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ASMR寝かしつけ・耳かき動画の作り方|人気の理由と録音・演出のコツ
ASMR寝かしつけ・耳かき動画が人気の理由と作り方を解説します。役柄や台本の決め方、ささやき声、マイク、左右から聞こえる音の録り方、顔を出さない場合の画面、長時間動画の注意点を紹介します。

ASMR寝かしつけ動画や耳かき動画は、静かなささやき声や左右から聞こえる音によって、視聴者が誰かに寄り添ってもらっているような感覚を楽しめる動画です。
恋人やお姉さんに甘やかされる設定、膝枕で耳かきをしてもらう設定、「よしよし」と頭をなでてもらう設定など、音だけで場面を想像できる動画も多く投稿されています。
一方で、決めた台本を読むだけでは会話が不自然になったり、左右の位置関係が途中で変わったりすると、せっかくの没入感が失われることがあります。
耳型マイクへ竹製の耳かきや梵天を使用する、寝返りや抱きしめる動作に合わせて布をこするなど、実際には映っていない動きを音で表現する工夫も必要です。
また、長時間の収録では無理な姿勢を続けないことも大切です。マイクへ口元を近づけるために首や腰へ負担がかかる場合は、マイクスタンドや椅子の高さを調整し、自然な姿勢で録音しましょう。
この記事では、ASMR寝かしつけ・耳かき動画が人気の理由、シチュエーションや会話の考え方、耳かき音や左右の距離感を作る方法、録音環境、画面の作り方について解説します。実際に録音した3種類の音声サンプルも掲載します。
ASMR動画全般に必要な機材や基本的な録音方法については、次の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ASMR動画の作り方|撮影・録音のコツと失敗を防ぐ注意点
この記事で分かること
✓ ASMR寝かしつけ・耳かき動画が人気の理由
✓ 寝かしつけと耳かきで使いやすいシチュエーション
✓ 台本を細かく決めすぎず自然に話す方法
✓ 甘やかし・よしよし・添い寝を音で表現する方法
✓ 竹製の耳かきや梵天で音を作る方法
✓ 抱きしめる・寝返りなどの動作音を作る方法
✓ 声・耳かき音・枕の音を左右へ配置する方法
✓ 無理のない姿勢でASMRマイクへ録音する方法
✓ 顔を出さずにASMR動画を制作する方法
✓ 長時間の寝落ち動画を編集するときの注意点
✓ 実際の耳かき・寝かしつけ・左右移動の音声サンプル
目次
1.ASMR寝かしつけ・耳かき動画が人気の理由
2.寝かしつけASMRで人気のシチュエーション
3.台本と自然な会話の作り方
4.寝落ちしやすい声・呼吸・間の作り方
5.耳かき音と動作音の作り方
6.左右の位置と距離感を音で表現する方法
7.マイク・録音環境・無理のない姿勢
8.顔出し・顔出しなしの画面の作り方
9.長時間のASMR動画を編集するポイント
10.3種類のASMR音声サンプル
11.公開するときの注意点
12.動画制作を外注するときに伝えること
13.まとめ
1.ASMR寝かしつけ・耳かき動画が人気の理由
ASMR寝かしつけ・耳かき動画では、静かな声や細かな音だけでなく、「自分へ話しかけてもらっている」「そばにいてもらっている」と感じられるシチュエーションも重視されます。
感じ方には個人差がありますが、睡眠前の習慣や、落ち着いて過ごすための音声として繰り返し視聴されることがあります。
自分だけに話しかけてもらう感覚がある
寝かしつけASMRでは、演者がカメラやマイクの近くから静かに話しかけます。
「今日もお疲れさま」「もう頑張らなくていいよ」といった言葉を、自分に向けられた言葉として聞けることが特徴です。
恋人、お姉さん、友人などの役柄を設定すると、視聴者が会話の相手や場面を想像しやすくなります。
ASMRに関する研究では、ASMR動画を視聴した人のうち、ASMRを感じる人に心地よさや落ち着き、つながりを感じる変化が見られたと報告されています。ただし、すべての人が同じ反応をするわけではありません。
参考:More than a feeling: ASMR is characterized by reliable changes in affect and physiology|PLOS ONE
甘えたい人と甘やかされたい人の両方が聞ける
寝かしつけASMRでは、演者が甘える設定だけでなく、視聴者を甘やかす設定も作れます。
✓ 「よしよし」と頭をなでる
✓ 今日頑張ったことを褒める
✓ 不安な気持ちを聞く
✓ 抱きしめて落ち着かせる
✓ 眠るまでそばにいる
✓ 静かな寝息を聞かせる
「甘やかし」「よしよし」「添い寝」などは、動画の内容を想像しやすい言葉です。タイトルへ使用する場合は、実際の音声内容と一致させましょう。
左右の音で距離や位置を想像できる
バイノーラル録音やステレオ録音では、右側から声が聞こえる、左耳で耳かき音が鳴るなど、音の位置を表現できます。
声、耳かき、寝返り、布の擦れる音を組み合わせることで、視聴者は「隣へ座った」「膝枕をしている」「耳元へ近づいた」といった動きを想像できます。
映像を見なくても場面が伝わるため、画面を消して眠りたい人にも聞きやすい構成を作れます。
小さく一定の音を長く聞ける
寝落ちを目的とした動画では、大きな音や急な場面転換を避け、一定の音量と速度を保ちます。
耳かき音、ささやき声、呼吸音、布の音などがゆっくり続くことで、視聴者が画面を操作せずに聞き続けられます。
会話が終わった後に、静かな寝息やゆっくりした呼吸音だけを長く残す構成も考えられます。
手入れを受けるシチュエーションと相性がよい
耳かき、シャンプー、ヘッドスパ、マッサージなどは、誰かに丁寧に手入れをしてもらう場面を音で表現できます。
恋人設定を好まない視聴者でも、美容室や専門店のシチュエーションであれば聞きやすい場合があります。
女性向け、男性向けと狭く決めすぎず、声のかけ方や役柄を変えることで、幅広い視聴者に向けた動画を制作できます。
2.寝かしつけASMRで人気のシチュエーション
寝かしつけASMRでは、声や音の種類だけでなく、「誰が、どこで、何をしているのか」を決めることが大切です。
シチュエーションが明確になると、話す内容、声の距離、左右の位置、使用する小道具も決めやすくなります。
お姉さんに甘やかしてもらう
優しいお姉さんが、疲れている視聴者を褒めたり、眠るまで見守ったりする設定です。
✓ 「今日も一日お疲れさま」
✓ 「よく頑張ったね」
✓ 「もう何も考えなくていいよ」
✓ 「よしよし、ゆっくり休もうね」
✓ 「眠るまでここにいるからね」
一方的にセリフを続けるのではなく、視聴者が返事をしていることを想定して短い間を入れると、会話らしく聞こえます。
恋人との添い寝
恋人同士が布団へ入り、眠る前にゆっくり会話するシチュエーションです。
今日あった出来事を聞く、少し甘える、抱きしめる、寝返りを打つ、最後に寝息だけになるなど、普段の会話に近い流れを作れます。
最初は会話を多めにし、少しずつ言葉を減らして、呼吸音や寝息へ移行すると自然に終われます。
膝枕で耳かきをする
膝枕の設定では、耳かき音だけでなく、視聴者がどちらを向いて寝ているのかを決めます。
右耳を耳かきする場合は右側へ耳かき音を配置し、反対側には膝や枕へ耳が沈んでいるような、柔らかくこもった音を入れる方法があります。
耳の向きを変えるときは、寝返りを促す言葉と一緒に、服や布の擦れる音を入れると動作を想像しやすくなります。
シャンプーやヘッドスパ
美容室やサロンで、シャンプーやヘッドスパを受ける設定です。
✓ お湯で髪をぬらす音
✓ 泡を作る音
✓ 指で頭皮を洗う音
✓ タオルで髪を包む音
✓ 静かに体調や力加減を確認する声
✓ 施術の手順を説明するささやき声
恋愛要素を入れなくても成立するため、性別を問わず聞きやすい動画を作れます。会話を少なくし、施術音を中心にする構成も可能です。
会話を減らした寝息・呼吸音
話し声を聞きながら眠りたい人がいる一方で、途中から声が気になって眠れない人もいます。
前半は寝かしつけの会話、後半はゆっくりした呼吸音や寝息だけにすると、異なる聞き方へ対応できます。
呼吸音を長く録音する場合も、苦しい姿勢で続ける必要はありません。無理なく呼吸できる姿勢を整え、途中で休憩しながら収録しましょう。
シチュエーションと内容が分かるタイトルにする
タイトルには、動画内で実際に行っている内容を分かりやすく入れます。
✓ 甘やかし・よしよし
✓ お姉さん・恋人
✓ 添い寝・寝息
✓ 膝枕・耳かき
✓ シャンプー・ヘッドスパ
✓ ささやき・声なし
✓ 左右・バイノーラル
多くの言葉を並べるのではなく、動画の中心となるシチュエーションと音を優先しましょう。
3.台本と自然な会話の作り方
寝かしつけASMRでは、すべての言葉を台本にすると読み上げている印象が強くなることがあります。
反対に、何も決めずに録音を始めると、同じ話を繰り返したり、途中で話す内容がなくなったりする可能性があります。
文章を一字一句決めるのではなく、シチュエーション、話したい内容、終わり方を簡単に整理しておく方法がおすすめです。
最初にシチュエーションを決める
演者と視聴者の関係や、現在いる場所を決めます。
✓ 仕事から帰ってきた恋人を寝かしつける
✓ お姉さんが頑張った一日を褒める
✓ 膝枕をしながら耳かきをする
✓ 美容室でシャンプーやヘッドスパをする
✓ 眠れない相手の隣で添い寝する
✓ 体調を気遣いながら静かに話す
シチュエーションが決まると、声の距離、動作音、必要な小道具も考えやすくなります。
話したい内容を箇条書きにする
台本には長いセリフを書かず、会話のきっかけだけを記載します。
たとえば、甘やかし系の寝かしつけであれば、次のように整理できます。
✓ 今日あったことを聞く
✓ 頑張ったことを褒める
✓ 疲れていないか確認する
✓ 「よしよし」と頭をなでる
✓ 抱きしめて安心させる
✓ 目を閉じるように促す
✓ 会話を減らして寝息へ移る
録音中は、この順番を確認しながら、その場で自然な言葉へ変えて話します。
実際の会話を想像する
自然に話すためには、「実際に恋人や家族が目の前にいたら、どのように声をかけるか」を想像します。
視聴者が返事をしたことにして、「そっか」「大変だったね」「それは頑張ったね」と反応すると、一方的な読み上げではなく会話らしくなります。
質問した直後に次のセリフを重ねず、視聴者が心の中で返事をできる程度の間を空けましょう。
甘える場面と甘やかす場面を分ける
恋人設定では、演者が甘やかすだけでなく、少し甘える場面を入れると、会話に変化を付けられます。
ただし、短い間に役割を何度も切り替えると、シチュエーションが分かりにくくなります。
前半は今日の出来事を聞いて甘やかし、後半は「もう少し隣にいて」と甘えるなど、場面ごとに流れを決めると自然です。
動作とセリフを一緒にメモする
抱きしめる、寝返りを打つ、耳かきを始めるなど、音を付けたい動作も台本へ記載しておきます。
例:
✓ 「こっちへおいで」→布団や服をこする
✓ 「ぎゅっとするね」→衣服をゆっくりこする
✓ 「反対を向いてね」→布の音を左右へ移動する
✓ 「耳かきを始めるね」→声を小さくして耳かき音へ移る
✓ 「おやすみ」→会話を減らして呼吸音を残す
セリフと動作音をセットで考えることで、映像がなくても場面を想像しやすくなります。
最後の流れまで決めておく
寝かしつけ動画では、終わり方も重要です。
途中まで会話していたのに、突然無音になったり大きなEDが流れたりすると、視聴者が目を覚ましてしまう可能性があります。
最後は話す回数と声量を少しずつ減らし、呼吸音、寝息、静かな環境音などへ移行します。終了部分では急に音を切らず、自然に小さくする方法も検討しましょう。
4.寝落ちしやすい声・呼吸・間の作り方
寝かしつけASMRでは、声の高さだけでなく、話す速度、マイクとの距離、言葉の間、呼吸音の大きさも聞こえ方に影響します。
無理に低い声や小さな声を作るのではなく、長く続けても喉や呼吸が苦しくならない話し方を選びましょう。
ささやき声と小さな話し声を使い分ける
息を多く含んだささやき声は、耳元で話しているような距離感を作れます。
一方、長時間ささやき続けると、喉が乾いたり息が苦しくなったりすることがあります。小さな地声でゆっくり話す方法も取り入れましょう。
✓ 耳元へ近づく場面:ささやき声
✓ 今日の出来事を聞く場面:小さな話し声
✓ 「よしよし」と甘やかす場面:柔らかいささやき声
✓ 眠りへ誘う場面:声量と話す回数を少しずつ減らす
声を切り替えるときは急に大きくせず、視聴者が驚かないように調整します。
普段よりゆっくり話す
寝かしつけでは、一つひとつの言葉を聞き取れる速度で話します。
ただし、すべての言葉を不自然に伸ばす必要はありません。会話そのものは自然にし、文と文の間を長めに取ると、落ち着いた印象を作れます。
語尾だけが急に大きくなったり、早口へ戻ったりしていないか、録音後に確認しましょう。
視聴者が返事をする間を作る
「今日はどんな一日だった?」と質問した直後に、次の言葉を続けると会話らしさが失われます。
質問の後に数秒の間を空け、「そっか」「頑張ったんだね」と返すことで、視聴者が心の中で会話へ参加できます。
無音が不自然に感じる場合は、ゆっくりした呼吸音、服に触れる音、頭をなでる音などを小さく入れる方法もあります。
息を吸う音と口元の音を確認する
ASMRマイクは、息を吸う音、唇が開く音、口の中の音まで細かく録音します。
これらを音の一部として活かすこともできますが、急に大きな呼吸音が入ると、視聴者が驚く場合があります。
✓ 収録前に水分を取る
✓ マイクへ息を直接吹きかけない
✓ 必要に応じてポップガードを使用する
✓ 口元とマイクの距離を一定にする
✓ 咳や大きな息継ぎは録り直す
✓ 呼吸が苦しくなる姿勢を避ける
息を止めたり、無理にゆっくり呼吸したりせず、自然に続けられる範囲で録音しましょう。
寝息や呼吸音へ自然に移行する
長い寝落ち動画では、後半になるにつれて言葉を減らし、寝息や呼吸音を中心にする構成があります。
会話から突然寝息へ切り替えるのではなく、「もう目を閉じていいよ」「私も隣で休むね」などの言葉を入れると、シチュエーションを自然につなげられます。
寝息を長く収録する場合も、同じ姿勢を続ける必要はありません。一定時間ごとに休憩し、編集で自然につなげる方法もあります。
自分の声の特徴を活かす
寝かしつけに向く声は、一つの高さや話し方に決まっているわけではありません。
落ち着いた声、明るく優しい声、少しかすれた声など、それぞれの特徴を活かしながら、急な音量差を抑えることが大切です。
声の揺らぎや、心地よく聞こえるナレーションについては、次の記事でも解説しています。
関連記事:1/fゆらぎの声とは?心地よく聞こえる理由とナレーションへの効果
5.耳かき音と動作音の作り方
耳かきASMRでは、耳かきの素材や動かし方によって音が変わります。
耳型マイクを使用する場合は、実際に耳の部分へ耳かきや綿棒を当てながら録音できます。ただし、強く押し込んだり硬い道具でこすったりすると、マイクを傷める可能性があるため注意しましょう。
耳かきの素材による音の違い
耳型マイクへ使用する道具は、事前に短く録音して聞き比べます。
✓ 竹製の耳かき:柔らかく自然な音を作りやすい
✓ 金属製の耳かき:硬く鋭い音が出やすい
✓ 綿棒:こもった柔らかい音を作りやすい
✓ 梵天や綿の部分:耳をふさがれたような音を作りやすい
✓ 指や柔らかい布:耳の周囲へ触れる音を作りやすい
竹製と金属製のどちらが適しているかは、マイクや視聴者の好みによっても変わります。録音した音をイヤホンで確認し、シチュエーションに合うものを選びましょう。
梵天や綿で耳を包む音を作る
耳かきの先に付いている梵天や綿の部分を耳型マイクへ入れると、耳を柔らかくふさがれたような音を作れます。
通常の耳かき音から急に切り替えるのではなく、耳の周囲へ触れる音から始め、少しずつ中へ移動すると自然です。
仕上げとして使用する、眠りへ移る直前に使用するなど、音の変化を付けたい場面にも活用できます。
同じ動きを繰り返しすぎない
一定の耳かき音は寝落ち動画と相性がありますが、まったく同じ速さと位置で長く続けると、機械的に聞こえることがあります。
✓ 耳の入口と周囲で音を変える
✓ 少し止めて声をかける
✓ 竹製の耳かきから梵天へ変更する
✓ 右耳と左耳で動かす速度を変える
✓ ときどき耳から道具を離す
✓ 耳かきの向きや距離を少し変える
ただし、変化を付けるために突然強い音を入れないようにしましょう。
抱きしめる動作を服の音で表現する
映像に映らない動作は、服や布の擦れる音を使って表現できます。
「ぎゅっとするね」と言いながら、衣服やクッションをゆっくりこすると、抱きしめられているような場面を想像しやすくなります。
音だけを先に鳴らすのではなく、セリフ、体の動き、布の音が同じタイミングになるように録音しましょう。
座る・寝転がる・寝返りの音を作る
椅子へ座る、布団へ入る、隣へ寝転がるなどの動作にも音を付けられます。
✓ 座る:服と椅子を軽くこする
✓ 布団へ入る:シーツや毛布を動かす
✓ 隣へ寝転がる:布の音をマイクへ近づける
✓ 寝返り:布の音を片側から反対側へ移動する
✓ 頭をなでる:布や柔らかいブラシをゆっくり動かす
動作音が声より大きいと、視聴者が驚くことがあります。本番前に音量を確認し、必要に応じて別に録音して編集で重ねます。
無理な姿勢になる場合は音を別に録る
耳型マイクの左右へ移動しながら、声、耳かき、布の音を一度に録音しようとすると、首や腰に負担がかかることがあります。
自然な姿勢で話す音声、耳かき音、動作音を別々に録音し、編集で組み合わせる方法でも問題ありません。
一度にすべての音を録ることよりも、無理のない姿勢で安定した音を残すことを優先しましょう。
6.左右の位置と距離感を音で表現する方法
耳かきASMRでは、右と左へ音を分けるだけでなく、視聴者がどちらを向いているのか、演者がどこにいるのかまで考えます。
声、耳かき音、枕や膝へ沈む音の位置が揃っていると、映像がなくてもシチュエーションを想像しやすくなります。
視聴者の向きを最初に決める
膝枕で右耳を耳かきする場合は、右耳を上にして寝ている状態を想定できます。
この場合は、右側へ耳かき音を配置し、左側には膝や枕へ耳が沈んでいるような、柔らかくこもった音を入れます。
収録前に、次の位置を簡単な図やメモで整理しておきましょう。
✓。
視聴者の頭の向き
✓ 上になっている耳
✓ 枕や膝へ触れている耳
✓ 演者が座っている位置
✓ 声をかける方向
✓ 耳かきする側
声と耳かき音を別の方向から聞かせる
耳かきしている耳と、声が聞こえる方向を必ず同じにする必要はありません。
たとえば、右側から優しく話しかけながら、反対側では耳が膝や枕へ触れている音を出すと、顔の位置や距離を想像しやすくなります。
ただし、場面の途中で声や耳かきの位置が理由なく入れ替わると、視聴者が混乱します。演者が動く場合は、声の距離や布の音も一緒に移動させましょう。
枕や膝へ沈んでいる耳の音を作る
下になっている耳には、上になっている耳よりも少しこもった音を入れます。
柔らかい布、クッション、梵天などを耳型マイクへ軽く当てると、耳が枕や膝へ触れているような音を作れます。
完全な無音にするのではなく、小さな布の音や振動を残すことで、反対側にも体が触れている感覚を表現できます。
寝返りは音を連続させて表現する
耳かきする側を変更するときは、音を突然左右へ入れ替えないようにします。
例:
1.「次は反対の耳をきれいにするね」と声をかける
2.耳かき音を止める
3.服や布団をこすりながら寝返りを表現する
4.声の位置を反対側へゆっくり移動する
5.下になった耳へ、こもった布の音を入れる
6.反対側の耳かきを始める
寝返りの時間を少し取ることで、視聴者も体の向きを変えやすくなります。
距離の変化を音量だけで表現しない
耳元へ近づく場面では、単純に声を大きくするのではなく、実際にマイクとの距離を少しずつ縮めます。
遠くから声をかける、隣へ座る、耳元でささやくという順番で録音すると、距離の変化を自然に表現できます。
急にマイクへ近づくと、声や息が大きく入るため、距離を変える場面も事前にテストしましょう。
イヤホンで左右を確認する
左右の演出は、スピーカーだけでは分かりにくいことがあります。
録音後はイヤホンやヘッドホンを使用し、次の点を確認します。
✓ 右と左が設定どおりに聞こえるか
✓ 声が急に反対側へ移動していないか
✓ 片側だけ音量が大きすぎないか
✓ 枕へ沈んだ音が強すぎないか
✓ 寝返りの前後で位置関係がつながっているか
✓ 息や接触音が突然大きくなっていないか
左右を間違えたまま公開しないように、最初から最後まで通して聞きましょう。
7.マイク・録音環境・無理のない姿勢
寝かしつけ・耳かきASMRでは、小さな声や接触音を録音するため、通常の会話動画よりも周囲の音が目立ちやすくなります。
高価な機材を揃えるだけでなく、雑音を減らし、無理なく録音を続けられる環境を整えることが大切です。
録りたい音に合わせてマイクを選ぶ
使用するマイクによって、できる演出が異なります。
✓ 耳型・ダミーヘッドマイク:耳かきや左右の距離を表現しやすい
✓ ステレオマイク:左右へ移動する声や環境音を録りやすい
✓ USBマイク:パソコンへ接続しやすく、ささやき声を始めやすい
✓ コンデンサーマイク:小さな声や細かな音を拾いやすい
✓ スマートフォン:短い試作やシチュエーションの確認に使いやすい
耳かき音を中心にする場合は、耳型マイクがあると実際に耳へ触れるような音を作れます。
寝かしつけの声が中心であれば、耳型マイクがなくても、静かな環境と録音位置を工夫することで制作できます。
マイクを手で持ち続けない
長時間の録音でマイクを手に持つと、腕が疲れるだけでなく、持ち替える音や振動が入ります。
マイクスタンドやアームを使用し、演者が自然な姿勢で声を出せる位置へ固定しましょう。
✓ 口元を無理に近づけなくてよい高さ
✓ 首を曲げ続けなくてよい位置
✓ 肘や手を置けるスペース
✓ 耳かき道具を動かしやすい距離
✓ 台本やメモを確認できる位置
✓ 録音開始・停止を操作しやすい配置
必要に応じて、椅子、机、クッションの高さも調整します。
声と耳かき音を別々に録音する
左右へ移動しながら話し、同時に耳かきや布の音も出そうとすると、不自然な姿勢になることがあります。
長時間同じ姿勢を続けるより、次のように分けて録音する方法があります。
✓ 自然な姿勢で会話やささやき声を録音する
✓ 耳かき音だけを左右別に録音する
✓ 寝返りや抱きしめる動作音を別に録音する
✓ 呼吸音や寝息を休憩しながら録音する
✓ 編集で声と動作音を組み合わせる
一度に録音した自然さを優先する場面と、体への負担や音質を優先して分ける場面を使い分けましょう。
小さな環境音を確認する
ASMRマイクは、普段は気にならない音まで拾うことがあります。
✓ エアコンや空気清浄機
✓ 冷蔵庫やパソコンのファン
✓ 時計や家電の作動音
✓ 車や電車、近隣住宅の生活音
✓ 雨や風
✓ カエル、虫、鳥など季節の音
✓ 椅子や床がきしむ音
✓ 衣服やアクセサリーが触れる音
特にカエルや虫の声は、季節や時間帯によって長く続くため、録音後に完全に消すことが難しい場合があります。
比較的静かな時間帯を調べる、窓から離れた部屋を使用する、短い単位に分けて録音するなどの対策を検討しましょう。
収録前に無音部分を録る
話し始める前に、部屋の音だけを数十秒録音しておくと、どのような雑音が入っているか確認できます。
録音中は気づかなかったエアコン、ファン、屋外の音が聞こえる場合は、可能な範囲で原因を止めてから録り直します。
編集ソフトのノイズ除去機能も使用できますが、強く処理すると声や耳かき音まで不自然になることがあります。録音時点で雑音を減らすことを優先しましょう。
途中で休憩できる構成にする
30分や1時間の動画でも、最初から最後まで連続して録音する必要はありません。
シチュエーションを数分から十数分ごとに分け、休憩しながら収録できます。
休憩の前後では、マイク、椅子、声の距離が変わっていないか確認します。接続部分に布の音や短い間を入れると、編集した境目を自然に見せやすくなります。
8.顔出し・顔出しなしの画面の作り方
寝かしつけ・耳かきASMRは、映像を見ながら楽しむ人だけでなく、画面を消して音だけを聞く人もいます。
顔を出すかどうかだけでなく、睡眠前に見てもまぶしくないか、急な動きで驚かないかも考えて画面を作りましょう。
顔を出して話しかける
演者の顔や表情を映すと、視聴者へ直接話しかけているような距離感を作れます。
✓ カメラを視聴者の目線として見る
✓ ゆっくりまばたきする
✓ 急に顔を近づけない
✓ 手を動かすときはカメラの前でゆっくり見せる
✓ 声を出す位置と顔の向きを合わせる
✓ 明るすぎない柔らかな照明を使用する
膝枕の設定では、カメラを少し低い位置へ置くと、視聴者が下から見上げているような構図を作れます。
ただし、長時間前かがみにならないように、カメラや椅子の高さを調整しましょう。
手元と耳型マイクだけを映す
顔を出さなくても、耳型マイクへ耳かきする手元を映すことで、音の出どころを伝えられます。
竹製の耳かき、綿棒、梵天など、使用する道具を画面へ見せると、音の違いも理解しやすくなります。
手元を撮影する場合は、次の映り込みにも注意します。
✓ 鏡や窓に顔が映っていないか
✓ 道具へ撮影者が反射していないか
✓ 郵便物や個人情報が映っていないか
✓ 部屋の外や生活場所を特定できないか
✓ マイクや機材のケーブルが動作を邪魔しないか
イラストや静止画を使用する
寝かしつけASMRでは、シチュエーションに合うイラストや静止画を表示し、音声を中心にする方法もあります。
恋人、お姉さん、耳かき、添い寝など、動画の内容が伝わる画像を使用します。
静止画だけでは変化が少ない場合は、髪や照明をゆっくり動かす、光をわずかに変化させる、まばたきを加えるなど、控えめな動きを付ける方法もあります。
使用するイラストや写真は、自分で制作したもの、使用許可を得たもの、動画への利用が認められた素材を選びましょう。
暗い画面や睡眠用の表示へ切り替える
前半は演者やイラストを表示し、後半の寝息や呼吸音では画面を暗くする構成も考えられます。
✓ 明るさを少しずつ下げる
✓ 暗い背景へゆっくり切り替える
✓ 画面内の文字や装飾を減らす
✓ 急な点滅や強い光を使用しない
✓ EDを省略する、または静かな表示にする
動画の最後で突然明るいチャンネル登録画面へ変わると、眠りかけた視聴者が目を覚ます可能性があります。終了部分まで同じ明るさと雰囲気を保ちましょう。
テロップを入れすぎない
ASMRでは、すべての会話へ字幕を付ける必要はありません。
話す内容を読みながら楽しんでもらいたい場合は字幕を入れられますが、大きな文字が頻繁に切り替わると、音へ集中しにくくなることがあります。
最初のシチュエーション説明、使用する音、イヤホン推奨など、必要な案内だけを表示する方法もあります。
顔を出さずに動画を制作する方法については、次の記事でも解説しています。
関連記事:顔出しなしでもYouTubeはできる?向いているジャンルと動画制作の方法を解説
9.長時間のASMR動画を編集するポイント
寝落ち用のASMR動画では、映像をテンポよく切り替えることよりも、視聴者が驚かずに聞き続けられることを優先します。
小さな雑音を取り除くだけでなく、編集した境目、音量差、最後の終わり方まで確認しましょう。
咳や大きな雑音を取り除く
録音中に入った咳、くしゃみ、機材へ触れた音、車や家電の大きな音などを確認します。
不要な部分を削除するときは、音声を急に切らず、前後の環境音が自然につながるように調整します。
無音部分を完全に削除すると、部屋の音が突然消えて編集した位置が目立つことがあります。収録前に録音した部屋の音を短く重ねる方法もあります。
声や耳かき音の急な音量差を抑える
ささやき声が小さいからといって、動画全体の音量を大きくすると、耳かきや布に触れた音だけが強く聞こえる場合があります。
✓ 声が急に大きくなっていないか
✓ 息を吸う音が目立っていないか
✓ 耳かきがマイクへ強く当たっていないか
✓ 布や服の音が声を隠していないか
✓ 右と左で音量差が大きすぎないか
✓ 寝返りの音が突然鳴っていないか
波形だけで判断せず、イヤホンやヘッドホンで最初から最後まで確認しましょう。
長い音声は自然につなげる
寝息、呼吸音、耳かき音などを繰り返して長くする場合は、同じ音が短い間隔で繰り返されていると気づかれないようにします。
複数の録音を組み合わせる、繰り返す位置を変える、接続部分を少し重ねるなどの方法があります。
寝息を繰り返す場合は、呼吸の途中で切らず、一連の呼吸が終わった位置でつなぎましょう。
BGMは必要な場合だけ使用する
寝かしつけASMRでは、ささやき声、耳かき、呼吸音を聞かせるため、BGMを使用しない構成も多くあります。
BGMを入れる場合は、声や小さな接触音を隠さない曲と音量を選びます。
✓ 音の変化が激しくない
✓ 急に盛り上がらない
✓ 歌詞が入っていない
✓ 短い間隔で繰り返しても気になりにくい
✓ 動画で使用できるライセンスがある
睡眠用の動画では、本編の最後に明るいED用BGMや大きな効果音を入れないようにしましょう。
BGMや効果音の選び方については、次の記事でも解説しています。
関連記事:BGM・効果音(SE)の役割と選び方|動画の印象を変える音の使い方
画面も急に切り替えない
前半にイラストや映像を表示し、後半を暗い画面にする場合は、数秒かけてゆっくり暗くします。
場面転換のたびに強い光や大きな文字を表示すると、音へ集中しにくくなります。
チャンネル登録や関連動画を案内する場合も、寝かしつけの雰囲気に合う色、音量、表示速度へ調整しましょう。
編集後に時間を空けて確認する
長時間のASMRを編集した直後は、同じ音を聞き続けて判断しにくくなることがあります。
一度休憩してから、イヤホン、ヘッドホン、スマートフォンなどで聞き直しましょう。
特に、冒頭、左右が切り替わる部分、音声をつないだ部分、最後の数分は重点的に確認します。寝る前の静かな環境でも再生し、突然大きく感じる音がないか確かめることが大切です。
10.3種類のASMR音声サンプル
ここでは、耳かき、寝かしつけ、左右へ移動しながら話す声の3種類を紹介します。
左右の位置や細かな音を確認するため、イヤホンまたはヘッドホンでお聞きください。
耳かきの音
耳型マイクを使用して、実際に耳かきをしているような細かな接触音を録音しています。
耳かきの素材、マイクへ触れる強さ、動かす速度によって音が変わります。大きな音を出そうとせず、短く試しながら調整することが大切です。
寝かしつけの声
視聴者へゆっくり話しかける、寝かしつけ用の音声です。
話す速度だけでなく、言葉と言葉の間、声の距離、呼吸音の大きさにも注目してください。台本を読み上げるのではなく、目の前に相手がいることを想像して話すと、自然な会話を作りやすくなります。
左右へ移動しながら話す声
声を左右へ移動させ、演者が耳元の近くを動いているような距離感を表現した音声です。
単に音量を左右へ振り分けるだけでなく、マイクへ近づく距離や顔の向きも変えると、より自然な移動を表現できます。
11.公開するときの注意点
寝かしつけ・耳かきASMRは、イヤホンで長時間聞かれることがあります。
録音や編集が終わったら、音量、左右の位置、画像や音源の権利、タイトルやサムネイルの表現を確認してから公開しましょう。
イヤホンで聞いても大きすぎない音量にする
編集時は小さく感じても、静かな部屋でイヤホンを使用すると、耳かき音や呼吸音が大きく聞こえることがあります。
✓ 冒頭から突然大きな音を入れない
✓ 耳かきがマイクへ当たった音を確認する
✓ 咳や息継ぎを小さく調整する
✓ 左右の片側だけ大きくしない
✓ EDや効果音を急に鳴らさない
✓ 音量を上げすぎないよう案内する
公開前に、静かな環境でイヤホンを使用し、最初から最後まで確認しましょう。
睡眠や医療への効果を断定しない
ASMRの感じ方や眠りやすさには個人差があります。
「必ず眠れる」「不眠症が治る」「自律神経が整う」など、効果を断定する表現は避けましょう。
タイトルや説明文では、「寝落ち用」「睡眠前に聞きたい」「リラックスしたいときに」など、動画の用途やシチュエーションが伝わる表現を使用します。
体調や睡眠に関する悩みが続いている人へ、動画だけで解決するように案内しないことも大切です。
過度に性的なタイトルやサムネイルを避ける
恋人、添い寝、甘やかし、耳元でのささやきなどは、親密なシチュエーションとして表現できます。
ただし、動画の内容以上に性的な印象を与えるタイトル、サムネイル、セリフを使用すると、視聴者の期待と内容が合わなくなるだけでなく、YouTubeのポリシーに抵触する可能性があります。
実写だけでなく、イラストやアニメーションにもYouTubeの性的コンテンツに関するポリシーが適用されます。公開前に最新の内容を確認しましょう。
参考:ヌードや性的なコンテンツに関するポリシー|YouTubeヘルプ
視聴者層を正しく設定する
かわいいイラストやアニメ風の画像を使用していても、それだけで子ども向け動画になるとは限りません。
動画のシチュエーション、言葉、対象としている年齢、チャンネル全体の内容を確認し、YouTube Studioで視聴者層を正しく設定します。
子ども向けに設定した動画では、コメント、通知、終了画面など一部の機能が制限されます。
参考:チャンネルまたは動画の視聴者層を設定する|YouTubeヘルプ
画像・BGM・効果音の権利を確認する
動画へ使用するイラスト、写真、BGM、効果音には、YouTubeへの掲載や商用利用が認められている素材を使用します。
第三者が制作したキャラクターや画像を、許可なくサムネイルや動画へ使用することはできません。
依頼して制作したイラストも、動画、サムネイル、広告などへ使用できる契約になっているか確認しましょう。
個人情報や生活音からの特定に注意する
顔を出していなくても、録音中の音や画面への映り込みから、生活場所や個人情報を推測される可能性があります。
✓ 駅や学校の放送
✓ 地域特有のチャイム
✓ 家族や近隣住民の声
✓ 郵便物や配送伝票
✓ 窓や鏡への映り込み
✓ 本名が表示された機器や画面
✓ 撮影日時や位置情報
録音と撮影の両方を確認し、公開したくない情報が含まれている場合は、削除または撮り直しましょう。
アップロード後の音声も確認する
編集ソフト上では正常でも、アップロード後に左右の音や音量の聞こえ方が変わっていないか確認します。
最初は限定公開にし、スマートフォンやパソコンで再生してから公開する方法があります。
音声サンプルを掲載する場合も、プレーヤーが正常に動くか、右と左が設定どおりに再生されるかを確認しましょう。
12.動画制作を外注するときに伝えること
寝かしつけ・耳かきASMRの制作を外注するときは、完成時間や希望する雰囲気だけでなく、シチュエーションと左右の位置関係も伝えます。
ASMRでは小さな音や距離感が重要なため、一般的な会話動画よりも細かな共有が必要です。
シチュエーションと視聴者を伝える
最初に、誰が誰へ何をする動画なのかを整理します。
✓ お姉さんが疲れた視聴者を甘やかす
✓ 恋人が隣で添い寝する
✓ 膝枕をしながら耳かきをする
✓ 美容師がシャンプーやヘッドスパをする
✓ 会話の後に寝息だけを長く聞かせる
✓ 恋愛要素を入れず、施術音を中心にする
男性向け、女性向け、性別を限定しないなど、想定する視聴者も共有しましょう。
台本とアドリブの範囲を伝える
一字一句決めた台本を読むのか、話題だけを決めて自然に会話するのかによって、収録方法が変わります。
✓ 必ず読んでほしいセリフ
✓ 言い方を変えてもよい部分
✓ アドリブを入れてよい場面
✓ 使用してほしい言葉
✓ 使用してほしくない言葉
✓ 会話から寝息へ移る位置
「よしよし」「今日も頑張ったね」など、動画の中心となる言葉がある場合は、台本や指示書へ記載します。
左右の位置関係を図で共有する
声、耳かき、枕、視聴者の向きは、文章だけでは伝わりにくい場合があります。
簡単な図を作り、次の内容を共有しましょう。
✓ 視聴者がどちらを向いているか
✓ 上になっている耳
✓ 枕や膝へ沈んでいる耳
✓ 演者が話している方向
✓ 耳かきする側
✓ 寝返りで左右が変わる位置
参考音声や過去の動画がある場合は、どの部分の距離感や音を参考にしたいのかも伝えます。
音声データを編集前の状態で渡す
依頼者が録音した音声を編集してもらう場合は、過度なノイズ除去や音量調整を行わず、元の音声も残しておきます。
✓ 声
✓ 耳かき音
✓ 布や服の動作音
✓ 寝息や呼吸音
✓ 部屋の環境音
✓ 録音時のメモ
ファイル名には「右耳」「左耳」「寝返り」「寝息」など、内容が分かる言葉を入れましょう。
ステレオで録音した音声は、左右の情報を残したまま共有します。
削除したい音と残したい音を伝える
ASMRでは、通常の動画なら雑音として削除する音を、演出として残す場合があります。
息、口元の音、服の擦れる音、道具を置く音などについて、残したい音と削除したい音を伝えましょう。
編集者の判断だけで強いノイズ除去を行うと、ささやき声や耳かき音まで不自然になることがあります。
完成時間と繰り返す部分を決める
30分や1時間の動画を制作する場合は、すべてを連続して録音するのか、一部を自然につないで長くするのかを決めます。
✓ 会話を入れる時間
✓ 耳かきを続ける時間
✓ 左右を切り替える回数
✓ 寝息だけになる位置
✓ 暗い画面へ切り替える位置
✓ 音声を繰り返してよい部分
✓ 最後の音を小さくする時間
繰り返しが目立たないようにしたい場合は、同じ種類の音を複数録音して渡すと編集しやすくなります。
声だけを外部へ依頼する方法もある
企画、イラスト、動画編集は自分で行い、声だけをナレーターや声優へ依頼する方法もあります。
その場合は、一般的なナレーション原稿だけでなく、役柄、声の距離、話す速度、ささやきの強さ、左右へ移動する位置を伝えます。
ASMRマイクを使用できるか、ステレオ音声で納品できるか、商用動画やYouTubeで使用できる契約かも確認しましょう。
関連記事:動画ナレーションを外注する方法|依頼先の選び方・料金相場・注意点
株式会社インテックでは、撮影・録音済みの素材をもとに、音声の整理、不要部分のカット、音量調整、画像や字幕を組み合わせたASMR動画の編集にも対応しています。
無理な姿勢で長時間録音せず、声、耳かき、動作音を分けて収録した素材から動画を制作することも可能です。
💡編集者のワンポイント
寝かしつけASMRでは、台本を一字一句決めるよりも、シチュエーションと話したい内容、最後の流れだけを整理しておくと、自然な会話を録音しやすくなります。
抱きしめる、隣へ座る、寝返りを打つといった動作は、服や布を軽くこすることで音として表現できます。耳かきも、竹製、金属製、綿棒、梵天など、使用する道具によって聞こえ方が変わります。
左右の音を編集するときは、視聴者がどちらを向いているのか、声や耳かきがどこから聞こえるのかを最初に決めておくことが大切です。
また、ASMRマイクへ口元を近づけたり、耳かきしながら長時間話したりすると、首や腰へ負担がかかることがあります。声、耳かき、動作音を分けて録音しても編集で自然につなげられるため、無理のない姿勢を優先してください。
まとめ
ASMR寝かしつけ・耳かき動画では、ささやき声や細かな接触音だけでなく、視聴者が「誰かに寄り添ってもらっている」と感じられるシチュエーションも大切です。
恋人やお姉さんに甘やかしてもらう、膝枕で耳かきをしてもらう、シャンプーやヘッドスパを受けるなど、視聴者と演者の関係や場面を最初に決めましょう。
台本は一字一句作るのではなく、話したい内容と動作、終わり方を簡単に整理しておくと、自然な会話やアドリブを入れやすくなります。
耳かき音は、竹製、金属製、綿棒、梵天など、使用する道具によって聞こえ方が変わります。抱きしめる、寝転がる、寝返りを打つといった動作も、服や布の音を組み合わせることで表現できます。
左右の音を作るときは、視聴者がどちらを向いているのか、声、耳かき、枕や膝へ沈んだ耳がどこにあるのかを決め、位置関係を途中で変えないようにしましょう。
寝落ち用の長時間動画では、大きな音や急な場面転換を避け、会話から呼吸音や寝息へ自然に移行します。BGMやEDも、視聴者を起こさない音量と雰囲気へ調整する必要があります。
また、小さな音を拾うASMRマイクでは、エアコン、家電、車、カエルや虫などの環境音が目立ちます。静かな時間帯を選び、首や腰へ負担がかからない姿勢で録音してください。
株式会社インテックでは、録音済みの声、耳かき、動作音などをもとに、不要部分のカット、左右の配置、音量調整、画像や字幕を組み合わせたASMR動画の編集を行っています。
音声を複数に分けて録音した場合や、顔を出さずにイラストと音声だけで制作したい場合も、お気軽にご相談ください。
MOVIE CREATION
伝わる動画を、企業の力に。
株式会社インテックでは、YouTube・SNS動画・採用動画・企業紹介動画など、
お客様の目的に合わせた動画制作を行っています。
撮影済みの素材を活用した動画編集についても、お気軽にご相談ください。
