資料作成に使える5つのAIを比較|同じ売上データで報告資料を作ってみた

架空の飲食店の売上データをChatGPT、Gemini、Manus、Claude、Copilotに渡し、表・グラフ・文章の仕上がりを比較しました。数値の正確さや資料の受け取り方、無料版と有料版を選ぶ際の注意点も紹介します。

COLUMN

資料作成に使える5つのAIを比較|同じ売上データで報告資料を作ってみた

架空の飲食店の売上データをChatGPT、Gemini、Manus、Claude、Copilotに渡し、表・グラフ・文章の仕上がりを比較しました。数値の正確さや資料の受け取り方、無料版と有料版を選ぶ際の注意点も紹介します。

同じ売上データを使い、5つのAIによる資料作成の違いを比較するコラムのアイキャッチ

資料作成AIに売上データを渡したら、集計だけでなく、説明文やグラフを含む報告資料まで作れるのでしょうか。
表やグラフだけでなく、売上の傾向を文章にまとめ、次に確認すべきことまで提案してくれると便利です。

今回は、東京都立川市にある架空の飲食店「立川食堂 ひだまり」の2026年上半期の日別売上データを用意しました。
同じデータをChatGPT、Gemini、Manus、Claude、Copilotに渡し、完成した資料や返答を比べています。

比較では、見た目だけでなく、元データと数値が一致しているか、グラフが読めるか、完成した資料を受け取れるかも確認しました。
実際に、月別売上を正しく集計した出力がある一方、元データと異なる数字を載せた資料もありました。

なお、元の売上データに天気や気温の項目はありません。
最初の共通指示にもWebで天気を調べる指定を入れていなかったため、その部分を分析できなかったことだけでAIの能力を判断することはできません。
Claudeには途中でWeb検索を追加で依頼しており、この条件の違いも含めて結果を紹介します。

生成AI全体の特徴や用途別の選び方は、関連記事:生成AI比較|11種類の得意・不得意と失敗しない選び方で紹介しています。

この記事で分かること

✓ 同じ売上データから、5種類のAIがどのような資料を作ったか
✓ 月別集計・グラフ・文章の仕上がりに見られた違い
✓ 数値が元データと合っているか確認する重要性
✓ 天気・気温の分析を依頼した際に起きたこと
✓ 無料版と有料版を仕事で使う際に確認したいこと
✓ AIへ資料作成を依頼するときの指示の出し方

目次

1.資料作成AIの比較に使った売上データと依頼内容
2.5種類のAIが作成した資料を比較
3.数値・グラフ・資料の受け取り方で分かった違い
4.天気・気温の分析を依頼した結果
5.各AIの無料版と有料版でできること
6.仕事の資料作成でAIを使う際の注意点
7.まとめ

1.資料作成AIの比較に使った売上データと依頼内容

架空の飲食店の日別売上データを用意

比較に使ったのは、東京都立川市にある架空の飲食店「立川食堂 ひだまり」の売上データです。
対象期間は2026年1月1日から6月30日までの181日間で、火曜日を定休日、1月1日から3日までを年始休業としています。
休業日を除いた営業日は152日、上半期の売上合計は20,610,390円です。

Excelには、日付、曜日、ランチ売上、ディナー売上、売上合計、客数、備考の7項目を記録しました。
元データの冒頭を抜粋したものが次の画像です。

資料作成AIの比較に使った立川食堂ひだまりの日別売上データ

このデータは比較のために作成した架空の数値であり、実在する飲食店の経営状況を示すものではありません。

実際に使った共通プロンプト

5つのAIには、同じExcelファイルを添付し、次のプロンプトで資料作成を依頼しました。

添付した「立川食堂 ひだまり」の2026年1月1日~6月30日の売上データと、表に記載された立川駅南口周辺の天気・最高気温を使い、店長向けの売上報告資料を作成してください。

次の内容を資料に含めてください。

1. 各月の売上合計と前月比を表にする。
2. 月別売上の推移をグラフにする。
3. 売上が高かった月・低かった月と、曜日別の傾向を短い文章でまとめる。
4. 天気・最高気温と売上に、データ上どのような関係が見られるか確認する。休業日を除いて比較し、比較方法と数値を示す。
5. 店長が次に確認・検討するとよいことを3つ挙げる。

売上変動の原因は、データだけで確かめられない場合、断定しないでください。グラフを実際に作成できない場合は、作成したように書かず、その旨を明記してください。専門用語を抑え、見やすい資料にまとめてください。

プロンプトには、元データと食い違う指定があった

共通プロンプトには「表に記載された立川駅南口周辺の天気・最高気温」と書きました。
しかし、実際のExcelに天気・最高気温の項目はありません。
Webで調べるようにも指示していませんでした。

これは今回の依頼文の不備です。
各AIの天気・気温に関する結果は、この食い違いを踏まえて見る必要があります。

その中でClaudeは、資料を作り始める前に天気・気温のデータがないことを指摘しました。
別ファイルを渡すか、天気の分析ができないことを明記して売上データだけで進めるか、こちらに確認しています。
不足する情報を推測で補わず、質問できたことは評価すべき点です。

その質問を受け、Claudeには「天気はWEBで検索してください」と追加で依頼しました。
この追加指示は最初の共通条件には含まれないため、後の章でも区別して紹介します。

2.5つのAIが作成した資料を比較

同じ売上データと共通プロンプトに対して、返ってきたものはWord文書、テキストと画像、ZIPファイル、PDFとさまざまでした。
ここでは、実際に受け取った内容をAIごとに紹介します。
Claudeのみ、最初の質問を受けて天気のWeb検索を追加で依頼しています。

ChatGPT|Word文書に表とグラフをまとめた

ChatGPTからは、月別売上の表と推移グラフを含むWord文書を受け取りました。
月別売上は元データと一致しており、最も高い月を5月の4,154,340円、最も低い月を1月の2,856,670円とまとめています。

天気・最高気温については、添付されたExcelにデータがないため比較できないと記載しました。
数値を推測で補わず、分析できなかった範囲を示しています。

Gemini|文章とグラフ画像で回答した

Geminiは文章による報告と、2点のグラフ画像を返しました。
月別売上の数値は元データと一致し、ランチ・ディナーの売上と月間売上を組み合わせたグラフも確認できます。

一方、もう1点のグラフは日本語の表示が崩れており、月別売上を読み取れる状態ではありませんでした。
また、文章では分析対象を「全148営業日」と記載していますが、元データの営業日は152日です。
月別売上が合っていても、ほかの集計値まで正しいとは限らない例です。

Manus|報告本文や集計ファイルをまとめて返した

Manusからは、報告本文、月別・曜日別の集計CSV、グラフ画像などを含むZIPファイルを受け取りました。
月別売上のグラフは、5月が最高で6月に下がったことを読み取れます。

報告本文では、天気・最高気温が添付データにないため、売上との関係を確認できないと説明しました。
売上が増減した原因についても、今回のデータだけでは特定できないとしています。

Claude|不足データを質問し、追加指示後に気象分析を示した

Claudeは、最初に天気・最高気温のデータがExcelにないことを指摘し、別ファイルを渡すか、天気の分析を除いて進めるかを質問しました。
こちらが「天気はWEBで検索してください」と返すと、気温や降水量と売上の関係を含む資料の作成を進めました。

最終的に確認できたのは、4ページ分のJPEG画像です。
画像には月別売上の表に加え、気温・降水量と売上の関係を検討した内容が載っています。
ただし、作成したと説明されたWord文書そのものは受け取れませんでした。

必要な情報がないときに質問できた点と、完成ファイルを受け取れたかどうかは、分けて評価する必要があります。

Microsoft Copilot|PDFを作成したが、売上数値が一致しなかった

Microsoft Copilotからは2ページのPDFを受け取りました。
PDFには月別売上の表がありますが、その数値は元データと一致しません。

たとえば、元データの5月の売上は4,154,340円ですが、CopilotのPDFでは2,760,900円です。
さらに、元データでは5月が最高売上であるのに対し、PDFでは6月が最も高い月だと説明しています。
グラフについては、作成できないため文章で推移を示すと記載しました。

PDFとして受け取れても、そのまま店長へ渡せる内容かどうかは別です。
特に売上合計と最高売上の月は、元データとの照合が必要でした。

3.数値・グラフ・資料の受け取り方で分かった違い

5つのAIの結果を、売上数値、グラフ、受け取った形式の3点で整理すると、次のようになります。

AI数値の確認結果グラフ受け取ったもの
ChatGPT月別売上は一致月別推移を作成Word文書
Gemini月別売上は一致。営業日数に誤り1点は読めるが、もう1点は表示が崩れた文章と画像
Manus月別売上・営業日数は一致月別推移を作成報告本文やCSVなどを含むZIP
Claude月別売上は一致月別・曜日別のグラフを画像で確認4ページ分のJPEG。Word文書は未受領
Microsoft Copilot月別売上が不一致作成できないと記載PDF

月別売上が合っていても、別の数字は確認が必要

元データでは、5月の売上が4,154,340円で上半期の最高、6月は3,592,320円です。
ChatGPT、Gemini、Manus、Claudeが示した月別売上は、この元データと一致しました。

ただし、Geminiは分析対象を「全148営業日」と記載しています。
実際の営業日は152日です。
月別売上が正しくても、文章中の営業日数まで正しいとは限りません。

CopilotのPDFでは、5月の売上が2,760,900円、6月が2,930,840円と記載されていました。
どちらも元データと一致せず、「6月が最も売上の高い月」という結論も変わってしまっています。
集計値を使って判断する資料では、見た目が整っていても、この違いを見逃せません。

グラフは、作成の有無だけでなく読みやすさも異なった

ChatGPT、Manus、Claudeは月別売上の推移をグラフで示しました。
Geminiもグラフ画像を返しましたが、2点のうち1点は日本語の表示が崩れています。
Copilotはグラフを作成できないと明記し、文章で推移を説明しました。

グラフを見る際には、線や棒の形だけでなく、月の表示、単位、縦軸も確認が必要です。
たとえばChatGPTの折れ線グラフは、売上を示す縦軸が約280万円から始まっています。
変化を追いやすい一方で、0円から始まるグラフより売上の上下が大きく見えやすい表示です。

完成資料を受け取れるかも、仕事では重要

ChatGPTはWord文書、CopilotはPDFを返しました。
Manusは報告本文や集計CSV、グラフ画像をZIPにまとめています。
Geminiは文章と画像での回答でした。

Claudeは報告資料の4ページ分をJPEGで確認できましたが、作成したと説明されたWord文書は受け取れませんでした。
内容を画面で確認できることと、後から編集・共有できる完成ファイルを受け取れることは、資料作成では異なります。

💡編集者のワンポイント

AIが作った売上資料を確認するときは、まず「売上が最高だった月」「月別売上の数字」「営業日数」を元データと照合すると、結論に影響する誤りを見つけやすくなります。
グラフは単位と縦軸も確認し、社内で修正する予定がある場合は、必要な形式でファイルを受け取れたかまで確かめましょう。

4.天気・気温の分析を依頼した結果

共通プロンプトには、元データとの食い違いがあった

共通プロンプトでは「表に記載された立川駅南口周辺の天気・最高気温」を使うよう依頼しました。
しかし、添付したExcelにあるのは日別の売上と客数などの7項目で、天気・最高気温は記録されていません。

ChatGPTとManusは、必要な気象データがないため数値による比較はできないと明記しました。
GeminiとCopilotも、天気と売上の関係を示す具体的な比較数値は出していません。
Web検索を指示していない共通条件では、分析できない理由を示すことも適切な対応です。

Claudeは確認の質問をした後、追加指示を受けた

Claudeは資料作成を進める前に、天気・気温のデータがExcelにないことを指摘しました。
別ファイルを渡すか、天気の分析を除いて進めるかを質問しています。

こちらが「天気はWEBで検索してください」と追加で依頼した後、Claudeが返した画像には、東京都の「府中」観測地点の気象データを用いたと記載されていました。
気象庁は府中の日ごとの降水量と最高気温を公開しています。
ただし、府中の観測値は立川駅南口で測った値ではありません。

参考:気象庁|府中(東京都)の過去の気象データ

返ってきた資料では、気象データとの関係をどう示したか

Claudeが返した資料画像では、休業日を除いた152営業日について、最高気温と売上の相関係数を**+0.24**、降水量と売上の相関係数を**−0.03**と記載しています。
また、降水量が0mmを超えた日を「雨あり」として、曜日による売上差を考慮し、平日と週末を分けて比較していました。

区分「雨あり」の平均売上「雨なし」の平均売上
平日(月・水~金)107,905円(37日)103,471円(64日)
週末(土・日)196,859円(12日)195,729円(39日)

この結果では、降水があった日の平均売上が、なかった日よりわずかに高くなっています。
したがって「雨が降ると売上が下がる」とは言えません。
最高気温との+0.24という数値についても、気温が売上を伸ばしたと断定できるものではありません。

Claudeの資料も、季節や曜日などが重なって見かけ上の関係が生じる可能性に触れ、気温や降水量が売上を変化させたとは結論づけていません。
一方、受け取った4ページの画像には、日別の売上と気象データを突き合わせた一覧や計算過程はありません。
資料に載った相関係数を、受け取った画像だけで再計算して確かめることはできません。

今回分かったのは、天気の取得方法を追加で指示すると分析の内容が広がる一方、提示された数値の根拠まで確認するには、使用した日別データも受け取る必要があるということです。

5.各AIの無料版と有料版でできること

今回の比較では、ChatGPTは筆者が利用している有料版、Gemini・Manus・Claude・Microsoft Copilotは無料で使える範囲で試しました。
同じデータとプロンプトを渡しましたが、利用プランまで同一にした比較ではありません。

以下の料金と機能は、2026年9月に各社の公式案内で確認した内容です。
米ドル表記は日本円に換算せず、公式ページに表示された金額を記載しています。

ChatGPT|有料版はファイル分析などの利用枠が広がる

無料版でもファイルのアップロードやデータ分析を試せますが、それぞれに利用上限があります。
有料のChatGPT Plusは月額20米ドルで、ファイルのアップロード・分析や調査機能などを、無料版より広い利用枠で使えます。(OpenAI Help Center)

今回、筆者が受け取ったWord資料は有料版での結果です。
ただし、有料版であっても、集計の確認や指示どおりに仕上がっているかの点検は必要です。

参考:OpenAI|ChatGPT Plusについて

Gemini|有料プランでは分析回数やGoogleアプリとの連携が広がる

Geminiは無料でもファイルをアップロードして分析でき、アップロードした表からグラフを作る機能も案内されています。
有料プランでは、ファイルを使った分析などの利用上限が拡張されます。(Gemini アプリ ヘルプ)

公式ページには、Google AI Plusが月額1,450円、Google AI Proが月額2,900円と表示されています。
Google AI ProではGeminiの利用枠が増え、Google ドキュメントやスプレッドシートなどでもGeminiを利用できます。
普段からGoogleのアプリで資料を管理している場合は、チャット画面の外でも作業を進められる点が選ぶ理由になります。(Google One)

参考:Google|Google AIのプランと料金

Manus|有料版はクレジットと利用できる機能が増える

Manusには無料版があり、利用できるクレジットや同時に進められる作業数に制限があります。
有料のProは月額20米ドルからで、月間4,000クレジットから利用でき、より高度な調査やスライド作成なども案内されています。
作業によって消費するクレジットが異なるため、料金とともに必要な作業を何回進められるかを確認したいサービスです。(Manus Help Center)

今回の無料利用でも報告本文やグラフなどを受け取れました。
有料版は、この結果が正しくなる保証というより、使える量や作業の選択肢を増やすものとして考えるのが適切です。

参考:Manus|プランと料金

Claude|無料版でもファイル作成は可能だが、利用上限がある

Claudeの公式案内では、無料版でもWord、Excel、PowerPoint、PDFなどのファイル作成機能を利用できるとされています。
今回Word文書を受け取れなかったことは、「無料版ではWordを作れない」という意味ではありません。(Claude Help Center)

有料のClaude Proは月額20米ドルで、無料版より多く利用できます。
資料作成に関係するClaude DocsやClaude Slidesも、有料プラン向けの機能として案内されています。
ただしProにも利用上限はあり、契約すれば毎回必ず完成ファイルを受け取れるとは言えません。(anthropic.com)

参考:Claude|プランと料金

Microsoft Copilot|有料版はWordやExcelの中で使える

無料のMicrosoft Copilotでも、Excelファイルなどをチャットにアップロードして質問できます。
有料のMicrosoft 365 Personalは年額21,300円で、Copilotを搭載したWord、Excel、PowerPointなどのアプリを利用できます。
個人向けには、AIの利用枠がさらに大きい**Microsoft 365 Premium(年額32,000円)**も案内されています。(Microsoft Support)

仕事でWordやExcelを日常的に使う方には、各アプリの中でAIに作業を頼めることが利点です。
会社で複数人が使う場合は、個人向けプランとは別に法人向けプランの条件を確認する必要があります。(Microsoft Copilot)

参考:Microsoft|個人向けCopilotのプランと料金

有料プランを選ぶ際は、料金だけでなく、添付ファイルを扱えるか、完成した資料を希望する形式で受け取れるか、利用回数に制限があるかを確認すると選びやすくなります。今回の比較でも、資料の内容に加えて、ファイルとして受け取れるかが使い勝手を左右しました。

6.仕事の資料作成でAIを使う際の注意点

今回の比較では、元データにない天気・最高気温が「表に記載されている」と指示してしまいました。
また、資料の形式や、作成できなかった場合の返答方法も、最初のプロンプトには十分に指定していませんでした。

仕事で使う資料を依頼するときは、元データの確認、外部情報の取得方法、数値の照合、納品形式まで一度に伝えると、完成後に確認すべき点が明確になります。

不足するデータは、取得先と確認方法まで指定する

「天気も分析してください」だけでは、添付ファイルに天気がない場合の進め方が決まりません。
今回は立川駅南口周辺の天気を調べたいので、観測地点が異なるデータを使う場合には、地点名と選んだ理由を示すよう依頼する必要があります。

気温や降水量を売上と比べるときは、同じ日付のデータ同士を対応させます。
そのうえで、休業日を除外した対象日数、比較方法、参照した気象データのURLを示してもらうと、結果を後から確認できます。

改めて依頼するなら、プロンプトはこう書く

次は、今回見つかった指示の不足を反映した再依頼用のプロンプトです。
前章に掲載した、実際の比較で使った共通プロンプトとは異なります。
Excelを添付したうえで、以下をまとめてコピーして使用できます。

添付した「立川食堂 ひだまり」の2026年1月1日~6月30日の日別売上データを使い、店長向けの売上報告資料を作成してください。
最初にExcelの列と対象期間を確認し、存在しない項目を「記載されている」として扱わないでください。
定休日の火曜日と1月1日~3日の年始休業は、営業日の平均や曜日別の比較から除外してください。

資料には次の内容を含めてください。

1. 各月の売上合計、前月比、営業日数、営業日1日あたりの平均売上を表にしてください。
2. 月別売上の推移を、月・金額・単位が読めるグラフにしてください。
3. 売上が最も高かった月・低かった月と、曜日別の傾向を短い文章で説明してください。
4. 立川駅南口周辺の2026年1月1日~6月30日の天気・最高気温をWebで調べ、営業日の日別売上と同じ日付で対応させてください。
5. 立川駅南口そのものの観測値を入手できない場合は、利用した観測地点の名前、選んだ理由、店舗の場所とは異なる地点のデータであることを明記してください。
6. 天気・気温と売上を比較する際は、対象とした営業日数、分類方法、比較した平均売上などの数値、気象データの参照元URLを示してください。
7. 店長が次に確認・検討するとよいことを3つ挙げてください。

月別売上は、Excelの日別売上を合計してから表とグラフに反映してください。
文章中の営業日数、最高売上の月、最低売上の月も、元データと照合してください。
売上変動の原因は、今回のデータだけで確かめられない場合、断定しないでください。
天気・気温のデータを取得できない場合は、数値を作らず、取得できなかったことと分析できない範囲を明記してください。
資料を作る前に、結果に影響する不足情報や矛盾があれば質問してください。

可能であれば、表とグラフを含む編集可能なWordファイルを1点作成してください。
ファイルを作成・提供できない場合は、作成したと書かず、その理由を伝えたうえで、確認できる本文とグラフを提示してください。
専門用語を抑え、店長が短時間で内容を把握できる資料にまとめてください。

提出された資料は、受け取ってから照合する

プロンプトを詳しくしても、完成資料の確認は必要です。
今回のCopilotのように、体裁が整ったPDFでも月別売上が元データと異なる場合があります。
また、Geminiのように月別売上が合っていても、営業日数に誤りが残る場合もあります。

確認するときは、次の順で見ると効率的です。

  1. 月別売上と上半期合計が元のExcelと一致するか。
  2. 営業日数と、休業日を除いた平均の計算が合っているか。
  3. グラフの月、金額、単位、縦軸が読み取れるか。
  4. 外部データの出典と、必要な形式のファイルを実際に受け取れたか。

筆者も有料版のAIを使用していますが、誤った情報が返ってきたり、あらかじめ伝えたルールから外れたりすることがあります。
有料版の利用枠や機能を活用しながら、最終的な数字と文章は人が確認して仕上げることが大切です。

まとめ

同じ売上データとプロンプトを渡しても、5つのAIが返した資料は異なりました。月別の数値を正しく集計したものがある一方、数値に誤りがあるものや、グラフを読みにくい形で出力したものもありました。資料をファイルとして受け取れるかにも違いがあります。

今回、特に印象的だったのはClaudeの対応です。売上ファイルに天気データがないことを確認し、どう進めるか質問してきました。分からない点を確認してから作業を進めようとした点は評価できます。その後、こちらから「天気はWebで検索してください」と追加で伝え、気象データを使った分析が返ってきました。ただし、無料プランでは途中でツールの使用制限に達し、説明されていたWordファイルは受け取れませんでした。

最初の共通プロンプトには「表に記載された天気・最高気温を使い」と書いていましたが、実際のファイルにその項目はありませんでした。天気まで調べてほしい場合は、Webで調べることと、参照した地点・出典を示すことを最初から指示する必要があります。

仕事で資料を作る際は、見た目だけで完成と判断せず、元データとの数値の一致、グラフの読みやすさ、分析の根拠、希望する形式でファイルを受け取れたかまで確認したいところです。

MOVIE CREATION

伝わる動画を、企業の力に。

株式会社インテックでは、YouTube・SNS動画・採用動画・企業紹介動画など、
お客様の目的に合わせた動画制作を行っています。
撮影済みの素材を活用した動画編集についても、お気軽にご相談ください。