SNS広告動画の作り方|成果につなげる構成と制作のポイントを解説

SNS広告動画は、企業の商品・サービスの魅力を短時間で伝えられる有効なマーケティング手法です。本記事では、SNS広告で成果につながる動画制作のポイントや、企画・撮影・編集で意識すべきポイントを詳しく解説します。

COLUMN

SNS広告動画の作り方|成果につなげる構成と制作のポイントを解説

SNS広告動画は、企業の商品・サービスの魅力を短時間で伝えられる有効なマーケティング手法です。本記事では、SNS広告で成果につながる動画制作のポイントや、企画・撮影・編集で意識すべきポイントを詳しく解説します。

SNS広告動画の作り方と成果につなげる構成・制作のポイント

YouTubeやInstagram、TikTokなどを見ていると、商品やサービスを紹介する短い広告動画を目にする機会が増えています。 

SNS広告動画は、短い時間で多くの情報を伝えられる一方、ただ映像を流すだけでは内容を見てもらえないこともあります。冒頭で興味を引き、視聴者に伝えたい情報を分かりやすく届け、最後に行動へつなげる構成が重要です。

また、YouTube・Instagram・TikTokでは、利用者層や動画の見られ方が異なります。広告を配信する媒体や目的を決めずに制作を始めると、伝えたい内容が曖昧になり、動画の長さや画面比率が合わなくなる可能性があります。

この記事では、SNS広告動画を制作するときに整理しておきたい内容や、視聴者に伝わりやすい構成、撮影・編集時のポイントを分かりやすく解説します。

この記事で分かること

✓ SNS広告動画を制作する前に決めておくこと
✓ 視聴者の興味を引く動画構成
✓ YouTube・Instagram・TikTokに合わせた作り方
✓ 縦型広告動画を撮影・編集するときの注意点
✓ 商品やサービスを誤解なく伝えるためのポイント
✓ 動画制作を依頼するときに用意しておきたい情報

目次

  • 1. SNS広告動画とは
  • 2. SNS広告動画を制作する前に決めておくこと
  • 3. 成果につなげるSNS広告動画の基本構成
  • 4. 媒体に合わせて動画の見せ方を変える
  • 5. SNS広告動画を撮影・編集するときのポイント
  • 6. SNS広告動画で注意したい表現と権利
  • 7. 動画制作を依頼するときに伝えておきたいこと
  • 8. まとめ

1. SNS広告動画とは

SNS広告動画とは、YouTube・Instagram・TikTokなどのSNS上で、商品やサービス、店舗、企業などを紹介するために配信する動画広告です。

静止画や文章だけの広告と比べて、映像・文字・音声・BGMを組み合わせられるため、商品の特徴やサービスの雰囲気を短い時間で伝えやすいという特徴があります。

SNS広告動画で伝えられること

SNS広告動画では、商品の見た目や使用方法だけでなく、店舗の雰囲気、スタッフの人柄、サービスを利用する流れなども映像で伝えられます。

たとえば、文章だけでは説明しにくい商品の動きや大きさ、施術の様子、サービスを利用する前後の変化なども、動画であれば視覚的に伝えられます。

一方で、SNSでは多くの動画が次々と表示されます。最初から広告らしさを強く出しすぎたり、説明が始まるまでに時間がかかったりすると、伝えたい内容を見てもらう前に次の動画へ移られる可能性があります。

SNSへの通常投稿と広告動画の違い

通常のSNS投稿は、既存のフォロワーとの交流や情報発信を目的として投稿することが多いのに対し、SNS広告動画は、商品購入・サービスの申し込み・お問い合わせ・認知拡大など、あらかじめ決めた目的へ視聴者を導くために制作します。

そのためSNS広告動画では、映像をきれいに見せることだけでなく、「誰に何を伝えるのか」「動画を見た後に何をしてほしいのか」を明確にする必要があります。

2. SNS広告動画を制作する前に決めておくこと

SNS広告動画の制作を始める前に、広告の目的・届けたい相手・伝える内容・視聴後の行動を整理しておきましょう。ここが曖昧なまま撮影や編集を始めると、情報を詰め込みすぎた分かりにくい動画になりやすいため注意が必要です。

広告を配信する目的を決める

まずは、SNS広告動画を使って何を実現したいのかを決めます。

✓ 商品やサービスを知ってもらいたい
✓ 商品の購入につなげたい
✓ 店舗への来店を増やしたい
✓ ホームページを見てもらいたい
✓ 資料請求やお問い合わせにつなげたい
✓ 採用応募を増やしたい

目的によって、動画の構成や必要な素材、最後に表示する案内が変わります。たとえば認知を目的とする動画と、すぐに購入や問い合わせへつなげる動画では、伝える内容もCTAも同じではありません。

誰に見てもらいたいのかを具体的にする

年齢や性別だけでなく、どのような悩みを持っている人なのか、何に興味があるのか、商品やサービスを選ぶときに何を重視するのかまで考えると、伝える内容を整理しやすくなります。

多くの人へ伝えようとして情報を広げすぎると、結果として誰にも強く伝わらない動画になることがあります。「この動画は誰のためのものか」を一言で説明できる状態にしてから制作を始めることが大切です。

視聴後に取ってほしい行動を決める

動画を見た人に、商品を購入してほしいのか、ホームページを見てほしいのか、問い合わせてほしいのかを明確にします。

動画の最後には、「詳しくはこちら」「商品を見る」「無料相談はこちら」など、次の行動が分かる案内を入れます。このような行動を促す案内はCTAと呼ばれ、SNS広告動画の重要な要素の一つです。

3. 成果につなげるSNS広告動画の基本構成

SNS広告動画では、最初から最後まで同じ調子で説明を続けるのではなく、視聴者が内容を理解しやすい順番で情報を見せることが大切です。

最初の数秒で興味を引く

SNSでは、興味がないと判断された動画はすぐに次へ送られてしまいます。そのため、会社名や長いあいさつから始めるのではなく、視聴者が気になる映像や言葉を最初に見せます。

たとえば、完成した商品、サービスを利用している様子、視聴者が抱えている悩み、動画を見ることで分かる内容などを冒頭に配置すると、その後の説明へつなげやすくなります。

ただし、実際の内容とかけ離れた強い言葉や、誤解を招く映像で興味を引く方法は適切ではありません。目立たせることだけでなく、動画の内容と一致していることが重要です。

悩みや課題を提示する

視聴者が抱えている悩みや困りごとを示すことで、「自分に関係のある動画だ」と感じてもらいやすくなります。

たとえば、「動画を投稿しても最後まで見てもらえない」「商品の魅力をうまく説明できない」など、対象となる視聴者が共感できる内容を短く伝えます。

商品やサービスを解決策として紹介する

悩みや課題を提示した後に、その解決方法として商品やサービスを紹介します。機能や特徴を並べるだけではなく、利用することで何が変わるのかを分かりやすく伝えましょう。

限られた時間の中ですべてを説明しようとすると、文字もナレーションも多くなります。伝える内容に優先順位を付け、最も重要な特徴に絞ることが大切です。

信頼につながる情報を見せる

実際の商品、使用している様子、制作工程、店舗やスタッフの雰囲気などを見せると、文章だけで説明するよりも安心感につながります。

実績や利用者の声を紹介する場合は、事実に基づく情報を使用し、必要な掲載許可を確認します。根拠のない数字や、実際とは異なる印象を与える表現は使用しないようにしましょう。

最後にCTAを表示する

動画の最後には、視聴者に取ってほしい行動を具体的に表示します。

✓ 詳細をホームページで確認する
✓ 商品ページを見る
✓ 無料相談を申し込む
✓ 資料を請求する
✓ 店舗へのアクセスを確認する
✓ お問い合わせフォームへ進む

一つの動画に複数の行動を詰め込むと、視聴者が何をすればよいのか迷う可能性があります。基本的には、広告の目的に合ったCTAを一つに絞ると分かりやすくなります。

4. 媒体に合わせて動画の見せ方を変える

YouTube・Instagram・TikTokでは、動画が表示される場所や視聴者の利用目的が異なります。同じ動画を複数の媒体で使用できる場合もありますが、画面比率や文字の配置、動画の長さを配信先に合わせて調整することが大切です。

YouTubeで使用する広告動画

YouTubeでは、横型動画を視聴している途中に表示される広告だけでなく、YouTubeショートのような縦型動画の間に表示される広告もあります。

横型と縦型では使用できる画面の広さや視線の動きが異なるため、同じ素材を使う場合でも、文字や人物、商品の配置を調整した方が見やすくなります。

参考:Google広告ヘルプ「YouTubeショートの広告:アセットの仕様とベストプラクティス」

Instagramで使用する広告動画

Instagramでは、フィード・ストーリーズ・リールなど、動画が表示される場所によって見え方が変わります。特にストーリーズやリールでは、スマートフォンの縦画面を活かした構成が適しています。

画面の上下にはアカウント名や操作ボタンなどが表示されるため、重要な文字や商品を端に配置しすぎないように注意しましょう。

TikTokで使用する広告動画

TikTokでは、縦型の画面いっぱいに表示される動画が中心です。広告らしく整えすぎた映像よりも、通常の投稿に近いテンポや見せ方が内容によってはなじみやすい場合があります。

ただし、親しみやすさを意識する場合でも、何の広告なのか分からない動画にならないよう、商品やサービスの特徴とCTAを明確にする必要があります。

複数のSNSへ掲載する場合

一つの動画をYouTubeショート・Instagramリール・TikTokなどへ展開することもできます。ただし、各媒体で表示される文字やボタンの位置が異なるため、重要な情報は画面の中央付近に配置し、端へ寄せすぎないようにします。

また、使用する音源や素材の利用条件が媒体ごとに異なる場合があります。複数のSNSへ投稿する予定がある場合は、制作前に使用先を決め、すべての配信先で利用できる素材を選びましょう。

5. SNS広告動画を撮影・編集するときのポイント

SNS広告動画は、撮影した素材の品質だけでなく、編集のテンポや字幕の見やすさによっても印象が変わります。撮影後に修正できる部分もありますが、必要な映像が不足している場合や、映像が大きくぶれている場合は、編集だけで対応することが難しくなります。

縦型か横型かを撮影前に決める

撮影を始める前に、広告動画をどのSNSや表示場所で使用するのかを決めておきましょう。

横型で撮影した映像を後から縦型に切り抜くと、人物や商品が画面から外れたり、必要な部分が小さくなったりすることがあります。複数の画面比率で使用する予定がある場合は、被写体を中央付近に配置し、周囲にも余裕を持たせて撮影すると調整しやすくなります。

同じ場面でも複数の映像を撮影する

商品や作業風景を撮影するときは、一つの角度だけではなく、全体・手元・商品単体・使用している様子など、複数の映像を用意しておくと編集の幅が広がります。

同じ場面でも、少し離れた映像と近くで撮影した映像があれば、画面に変化をつけやすくなります。短い広告動画でも、映像を適切に切り替えることで視聴者が内容を理解しやすくなります。

ピント・明るさ・手ぶれを確認する

撮影前には、商品や人物にピントが合っているか、暗すぎないか、映像が大きくぶれていないかを確認します。

特にスマートフォンで手元や小さな商品を撮影すると、被写体との距離が変わったときにピントが外れることがあります。撮影を始める前に画面上の被写体をタップしてピントを合わせ、撮影後にも映像を拡大して確認しましょう。

広告動画では商品やサービスの状態を正しく伝える必要があるため、ピントが外れた映像を無理に使用するよりも、可能であれば撮り直した方が安心です。

音がなくても内容が伝わる字幕を入れる

SNSの動画は、常に音声を出した状態で見られるとは限りません。ナレーションや会話だけに頼らず、重要な内容は字幕でも伝えましょう。

ただし、話している内容をすべて小さな文字で表示すると、読むことに集中して映像が見づらくなります。伝えたい言葉を短く整理し、背景との明暗差や文字サイズを意識して配置します。

テンポを意識して不要な間を整える

話し始めるまでの長い間や、同じ映像が必要以上に続く部分を整えると、短い時間でも内容を伝えやすくなります。

一方で、すべてを細かく切り替えればよいわけではありません。商品の形や説明を確認する時間まで短くすると、視聴者が内容を理解できなくなる可能性があります。伝えたい情報に合わせて、速さと見やすさのバランスを整えることが大切です。

スマートフォンの小さな画面で確認する

パソコンの大きな画面では読みやすい文字でも、スマートフォンでは小さく見える場合があります。

編集後は実際にスマートフォンで再生し、字幕が読めるか、商品が見えるか、重要な情報が操作ボタンなどと重ならないかを確認しましょう。

6. SNS広告動画で注意したい表現と権利

SNS広告動画は、視聴者の興味を引くだけでなく、商品やサービスの内容を正しく伝える必要があります。また、映像・写真・音楽・ロゴなどを使用するときは、利用する権利についても確認が必要です。

実際よりも良く見せる誇張表現に注意する

「必ず効果が出る」「絶対に成功する」「誰でもすぐに結果が出る」など、結果を保証するような表現は避けましょう。

商品の魅力を伝えることは大切ですが、実際の内容と異なる印象を与える表現は、視聴者からの信頼を損なう原因になります。数値や実績を表示するときも、根拠を確認し、誤解のない伝え方をする必要があります。

参考:消費者庁「優良誤認とは」

写り込んだ人物や個人情報を確認する

屋外や店舗、オフィスで撮影するときは、通行人の顔、車のナンバー、住宅の表札、書類、パソコン画面などが映り込むことがあります。

公開できない情報が映っている場合は、該当部分を使用しない、撮り直す、モザイクをかけるなどの対応が必要です。撮影時点で映してはいけないものを画面に入れないようにすると、編集時間や追加費用を抑えやすくなります。

音楽・写真・映像素材の利用条件を確認する

インターネット上で見つけた音楽や画像を、自由に広告へ使用できるとは限りません。無料素材であっても、商用利用の可否、加工の可否、クレジット表記の必要性などが定められている場合があります。

SNS広告として使用する場合は、通常投稿への使用とは条件が異なることもあります。使用する素材ごとに利用規約やライセンスを確認し、広告利用が認められている素材を選びましょう。

SNSのロゴやブランド素材を勝手に加工しない

YouTube・Instagram・TikTokなどのロゴやアイコンには、それぞれ使用ルールがあります。色を変える、形を変える、装飾を追加するなどの加工が認められていない場合もあります。

SNSの名称やロゴを広告動画内で使用したい場合は、各サービスが公開している最新のブランドガイドラインを確認しましょう。必要性が低い場合は、再生マーク・スマートフォン・吹き出しなど、特定のサービスを示さないオリジナルの表現を使う方法もあります。

7. 動画制作を依頼するときに伝えておきたいこと

SNS広告動画の制作を依頼するときは、動画の目的や掲載先、伝えたい内容などを事前に共有すると、完成イメージのずれを減らしやすくなります。

広告動画の目的と対象者

商品を購入してほしいのか、サービスを知ってほしいのか、ホームページへのアクセスや問い合わせを増やしたいのかを伝えます。

あわせて、どのような人へ届けたい広告なのかを共有すると、映像の雰囲気、字幕の表現、編集のテンポなどを考えやすくなります。

掲載するSNSと画面比率

YouTube・Instagram・TikTokなど、広告動画を掲載する予定の媒体を伝えます。縦型・横型・正方形など、必要な画面比率が決まっている場合は、制作前に共有しましょう。

複数のSNSへ掲載する場合も、最初に伝えておくことで、それぞれの画面に合わせた構成や文字の配置を検討しやすくなります。

必ず伝えたい内容と避けたい表現

商品名、価格、特徴、キャンペーン内容、問い合わせ方法など、動画内で必ず伝えたい情報を整理します。

一方で、使用してほしくない言葉、映してはいけないもの、ブランドイメージに合わない表現がある場合も、制作前に共有しておくことが大切です。

使用したい素材と掲載許可

ロゴ、商品写真、過去の動画、スタッフや店舗の映像など、使用したい素材がある場合はまとめて用意します。

人物が映っている素材については広告への掲載許可があるか、音楽や写真については商用利用が認められているかも確認しましょう。

参考動画と完成イメージ

希望する雰囲気に近い動画がある場合は、参考として共有すると完成イメージを伝えやすくなります。

ただし、参考動画とまったく同じものを制作するのではなく、「字幕の見せ方が好き」「明るい雰囲気にしたい」「テンポを参考にしたい」など、どの部分を参考にしたいのかを具体的に伝えることがポイントです。

納期と修正内容

広告を公開したい日が決まっている場合は、希望納期を早めに伝えます。素材の確認、編集、内容確認、修正、書き出しなどにも時間が必要なため、公開直前ではなく余裕を持って相談しましょう。

また、修正を依頼するときは、「何分何秒のどの部分を、どのように変更したいか」を具体的に伝えると、確認と修正をスムーズに進めやすくなります。

💡編集者のワンポイント

SNS広告動画を依頼するときは、きれいな映像を作ってほしいと伝えるだけでなく、「誰に」「何を伝えて」「動画を見た後にどう行動してほしいのか」を共有することが大切です。

広告の目的や最も伝えたい内容が分かれば、冒頭で見せる映像、強調する字幕、編集のテンポ、最後のCTAまで一つの流れとして設計しやすくなります。

反対に、目的や指示がほとんどない状態では、編集者が素材をすべて確認し、広告の意図や見せ方を判断する必要があるため、制作時間が長くなる場合があります。伝えたい内容や参考動画を事前に整理しておくことは、仕上がりのずれや修正回数を減らすことにもつながります。

まとめ

SNS広告動画は、商品やサービスの魅力を映像・文字・音声で伝え、購入や問い合わせなどの行動へつなげるための動画です。

成果につなげるためには、映像をきれいに仕上げるだけでなく、広告の目的、届けたい相手、最も伝えたい内容、視聴後に取ってほしい行動を制作前に整理する必要があります。

✓ 最初の数秒で興味を引く
✓ 一つの動画に情報を詰め込みすぎない
✓ 商品やサービスによる変化を分かりやすく見せる
✓ 音がなくても伝わる字幕を入れる
✓ 配信するSNSに合わせて画面比率や配置を調整する
✓ 誤解を与える表現や素材の権利に注意する
✓ 最後に分かりやすいCTAを入れる

株式会社インテックでは、企業の商品・サービス紹介から、個人のSNS発信まで、目的に合わせた動画制作・動画編集に対応しています。SNS広告動画の制作を検討している方は、お気軽にご相談ください。

MOVIE CREATION

伝わる動画を、企業の力に。

株式会社インテックでは、YouTube・SNS動画・採用動画・企業紹介動画など、
お客様の目的に合わせた動画制作を行っています。
撮影済みの素材を活用した動画編集についても、お気軽にご相談ください。