解除して合わせ直します。
人物が近づいたり離れたりする場面では、固定したままにせず、動きにピントが追いつくか確認しましょう。
静止画は細部を確認し、動画は変化を確認する
写真と動画では、撮影後に確認するポイントが少し異なります。
| 撮影するもの | 主な確認ポイント |
|---|---|
| 静止画 | ピント、手ぶれ、白とび、表情、文字を入れる余白 |
| 動画 | ピントや明るさの変化、揺れ、動きの見え方、音声 |
写真は撮影後に拡大し、顔や料理などの主役がぼやけていないか確認します。
動画は最初の画面だけで判断せず、短く再生して、途中で急に暗くなったり、ピントが背景へ移ったりしていないか確認します。
昼の景色・雪・夜景・料理に合わせて調整する
同じ設定でも、天候や光の向きによって写り方は変わります。
次の表を出発点にして、現地の画面を見ながら調整しましょう。
| 場面 | 起こりやすいこと | 調整の考え方 |
|---|---|---|
| 晴れた日の景色 | 空が白くなり、日陰が暗くなる | 空と主役の両方を確認し、白とびする場合は明るさを少し下げる |
| 雪景色 | 雪が灰色っぽく写る、明るくすると質感が消える | 雪の模様を見ながら、必要な分だけ明るくする |
| 夜景 | 明るくしすぎるとノイズが目立つ、照明が白とびする | 夜の暗さを残し、看板や灯りの形が分かる明るさを探す |
| 料理 | 店内照明で黄色っぽくなる、スマートフォンの影が入る | 光の向きと撮影位置を変え、料理が自然な色に見えるか確認する |
| 逆光の人物 | 背景は明るいのに顔が暗くなる | 顔に光が当たる向きへ移動し、それでも暗ければ明るさを調整する |
雪景色を必ず暗くする、夜景を必ず明るくする、といった一律の設定はありません。
見せたいものの質感や、現地で感じた雰囲気を基準にします。
料理を明るくしたいときも、まずは撮影位置を変えてみましょう。
窓際の光を利用できる場合は、直射日光や強い影を避けると、料理の形が見えやすくなります。
色味・彩度・コントラストは少しずつ変える
「色味」は青っぽい、黄色っぽいといった色の偏り、「彩度」は色の鮮やかさ、「コントラスト」は明暗の差を指します。
ホワイトバランスは、照明による色の偏りを整え、白いものが自然な白に見えるようにする設定です。
まずは自動のホワイトバランスで撮り、雪や白い皿、肌の色が不自然に見えないか確認します。
手動調整ができる場合も、画面の色を大きく変える前に、実際の景色と見比べましょう。
ラベンダー畑の紫や海の青を鮮やかにしたくても、彩度を上げすぎると、肌や料理の色まで不自然になることがあります。
コントラストを強くすると、日陰の細部が見えにくくなる場合もあります。
撮影時は自然な色を残し、編集で必要な分だけ整えると、複数の場面を合わせやすくなります。
写真だけに強いフィルターを使うと、動画と並べたときに色の違いが目立つため、仕上がりの統一も意識しましょう。
動画の解像度とフレームレートを決める
解像度は映像の細かさ、フレームレートは1秒間に記録する画像の枚数です。
フレームレートは「fps」と表記されます。
迷った場合の出発点としては、次のように考えられます。
| 設定例 | 使い方の目安 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| フルHD・30fps | 街歩き、食事、感想などの通常撮影 | 画質と保存容量が用途に合うか |
| 4K・30fps | 景色の細部を残したい、編集で一部を切り出したい | 空き容量と編集する端末の処理能力 |
| 60fps | 動きを滑らかに見せたい、編集でスローにしたい | 暗い場所での画質と保存容量 |
これは一律の正解ではなく、撮影内容や編集環境に合わせるための目安です。
旅行前に、予定している設定で撮影し、普段使う編集ソフトで扱えるか確認しておきましょう。
iPhoneでは、ビデオモードの画面に表示される解像度とフレームレートから、対応する設定へ変更できます。
利用できる設定はモデルによって異なります。Apple サポート (日本)
参考:iPhoneのカメラでビデオを撮影する|Appleサポート
本番前に短く撮って再生する
設定を変えたら、数秒の試し撮りをして再生します。
顔や料理のピント、明るさ、色に加え、動画では揺れや音も確認します。
屋外では風の音、店内では周囲の音によって、自分の声が聞き取りにくくなることがあります。
声を使う予定なら、可能な場所でイヤホンなどを使って録音結果を確認しましょう。
💡編集者のワンポイント
色を鮮やかにする前に、ピントと明るさを確認しましょう。
白とびで失われた質感や、ピントが外れた映像は、編集だけでは十分に戻せないことがあります。
現地で短く撮って再生するひと手間が、撮り直しを防ぐ助けになります。
5. 撮影・掲載の許可と映り込みを確認する
撮影できることと、公開できることを分けて確認する
店舗、宿泊施設、観光施設、交通機関では、写真と動画、個人の記念撮影と収益化した投稿などで扱いが異なる場合があります。
撮影場所、使用機材、掲載先、収益化の有無を伝え、必要な確認を済ませます。
許可の問い合わせでは、どこで何を撮り、どの媒体へ公開したいかを具体的に伝えます。
自撮り棒や三脚を使いたい場合は、その使用可否も確認しましょう。
商品レビュー向けの記事ですが、掲載先や使用素材を整理して問い合わせる考え方は参考にできます。
関連記事:商品レビュー動画に許可は必要?企業への確認方法と制作時の注意点
大浴場や温泉は、撮れない場合の紹介方法も考える
大浴場や脱衣所では、撮影だけでなくスマートフォンやカメラの持ち込み自体を禁止している施設があります。
例えば古屋旅館は、大浴場と脱衣所への機器の持ち込み・撮影を禁止しています。
これは同館のルールであり、他の施設はそれぞれの公式案内を確認します。
温泉を紹介したい場合は、撮影・掲載が可能かを事前に確認します。
ほかの利用者がいない時間や貸切風呂でも、自分の判断だけで撮影せず、施設のルールに従いましょう。
撮影できない場合は、動画で使ってよい公式写真や映像を借りられるか問い合わせます。
素材を借りるときは、掲載先、収益化の有無、トリミングや文字入れ、サムネイルへの使用、クレジット表記、使用期限を確認します。
公式サイトで公開されている素材でも、自由に転載できるとは限りません。
使用できる素材がなければ、撮影可能な外観や客室と、自分の感想で紹介できます。
モザイクが必要な素材を減らす
観光地や移動中は、他人の顔、車のナンバー、名前、予約画面、部屋番号などが映っていないか確認します。
顔だけでなく、周囲の人の会話や、窓・鏡への反射にも注意しましょう。
撮影時に人が少ない方向へカメラを向けたり、個人情報が入らない構図にしたりすると、編集で処理する範囲を減らせます。
同行者についても、顔や声をどこまで公開してよいか、事前に確認しておきます。
公開に適さないものが入った場合は、別のカットへ変更する、該当部分を切る、画面を切り抜く、必要なモザイクや音声処理をする方法を検討します。
モザイクをかければ、撮影禁止の場所で撮ってよいということにはなりません。
関連記事:動画のモザイク処理とは?60fps・自動追尾と別料金になる理由
💡編集者のワンポイント
撮影できない場所でも、外観や購入品、体験後の感想などで旅の思い出を伝えられます。
無理に映像を増やそうとせず、撮影できる範囲の素材を組み合わせましょう。
6. 旅行先選びのヒントになる国内・インバウンドTOP5
旅行先を迷っている場合は、人気のある地域から、残したい景色や体験を探す方法もあります。
以下は2025年の調査に基づく都道府県単位の順位です。
具体的なスポットは撮影候補の例で、その場所自体の全国順位ではありません。
国内旅行で行きたい旅行先TOP5
ブランド総合研究所「地域ブランド調査2025」の観光意欲度による順位です。
実際に訪れた人数ではなく、今後旅行に行きたいという評価を示しています。
| 順位・地域 | 観光意欲度 | 見どころとVlogの素材例 |
|---|---|---|
| 1位・北海道 | 68.7点 | 小樽運河、富良野などの風景、旅先で食べた料理、季節の体験 |
| 2位・沖縄県 | 55.7点 | 海辺、国際通り、沖縄料理、波の音 |
| 3位・京都府 | 54.8点 | 清水寺周辺、嵐山、街並み、建築の細部 |
| 4位・福岡県 | 49.7点 | 太宰府、博多周辺、食事、散策の感想 |
| 5位・神奈川県 | 48.2点 | 横浜の街、鎌倉の散策、湘南の海、箱根の滞在 |
参考:ブランド総合研究所「観光に行きたい都道府県ランキング2025」
インバウンド旅行者の訪問率が高い旅行先TOP5
観光庁「インバウンド消費動向調査」2025年年間の都道府県別集計表に基づき、観光・レジャー目的の訪日外国人の訪問率を並べています。
複数地域を訪れる人もいるため、訪問率を合計して100%になるものではありません。
| 順位・地域 | 訪問率 | 見どころとVlogの素材例 |
|---|---|---|
| 1位・東京都 | 48.4% | 浅草、渋谷、東京タワー、街の表情の違い |
| 2位・大阪府 | 43.8% | 道頓堀、大阪城周辺、食事、にぎわう街並み |
| 3位・千葉県 | 34.4% | 成田山新勝寺、佐原、参道や水辺の街並み |
| 4位・京都府 | 32.2% | 清水寺周辺、嵐山、風景と文化体験 |
| 5位・福岡県 | 11.6% | 博多周辺、太宰府、街歩きと食事 |
空港利用に伴う訪問も含まれるため、千葉県3位を観光施設の人気3位と読み替えることはできません。
また、国内の「行きたい」とインバウンドの「訪れた」は異なる指標なので、数値を直接比較しません。
北海道で撮りたい場所・ものと設定のヒント
小樽運河は、運河と倉庫の全景、水面、散策する様子を組み合わせられます。
美瑛の白金青い池は全体と水面の細部、函館山は街と海の形、夜の灯りが撮影候補です。
富良野などの花畑は、訪問時期に咲いている花や公開範囲を確認して予定に入れます。
明るい景色は、空や花の細部が消えない露出で撮り、青や紫の彩度を上げすぎないようにします。
夜景は端末を安定させ、動画ならまず30fpsで短く試し、照明と暗い部分を確認します。
景色のほか、旅先で選んだ料理や季節の体験も残すと、自分の旅行Vlogになります。
北海道は広いため、小樽、美瑛、富良野、函館を短い旅ですべて回る前提にはしません。
旅程に合うエリアを選び、移動と体験の時間を確保します。
東京都で撮りたい場所・ものと設定のヒント
浅草は雷門の全景、街並み、購入した食べ物をつなぐと、散策の流れを作れます。
渋谷は安全に立ち止まれる場所から街全体の動きを、東京タワーは外観と周辺の街を撮影候補にできます。
昼の看板や建物は、明るい部分と人物の顔の両方を確認します。
夜は看板を白とびさせない明るさで試し、暗すぎる場合は照明のある場所へ構図を変えます。
昼と夜の同じ場所を撮れれば、旅の時間の変化を見せられます。
ほかの地域の営業情報や撮影ルールも、公式観光サイトと訪問先の案内で確認します。
旅行者としての体験は、名所の紹介だけでは伝わらない地域の魅力を残すことにもつながります。
地域や施設の情報発信として観光動画を考える場合は、こちらの記事で目的や企画の立て方を紹介しています。
7. 東京発・北海道2泊3日の旅行Vlog撮影スケジュール例
羽田空港から新千歳空港へ向かい、札幌に2泊して小樽へ日帰りする例です。
往路は午前到着、復路は夕方出発の便を想定したモデルで、実際の便や営業時間を示すものではありません。
宿の荷物預かり、チェックイン時刻、列車、営業日を確認して調整します。
完成動画は「札幌と小樽で食事と街歩きを楽しむ旅」を想定します。
美瑛や函館はこの旅程へ加えず、札幌・小樽で過ごす時間を確保します。
1日目・北海道へ移動して札幌を散策する
| 時間の目安 | 旅行の予定 | 撮っておきたい場面 |
|---|---|---|
| 朝 | 自宅から羽田へ | 荷物、出発のひと言/住所が分かる景色は避ける |
| 午前 | 飛行機で新千歳へ | 空港の案内、撮影可能なタイミングで窓からの景色 |
| 11〜12時ごろ | 到着・札幌へ移動 | 到着表示、駅名、短い車窓 |
| 13時ごろ | 荷物を預けて昼食 | 料理全体、細部、感想 |
| 14〜15時 | 大通公園・時計台周辺 | 景色全体、街の細部、現地の音 |
| 15〜16時 | チェックイン・休憩 | 荷物を広げる前の客室、窓からの眺め |
| 夕方〜夜 | 夕食・街歩き | 料理、夜の灯り、1日目の感想 |
| 就寝前 | 充電・素材確認 | 映像、音、空き容量を確認 |
新千歳空港から札幌はJRで移動できます。
駅までの移動や列車待ちも含め、空港で荷物を受け取った後の札幌への移動には1時間程度を目安に余裕を持たせます。
混雑や運行状況によっては、さらに時間が必要です。
2日目・小樽で街歩きと食事を楽しむ
| 時間の目安 | 旅行の予定 | 撮っておきたい場面 |
|---|---|---|
| 8時ごろ | 朝食・準備 | 朝食、今日楽しみにしていること |
| 9〜10時 | 札幌から小樽へ | 駅名、車窓、小樽到着 |
| 10〜11時 | 小樽運河を散策 | 運河全景、水面、倉庫、散策 |
| 12時ごろ | 昼食 | 料理、食事風景、感想 |
| 13〜15時 | 堺町通り周辺・カフェ | 街並み、購入品、気になったもの |
| 15〜16時 | 自由時間 | 必要な撮り足しとサムネイル写真 |
| 夕方 | 希望があれば運河を再訪 | 昼と異なる光、水面の表情 |
| 夜 | 札幌へ戻る・夕食 | 食事、購入品、2日目の感想 |
運河では、全景と細部を短く撮り、サムネイル用の写真も残します。
夕景は季節の日没に合わせて時間を調整し、疲れた場合は昼の素材で仕上げる予定にします。
夕景を待つ場合も、休憩や食事の時間を確保して過ごします。
3日目・札幌で過ごして帰宅する
| 時間の目安 | 旅行の予定 | 撮っておきたい場面 |
|---|---|---|
| 8〜9時 | 朝食・荷造り | 朝の眺め、旅の感想 |
| 10時ごろ | チェックアウト・荷物預け | 撮影可能な宿の外観、最後のひと言 |
| 午前〜昼 | 近場の散策・食事 | 気になっていた場所、最後に食べたいもの |
| 午後 | 荷物回収・新千歳へ | 帰路の駅名、移動の短い映像 |
| 出発の約2時間前 | 空港到着・搭乗準備 | 余裕があればお土産、旅の締め |
| 夕方〜夜 | 羽田到着・帰宅 | 到着表示、帰宅後の購入品紹介は任意 |
空港には余裕を持って到着し、利用する航空会社の手続き・保安検査・搭乗の締切を優先します。
撮影や買い物を理由に、搭乗準備を遅らせないようにします。
撮影に追われないための使い方
各場所では、まず「全景・細部・体験や感想」を短く残します。
追加撮影は気になったものや、編集に必要なものだけに絞ります。
顔を映す場合は表情、顔だけ映さない場合は手元や後ろ姿、自分を映さない場合は景色と字幕で体験を伝えます。
感想をその場で話せないときは、休憩中にボイスメモへ残しておく方法もあります。
場所を離れる前に、必要な映像と音を短く再生します。
夜に初めて不具合へ気付くより、その場で確認した方が撮り直せる可能性が高くなります。
💡編集者のワンポイント
このスケジュールは、すべての欄を撮影で埋めるためのものではありません。
天候や体調、その場で見つけた楽しみに合わせて予定を変え、撮れた素材で旅の流れを作りましょう。
8. 撮った素材を旅行Vlogに編集する流れ
撮影順と編集順は同じでなくてもよい
撮影時は、その場で撮れるものを優先します。
編集では、視聴者が場所や出来事を理解できる順番に並べます。
| 編集する順番 | 使用する素材 |
|---|---|
| 冒頭の見どころ | 小樽運河、料理、印象的な体験を短く見せる |
| 出発と移動 | 羽田、飛行機、到着表示 |
| 1日目 | 札幌散策、昼食、客室、夕食 |
| 2日目 | 小樽到着、運河、食事、街歩き |
| 3日目と帰路 | 最後の散策、空港、帰宅 |
| 締めの感想 | よかったこと、次に行きたい場所 |
冒頭に2日目の見どころを置いても、問題ありません。
ただし、本編で場所や日付を補い、別の日の出来事を同時に起きたように見せたり、借用映像を自分が撮ったものとして扱ったりしないようにします。
字幕・後録りナレーション・現地の音を使い分ける
声なしなら、場所や料理名、短い感想を字幕で補います。
ナレーションを入れるなら、旅先のボイスメモを参考に帰宅後に録音できます。
料金や営業時間を掲載する場合は、利用日や確認時点を添え、現在の情報は公式案内で確認できるようにします。
景色や食事を見せる場面では、BGMを小さくするか一度止め、現地の音を聞かせると変化が出ます。
録音された他人の会話や店内BGMは、公開してよいか確認し、必要に応じてカットや音声の差し替えを行います。
追加する音楽も、投稿先や収益化に合う利用条件を確認します。
撮れなかった場面は写真や感想で補う
撮影を忘れた場面があっても、旅全体をやり直す必要はありません。
写真があれば短く使い、感想や字幕で説明できます。
素材がなければ、映像のある体験を中心に構成を組み直します。
編集を依頼する場合は、日別・場所別に素材を分け、使いたい場面、顔や声の公開範囲、借用素材の条件、字幕に入れる情報をまとめます。
株式会社インテックでは、撮影済みの素材を使った動画編集についてご相談いただけます。
希望する長さや雰囲気、必要な編集を伝えると、内容を整理しやすくなります。
まとめ
旅行Vlogの撮り方は、顔を映すか、顔だけ隠すか、自分を映さないかで変わります。
自分に合うチェックリストを選び、持ち物、営業日、撮影ルール、残したい体験を出発前に確認しましょう。
現地では、場所が分かる全景、気になった細部、体験や感想を残します。
食事は食べる前、客室は荷物を広げる前に撮り、サムネイル写真や現地の音も必要に応じて加えます。
場所を離れる前に映像と音を確認すると、撮り忘れや録音の失敗に気付きやすくなります。
カメラ設定は、ピントと明るさを確認し、現地の景色や料理が自然に見えるように調整します。
撮影・公開のルールや、他人の顔・声・個人情報の映り込みも確認しておきましょう。
人気旅行先のランキングや2泊3日のスケジュールは、自分の旅を考えるヒントとして使えます。
予定を詰め込みすぎず、撮れた素材を帰宅後に整理し、旅の流れが伝わる動画へ仕上げましょう。
旅行そのものを楽しみ、心に残った景色や体験を記録することを大切にしてください。
自分が感じた楽しさや驚きが、自分らしい旅行Vlogの魅力になります。
MOVIE CREATION
伝わる動画を、企業の力に。
株式会社インテックでは、YouTube・SNS動画・採用動画・企業紹介動画など、
お客様の目的に合わせた動画制作を行っています。
撮影済みの素材を活用した動画編集についても、お気軽にご相談ください。
